menu

【写真を通して伝えたいこと #9】片渕ゆり<ぽんず>(ライター&フォトグラファー)

まだ見たことのない光景や奇跡の一瞬を探して、世界を駆け巡るフォトグラファーたちが、「旅先での1枚」を通して、伝えたい想いとは…?
ライター&フォトグラファーとして活躍する、ぽんずさんこと片渕ゆりさんのアイデンティティに迫ります。

  • 作成日:
  • 更新日:

ADVERTISING

片渕ゆり<ぽんず>

片渕ゆり<ぽんず> 1991年生まれ、佐賀県出身。コピーライターとしてCMなどの広告制作に携わったのち、会社員を辞めて旅暮らしをしながらフリーランスのライター&フォトグラファーとして活動中。TwitterやnoteなどSNSで旅にまつわる文章や写真を発信。
『GENIC WEB』でコラムを連載中。
愛用カメラ:FUJIFILM X-T3
愛用レンズ:フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

旅とは…❝四大めの欲求のようなもの。生きがいです。❞

バンコクの鉄道市場。夜景を撮りに行ったのですが、日が暮れる直前の淡い色合いが可愛くて。

─旅の写真を通して表現したいことは?

視点ひとつで世界が変わること。

なにか強いメッセージを発信したいわけではありませんが、自分の視点ひとつで世界の見え方はガラリと変わること、世の中には実は美しいものがたくさんあることを伝えられたら嬉しいです。
撮影する際のこだわりは、撮りたいと思った瞬間に面倒がらずにカメラを構えること。また、水平・垂直を意識して撮っています。

ベトナム・ホイアンのランタン。夜が有名ですが、昼のランタンもカラフルで空に映えていました。

─自分にしか撮れない写真とは?

自分だけの美しさを発見した一枚。

同じくホイアンでサイクリング中に見つけた、空と緑と家の色がまるで絵本のような光景。

多くの人が素通りする光景に美しさを見いだすことができれば、それは私にしか撮れない写真になると思います。まだ道半ばなのですが…

─印象に残っている旅は?

インド。

インドのジャイサルメールという街から、キャメルサファリに参加。大好きな映画『アラビアのロレンス』をイメージした一枚。

2019年の10月に訪れたインドは、印象深い旅でした。
インドというと「汚い」「怖い」というイメージを持つ人も多いですが、実際は美しい光景にたくさん出会えます。その美しさに焦点をあてて撮影しました。

─思わずシャッターを切りたくなる瞬間は?

好きだと感じたとき。

ヒンドゥー教の聖地、インドのガンジス川。
朝日を見るためにミニボートに乗り、広い空がだんだん明るくなっていく様子を撮影。

光の差し込み方がきれいだと、思わず撮ってしまいます。また、自分自身が好きだ、きれいだ、と思ったものを見つけたら撮るようにしています。「映える」ものでも、自分が好きだと思わなければ撮らない。逆に、一般的には美しいと言われない景色でも、自分が美しいと感じたなら撮ります。

神々しい朝日が印象的だった、サマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群。

片渕ゆり<ぽんず> Instagram
片渕ゆり<ぽんず> Twitter

GENIC VOL.54 【Traveling with Camera】
Edit:Satoko Takeda

GENIC VOL.54

「My Identity with Camera.写真を通して伝えたいこと」を大特集。
国内外の表現者やクリエーターたちが、レンズを通して切り取りたい世界、写真という表現を使って伝えたいこと、にたっぷり迫りました。

Amazonへ

連載コラム【ぽんずのみちくさ】

【ぽんずのみちくさ Vol.13】映画の主人公になれない私は

【ぽんずのみちくさ Vol.1】会社帰りの冒険

次の記事