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【プロ・達人が教えてくれる 明日からちょっと上手くなるフードフォト講座 #9】Aussie Foods

一番身近な撮影対象でありながら、もっとも難しいとも言えるフードフォト。いらない影に困ったり、おいしそうに見えなかったり…。そこで、素敵なフード写真を撮影している食や写真のプロたちに、構図やアングル、ライティングなど、すぐに参考になるワザの数々を教えていただきました。フードフォト講座 #9は、スチール撮影の実績豊富なAussie Foods(オージーフーズ)さん。GENIC編集部がやってみた、レフ板とディフューザーを手作りする方法も紹介します。

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Aussie Foods

常駐するプロのフードコーディネーター、カメラマンによる食品専門の写真撮影、動画撮影を行うオージーフーズ。
ブログやInstagramで、料理撮影のコツ、盛り付けのコツや、レシピの紹介をしています。

光の当て方によってこんなに違う!フード写真のプロのワザ

日々フード写真を撮影している、食専門のプロフェッショナルたち。今回は、カタログ用や商品パッケージ用画像など、スチール撮影の実績豊富なオージーフーズさんに、ライティングによるシズル感の出し方を教えてもらいました。

レフあり

レフなし

このハンバーグは左上から光が当たっている(半逆光)ため、お皿の右下が黒く落ちてしまっています。このように強い光が片側から当たっている場合は、レフ板を使用し光を回してください。右下側に光が当たるように、手前側に白レフを立てて撮影すると、まんべんなく光が当たり、ハンバーグのソースに照り感が生まれ、野菜がみずみずしいおいしそうな1枚になります。

半逆光

順光

こちらは、光を当てる位置の違いによる、写真の変化のサンプルです。被写体の斜め後ろから光を当てた「半逆光で」撮影した水ようかんは、ツヤがありみずみずしさが伝わりますが、正面から光を当て順光で撮った写真は、マットな質感でのっぺりとした写真に。ライティング1つでこれだけフードの表情に違いが生まれます。

Aussie Foods Instagram
Aussie Foods ブログ

レフ板&ディフューザーを手作りして編集部がお試し!

本格的な機材に手は届かなくても、光を反射させる「レフ板」と、光をやわらかくする「ディフューザー」を手作りすれば、自宅でも簡易撮影ブースの出来上がり! 自然光が捉えられない夜でも、見違えるようなフードフォトを撮ることができます!

ライティングのみ

スタンドライトを半逆光でプリンに当て撮影。少し光が強く、ライトと逆側にプリンとお皿の影が色濃く落ちて暗い印象に。カラメルもあまり美しくない状態。

ディフューザー+銀レフ

ディフューザーをライトの前に立たせ光をやわらげ、反対側に銀色のレフを置いて影が強い部分に反射させた光を当てると…。全体的に光が回り、影が緩和され、カラメルも艶やかに!

セッティングはこんな感じ

道具はすべて100均で揃います

ディフューザーは、フォトスタンドや額縁などの枠にトレーシングペーパーをテープで貼ります。
レフ板は、ダンボールや板などにアルミホイルを貼って銀レフに、裏面には白い紙を貼って白レフを。
返したい光の量によって使い分けましょう。大きいクリップや洗濯バサミで下を挟めば自立しますがスマホスタンドを活用するのも◎。サイズは少し大きめに作っておくと、幅広く使えます。

GENIC VOL.58 【プロ・達人が教えてくれる 明日からちょっと上手くなるフードフォト講座】
Edit:Izumi Hashimoto

GENIC VOL.58

テーマは「おいしい写真」。
口福を感じる料理やスイーツとの出会い、オリジナリティ溢れるフードの創作、こんなシーンには二度とお目にかかれないかもと思った瞬間。様々な表現者たちが繰り広げる “おいしい” の世界を召し上がれ。

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