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ずっと知りたかった「あの写真の秘密」第9回:6151/MCクローズアップ NEO

第9回は、フォトグラファーの6151さんが、Kenko「MCクローズアップ NEO」の魅力をお届けします。クローズアップレンズフィルターは、手持ちのレンズに装着するだけで手軽にマクロ撮影ができる便利アイテム。レンズの前面に取り付けるだけで、被写体にグッと寄ってアップで撮影することができます。

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目次

写真表現のかなめともいえる大事な要素が「光」。その光を味方にして、思い描く表現を叶えるのが「レンズフィルター」です。写真や動画に一瞬で魅力を加えることができるレンズフィルターは、実は多くのフォトグラファーやクリエイターが愛用するアイテム。本連載では、Kenkoのレンズフィルターを用いて撮影した作品とともに、彼らがレンズフィルターを使う理由をご紹介。

プロフィール

6151

フォトグラファー 東京都出身。インスタグラムをきっかけにフリーランスに転身。国内外で風景からブツ撮りまで幅広く撮影。雑誌やウェブで旅にまつわる執筆をする傍ら、全国でフォトワークショップを開催するなど、写真の楽しさを伝える活動にも取り組む。著書に『日々を美しく記録するフォトレッスン』がある。雑誌『GENIC』vol.60 2021年10月号ではカバー写真を担当。

フィルター撮影のBefore/After

作例1. いつもとは異なる表情を捉える

Before 使用レンズフィルター:なし

After 使用レンズフィルター:Kenko MCクローズアップ NEO No.3

かすみ草のドライフラワーを作ろうと花器に挿していたのを、室内に差し込む自然光のみで撮影しました。MCクローズアップNEOを使って、かすみ草の可憐な姿がより繊細に表現できたと感じます。普段ながめているかすみ草は全体の様子ですが、接写することで別の植物のように見え、いつもとは違った表情を捉えることができました。幾何学模様のように伸びる茎のシルエットがお気に入りのポイントです。

作例2. インパクトのある印象的な1枚に

Before 使用レンズフィルター:なし

After 使用レンズフィルター:Kenko MCクローズアップ NEO No.4

接写といえば食品のシズル感、ということで早熟みかんを輪切りにして並べて撮影してみました。テーブルフォトは、最短撮影距離が長いレンズだとお皿にさえもピントが合わない!なんてことが起きがちですが、MCクローズアップ NEOを装着すると、お皿の中の料理にグッと寄った撮影が可能に。座ったままでもお皿の上の料理にフォーカスができ、シズル感を表現できます。Beforeでは輪切りにしたみかんの量が少なく寂しい感じにも見えますが、Afterでは画面いっぱいに敷き詰められて、インパクトのある仕上がりになったと感じます。

作例3. 特徴となる細部までをも写し出す

Before 使用レンズフィルター:なし

After 使用レンズフィルター:Kenko MCクローズアップ NEO No.3

ベトナムで色と柄に惹かれて購入した器を撮影しました。どんぶりサイズに描かれた花柄は手描き仕上げ。接写することで筆の流れまで確認できる1枚になりました。フィルター装着時は被写体から離れてしまうとピントが合わないので、ピントが合う位置まで寄ってから構図などの微調整をしています。接写することで画面いっぱいに絵柄を収めることができ、柄の細部や質感まで美しく写し出せました。

「私が撮る写真は、ほとんどがフィルターを通した世界」MCクローズアップ NEO

6151さんにとって写真とは、「記録」。記憶を引き出すためのスイッチだったり、誰かに想いを届けるためのものだったり、その時々で変わりはするものの、それでも写真は、記録が軸になっていると考えています。

美しいなと感じた瞬間、シャッターを切ることが多いです。美しいというのは、変わりゆくもの。刻々と変化する光と影の様子や、移りゆく日本の四季、昼から夜へと変わる夕刻の時間帯——そうした変化のなかで素敵な空気感をふと感じる瞬間に、いつもレンズを向けている気がします。

使用レンズフィルター:Kenko MCクローズアップ NEO No.4
「弔いのために先祖の墓を訪れ、故人との思い出を家族で振り返っていたタイミングで出会った、道端に咲いていた彼岸花。紅い花が静かに揺れている姿とそのときの自分の心情がとてもリンクしました。MCクローズアップ NEOは背景がしっかりボケてくれるので、花が引き立つように光と影の位置を考えながら撮影しました。花弁の様子を細部まで確認することができるのは、さすがだと思います」。

6151さんが初めて使ったレンズフィルターは、反射光をコントロールするC-PLフィルターでした。レンズキャップを付ける習慣がなく、最初はレンズの保護目的でフィルターを探しはじめ、せっかくなら効果フィルターを使ってみようとなったのが、きっかけでした。

偶然の巡り合わせのようなものでしたが、フィルターを使うことで得られる描写の世界観に強く惹かれるようになりました。とくにC-PLとブラックミストに関しては、レンズに付けっぱなしです。C-PLは光の加減を調整することで被写体本来の色を取り戻したり、リフレクションの効果をコントロールしたりするために使います。光源を柔らかく表現し映画のような空気感に仕上げてくれるブラックミストも欠かせないフィルターになりました。私が撮る写真は、ほとんどがフィルターを通した世界なんです。

フィルターを装着することで仕上がりに近い状態を撮影段階で確認でき、それによりファインダーを覗くこと自体がそれまでよりもずっと楽しくなったという6151さん。あまたあるフィルターの中から、Kenkoのフィルターを愛用していると言います。

カメラについているレンズを、どこかにぶつけてしまうということがよくあります。品質が良くないフィルターを付けていて、ぶつけた際に粉々に砕け散ってしまったことが何度かありました。その点、Kenkoのフィルターは割れたことがなく、その頑丈さにもとても助けられています。

