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七々御ふみとキョジン中嶌による写真展「SCHOOL GIRL...」が新宿で開催。“制服”をテーマに、二人の作家が異なるアプローチでその魅力と可能性を再解釈

写真家 七々御ふみとキョジン中嶌による二人展「SCHOOL GIRL…」が新宿 北村写真機店にて、2025年12月15日(月)~12月21日(日)に開催。二人は写真家 青山裕企のもとで学び、同氏の代表作「SCHOOLGIRL COMPLEX」に触れながら、制服という記号が持つ象徴性や物語性に強く影響を受けてきました。本展では、その精神を踏まえつつ、現代の視点で制服を新たに捉え直す。

  • 開催期間:2025.12.18 ~ 2025.12.21
目次
GENIC SHOP:写真家 青山裕企 コレクション

プロフィール

七々御ふみ

北海道生まれ。東京都在住。美容師として活動する傍ら、催眠術師、バーテンダーなどの職種も経験。2018年、写真の学校/東京写真学園プロコース入校。2019年修了。2021年に美容室を退職し同年、青山裕企に師事。2025年独立。ライブ、宣材などの撮影経験、青山裕企の元での経験を経て現在は、主に「個性」を大事にした写真作品の制作に力を入れている。2025年7月、初の個展を開催。主な作品に「昇華-sublimation-」。

この度、新宿 新宿北村写真機店にて、同じ写真家に師事した2人でのグループ展を開催いたします。常に身近に感じていた「制服」というモチーフを共通するテーマとして据えることで師とも違う新たな「制服」という記号の再価値かに挑みます。七々御ふみは、作品「昇華」の新作を。キョジン中嶌は作品「#東京夜像」の新作を制服というテーマを用い表現します。楽しめる作品展になっていますのでぜひご高覧ください。

キョジン中嶌

滋賀県出身。東京都在住。名前は身体の大きさから来ており、推し活の中で覚えやすさ重視で名乗っていた名前をそのまま使っている。2022年にアイドルの撮影会に参加したことをきっかけに突如として写真に目覚める。以来、虚構と現実の狭間を写真で表現するため写真作家活動を行う。幼少期からアニメや漫画といったポップカルチャーの影響を強く受けており、作風にも影響を与えている。シリーズ作品に「#東京夜像」「どこかの道」がある。2023年より青山裕企に師事。2026年卒業予定。

ステートメント、解説と展示作品の一部をご紹介

Photo:七々御ふみ

本作は、「選ばれなかった写真たち」に再び光を当て、その存在に新たな価値と意味を見出す試みです。《昇華》は、写真が上手くなれない自分への憂いや焦燥から生まれました。
あなたは、たった1枚の写真を選ぶのに、何枚の写真を撮りましたか?50枚、100枚――その中から選ばれた1枚は、きっととても良い写真だと思います。
では、残りの写真はどうなったのでしょう。多くは誰の目にも触れず、価値のないものとして扱われてしまいます。
《sublimation》は、そうした「選ばれなかった写真」に焦点を当てた作品です。使われなかった写真に新たな価値を見いだし、アート作品として昇華させました。

── 七々御ふみ

Photo:七々御ふみ

Photo:七々御ふみ

Photo:七々御ふみ

Photo:キョジン中嶌

幻想夜像|玄のこと/朱のこと

-東京を人知れず護る少女たちがいた-

本作「幻想夜像」は僕の写真のキーワードの1つである“虚像”をより推し進めた作品で拙作「東京夜像」のスピンアウト的な作品となる。

本展示のテーマは「SCHOOL GIRL」だが、私も七々御ふみ氏も「制服」を選択することに何も疑問を感じなかった。
それだけ制服は日本においてはもはや独り歩きをしており、それだけで学生を象徴する記号となっている。

そして、制服は多くのアニメや漫画、ゲームといったポップカルチャーでも用いられてきた。
日常だけでなく、時にはSFやホラー多くの非日常にも制服姿の少女が登場する。
それが故に制服に対する思い出は自分の経験以上に積み重なっている。

制服を着た少女に役目を与えることはそれだけで物語が動き出すに十分な要素となりうるのだ。

私の写真作家活動のテーマの1つに写真表現をもっとポップカルチャーに近いものにできるのではないかという思いがある。
ある意味では向いていない表現方法だろう。だが、写真って難しく考えなくても良いのではないかという1つの可能性として考えざるを得ないのだ。

拙作「東京夜像」は東京という舞台に人物を配し、地明かりでその場にあった光景を切り取る現実と虚像の境界を表現した作品であるのに対して「幻想夜象」は人物そのものに役目を与えることによって写真を虚像=ポップカルチャーに近づける試みである。

── キョジン中嶌

Photo:キョジン中嶌

Photo:キョジン中嶌

Photo:キョジン中嶌

写真家・キョジン中嶌 と 七々御ふみによる二人展「SCHOOL GIRL…」を開催します。本展は、日本の文化に深く根付いた“制服”をテーマに、二人の作家が異なるアプローチでその魅力と可能性を再解釈する展示です。両名は写真家・青山裕企氏のもとで学び、氏の代表作「School Girl Complex」に触れながら、制服という記号が持つ象徴性や物語性に強く影響を受けてきました。本展では、その精神を踏まえつつ、現代の視点で制服を新たに捉え直します。

キョジン中嶌は、夜の東京をテーマにした「#東京夜像」から派生した新作「幻想夜像」を展示します。
物語の中心にいるのは、玄(くろ)と朱(あか)という二人の少女。交わらない運命を背負う彼女たちを通して、制服が持つ匿名性や象徴性を、光と影の中に描き出します。

七々御ふみは、撮影過程で生まれる“選ばれなかった写真”に価値を与える多重露出シリーズ「昇華 -sublimation-」を発表します。制服を纏った被写体を通じて、写真が選ばれる裏側にある感情や記憶の揺らぎを見つめ、作品として立ち上げます。

二人の視点は異なりながらも、制服という記号を手がかりに、「写真がまだ捉えきれていない物語を掘り起こす」という共通の姿勢が、本展を通して共鳴します。制服の新しい見え方や感情の気配を、ぜひ会場で感じてください。

── 七々御ふみ・キョジン中嶌 2人展「SCHOOL GIRL...」プレスリリースより

七々御ふみ・キョジン中嶌 写真展「SCHOOL GIRL...」情報

開催日時

2025年12月15日(月)~12月21日(日)10:00〜21:00

会場

新宿 北村写真機店 B1Fベースメントギャラリー

  • 〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目26−14 B1F
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
JR「新宿駅」東口から徒歩で4分
東京メトロ丸ノ内線「新宿駅」A6出口から徒歩で1分
東京メトロ副都心線「新宿三丁目駅」A6出口から徒歩で1分
都営大江戸線「新宿西口駅」A5出口から徒歩で4分
西武新宿線「西武新宿駅」正面口から徒歩で7分

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