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プロフィール

野口花梨
フォトグラファー 1999年生まれ、大阪府出身。2022年3月、日本大学芸術学部写真学科を卒業。高校で写真部に入部したのをきっかけにカメラを始め、高校時代は地元の職人さんなどを訪ねて撮影・取材を行う。2023年「私が撮りたかった女優展 in PARCO 2019 ~2023」の浦和PARCO限定展示のほか、2024年1月に開催された上白石萌歌写真展「かぜとわたしはうつろう」にも参加。ポートレートの実力が話題となる。
愛用のカメラ:Nikon Z 6II、PENTAX 645Z
愛用のレンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、smc PENTAX-FA645 45-85mmF4.5、MINOLTA MC ROKKOR-PF 55mm F1.7
Q. 夜に撮るときの、最適なカメラの設定とは?
A. なるべく夜の雰囲気を残したいから「f2、SS 1/125、ISO1250」がマイベスト
自分のベスト数値は持ちつつ、正解はないから、その場での表現を楽しめるように



「フラッシュと自然光のバランスをうまく取るために、今までいろいろな数値で試しました。フラッシュを焚くか焚かないかによって変わってきますが、なるべく夜の雰囲気を残したいのでf2、SS1/125、ISO1250に設定することが多いです。フラッシュを焚く場合はISO400くらいに設定しています。このベストの設定と出会う前には、フラッシュの光が強すぎて白く飛んでしまったこともありますし、被写体がブレてしまってうまく撮れていなかったこともありました。そこから学んだことは、“フラッシュに頼りすぎない!”です。フラッシュを使うことで画が平面的な印象になってしまいがちなので、夜の雰囲気を活かすためになるべく割合を少なくするよう心がけています。フラッシュは正面からバチッと焚くと光が顔に対してベタッとしてしまうので、どうしてもライトを入れたい場合は、小型のLEDなどをサイドから柔らかく入れてあげるときれいに撮影できるのでオススメです。また、その場の雰囲気を活かしたい場合は、あまり気にせずにISOを上げてしまうのも良いかもしれません。少しシャッタースピードを落として、あえてブレを活かすのもおもしろいと思います。いろいろと試行錯誤しましたが、ベストとなる基準は持ちつつ、その場で楽しい表現ができるのが重要かなと思います」。
夜の雰囲気を活かすために、フラッシュを使う割合を少なくすると◎


my best portrait

GENIC vol.73【Portrait Q&A】Q. 夜に撮るときの、最適なカメラの設定とは?
Edit:Izumi Hashimoto
GENIC vol.73

2025年1月号の特集は「Portrait Q&A」。ポートレートの答えはここにある
人にカメラを向けるからこそ、迷いはなくしたい。自分の写真をちゃんと好きでいたい。そのためにどうするか?「答え」はここにあります。写真家や俳優、モデルなど41名が答えた、全45問のQ&A特集です。