使用レンズフィルター:Kenko MCクローズアップ NEO No.3
「夕方、路上に生えたネコジャラシが、通り過ぎていく車の風に揺られて、西陽の中でキラキラと光っているところを撮影しました。F1.4のレンズのため、そもそもピント面以外の部分はしっかりとボケるのですが、MCクローズアップNEOを付けると、そのままレンズの特性を活かしつつ接写をすることができます。レンズのもともとの性能をMCクローズアップNEOがブーストさせてくれたように感じました」。

今回、6151さんが使ったレンズフィルターはMCクローズアップ NEOです。“寄れる”ことの感動はさまざまな場面であったと言います。

最短撮影距離が長いレンズに装着して撮影をしてみたのですが、すごい!寄れる!と大感激。例えば落ち葉を撮影する際、寄れるレンズを持っていないと必然的に引きの画になってしまうのですが、MCクローズアップ NEOを装着することで落ち葉を画面いっぱいに写すことができ、主役として伝わる写真を撮ることができます。加えて、なにより嬉しいのが、手元の撮影が可能になったこと。左手で持った葉っぱを右手に持ったカメラで撮影ができるほど最短撮影距離が短くなるため、今まで諦めていた手元撮影も、レンズを換えずに挑戦できました。

使用レンズフィルター:Kenko MCクローズアップ NEO No.3
「たんぽぽの綿毛を水面に浮かべて撮影。リフレクションで2つの世界を表現しました。半径15cmほどの狭い範囲の中に背景の空や水面を準備した環境での撮影なのですが、フィルターを使わないとその全体像が写ってしまいます。そこでMCクローズアップNEOを使用すると、不要な被写体がカットされ、必要な被写体だけを写すことができました。まさに、MCクローズアップNEOを使用することで表現できたマクロの世界です」。

使って実感するMCクローズアップ NEOの魅力

手持ちのレンズで手軽にマクロ撮影ができるレンズフィルター。MCクローズアップ NEOにはNo.1〜4までの4種類があり、数字が大きいほど被写体に寄って撮ることができます。

クローズアップレンズ使用時の撮影距離(目安)
No.1:約33〜100cm
No.2:約25〜50cm
No.3:約20~33cm
No.4:約17~25cm
※レンズ先端から被写体までの距離

今回、6151さんが使用したのはNo.3とNo.4。レンズの前面に取り付けるだけで、被写体にグッと寄ってアップで撮影することができます。ポケットに入るほどコンパクトなので気軽に持ち歩けるのも嬉しい点。F値を絞っても背景を大きくぼかすことができるし、他の特殊効果フィルターを重ね付けすることもできます。また、一般的なマクロレンズは単焦点ですが、クローズアップレンズフィルターをズームレンズに装着すれば接写の状態でズームもできます。ちなみに「MC」とは、「マルチコート」の略。KenkoのMCシリーズのクローズアップレンズフィルターは、レンズ表面に反射防止コートが施されているため、レンズ1枚構成で快適に使用できるうえ、軽量かつ求めやすい価格設定になっています。

被写体に寄ることのできないレンズが、MCクローズアップNEOを使うとグッと寄れる接写レンズに早替わりします。焦点距離85mmのレンズでマクロ撮影が可能になり、たんぽぽの綿毛のような小さな被写体も大きく写せるようになることは非常に魅力的。本来ならマクロレンズを持ち歩く必要がある小さな花の撮影も、このフィルターを使うことでマクロではないレンズで撮影ができるようになります。MCクローズアップ NEOを装着することで、1本のレンズで2本分の効果が発揮でき、撮影の幅が広がったことを実感しました。また、軽量コンパクトで脱着も簡単。マグネティックマウントシステムを併用すると、より取り外しが快適で、いつでも近接撮影が可能になります。

Kenko MCクローズアップ NEO No.4を2名様にプレゼント

今回ご紹介したKenko MCクローズアップ NEO No.4を2名様にプレゼントいたします。 Instagram、Xから応募ください。両方からの応募も大歓迎です。

GENICキャンペーン規約

応募方法

その1)Instagramアカウントで応募

Instagramで、GENIC @GENIC_mag とKenko公式 @kenkofilters.jp をフォローし、「MCクローズアップ NEO No.4」プレゼントの投稿に"いいね"してください。

GENIC Instagram @GENIC_mag
Kenko Instagram @kenkofilters.jp

その2)Xアカウントで応募

Xアカウントで、GENIC @GENIC_web と Kenko公式 @KenkoTokina_JP をフォローし、「MCクローズアップ NEO No.4」プレゼントの投稿をリポストしてください。

GENIC X.com @GENIC_web
Kenko X.com @KenkoTokina_JP

応募締切とご注意

・締切:2025年11月24日(月)23時59分
・当選した方にはInstagram @GENIC_mag またはX @GENIC_webからDMで連絡を差し上げます。Instagram @GENIC_mag、X @GENIC_web 以外のアカウントから連絡を差し上げることはございません。偽アカウント、フィッシング詐欺のアカウントにご注意ください。
・当選は公開アカウントに限ります。
・賞品の発送は日本国内に限ります。
・応募された方はキャンペーン規約へ同意いただいたとみなします。
・賞品引換、発送時点まで該当のアカウントをフォローされている状態が保持されていない場合、応募が無効となります。

プレゼントキャンペーンのお問い合わせ先

ミツバチワークス株式会社

「撮影体験に、さらなる喜びを」

カメラ用光学フィルターの専門ブランドである「Kenko Filters」。60年以上の歴史を持つ光学設計のノウハウを結集した、ブラックミストシリーズなどの高品質な光学フィルターは、写真や映像に豊かな表現力を与え、クリエイティブな可能性を広げます。

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