まるで江戸時代にタイムスリップ
伊勢神宮内宮の宇治橋前から猿田彦神社方面へ真っすぐ続く通りを「おはらい町」といいます。そのおはらい町の中ほどに広がっているのが「おかげ横丁」です。
明治以降、徐々に活気を失っていたおはらい町に、伊勢の伝統的な街並みを復興させようと、(株)赤福が、1993年(平成5年)におかげ横丁を開業。
おかげ横丁には、江戸期から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されています。
伊勢志摩ならではの飲食店や土産物屋など50余りのお店が立ち並び、お祭りに来たかのような感覚で楽しめます。お店だけでなく、日本神話の世界を立体展示と映像で体感できる「おかげ座 神話の館」などの体験スポットも。
入り口にある大きな常夜燈と招き猫が、おかげ横丁の目印です。
江戸時代に多くの人がこぞって伊勢に押し寄せた際に、旅人たちを伊勢に住む人があたたかく迎え入れました。旅人はその“おかげ”で無事にお参りできたということから、お伊勢さんへの旅は“おかげ参り”と呼ばれるようになりました。
おかげ横丁の散策の楽しみは、かつての参宮街道の賑わいや伊勢に伝わる暮らし文化に触れること。日本の伝統文化の価値に気づき、今の暮らしを見つめなおすきっかけになるかもしれません。
おかげ横丁といえば食べ歩き
伊勢名物「赤福餅」で有名な「赤福」の本店はおかげ横丁内にあります。明治以来大切に守られ続けている、歴史ある建物は見応え抜群です。
畳敷きの座敷や五十鈴川に面した縁側で、昔からお伊勢参りの人々を迎え続けた赤福餅を食べることができます。できたては柔らかくて格別の美味しさです。
手焼きのできたて団子を味わえる「だんご屋」。焼きたてはふんわり柔らかく、冷めてももっちり美味しいと評判のお店です。おすすめは、伊勢で親しまれている、素朴な美味しさの黒蜜団子。
天気の良い日は、近くの河川に降りて五十鈴川を眺めながら団子をいただいてみて。
伊勢といえば、極太麺と濃いタレが特徴の、伊勢うどん。「ふくすけ」の伊勢うどんは、もっちりとした食感の太麺を天然だしを使用した自家製ダレに絡めていただきます。お伊勢参りの旅人には欠かせない味だった伊勢うどんを、座敷や縁台に腰掛けながら食べれば、江戸時代の旅人気分が楽しめるかも。
おかげ横丁〜おはらい町を人力車で巡る
おかげ横丁やおはらい町を人力車で巡るのもおすすめ。あまり人に知られていないような穴場スポットを知れたり、伊勢の知らなかった魅力に気づいたり、新たな発見があるかもしれません。
お店で買った商品を人力車上で飲食して、食べ歩きを楽しむこともできます。
2021年3月にはおはらい町通り沿いにスターバックスコーヒーもオープンしました。おかげ横丁から約150m、宇治橋方面に向かった場所にあります。
店舗はおはらい町の景観に寄り添うデザインとなっており、瓦にはコーヒー豆の植物がデザインされていたり、スタバのロゴマーク人魚が鬼瓦として屋根に乗っていたりなど、見どころもたくさんです。
おかげ横丁(おかげよこちょう)/三重<日本>
おかげ横丁 基本データ
<住所>三重県伊勢市宇治中之切町52
<TEL>0596-23-8838
<営業時間>季節で異なります
春―初夏(3月~7月)9:30~17:30
夏―初秋(8月、9月)9:30~18:00
秋(10月)9:30~17:30
晩秋―冬(11月~2月)9:30~17:00
<休業日>年中無休
<駐車場>なし。近隣の駐車場を利用
入場料
無料
※おかげ座への入館は有料(大人400円、子供200円)
行き方・アクセス
<車>
「伊勢西IC」から車で約3分で「市営浦田駐車場」へ。その後徒歩で約5分
<電車>
近鉄・JR「伊勢市駅」からタクシーで約10分。バスで約17分
近鉄「五十鈴川駅」よりタクシーで約5分。バスで約5分。徒歩で約30分
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