ありふれた日常の静かな光景に心惹かれる地元「北海道」
お子さんが生まれたのをきっかけに写真を始め、日常にある好きなものを趣味で撮影するようになったというnaoさん。「写真を撮るようになって改めて、北海道の四季は美しいなと感じるようになりました。地元の魅力といえば、月並みですが、やはり広大な自然。広い空や森、海を見ていると、普段せわしなく働く頭や心が浄化されるような感覚になります。北海道には有名な観光スポットもたくさんあり、もちろんそういう場所も好きです。でも私が撮りたくなるのは、なんでもない静かな光景。近所の空、道端の草花、ありふれたものばかりですが、日常の尊さに心惹かれますね。美しいと感じたものを、美しいと感じた時に撮っています。地元の水も空気も気候も季節の匂いも大好き。季節や天気、時間帯などで、それぞれ違う表情があるのが北海道の魅力です。特に冬は素敵だなと思いますね。寒さや積雪など生活する上で大変なことはありますが、一年の中で一番撮りたいと思うのは冬の風景で、毎年のようにその美しさに見惚れてしまいます。四季を撮ったり、瞬間を撮ったりする中で、すべては出会いだと感じられることが地元で撮影する楽しさ。同じ季節、同じ時間に撮っても、同じ瞬間は二度とないことに、いつも感動します」。naoさんがOM-5で切り取った「地元の情景」をお楽しみください。
naoさんがOM SYSTEM OM-5で切り取った北海道の情景
雪の上の飾りのように落ちた薔薇を、霜のキラキラした輝きまでくっきりと
【Scene】
近所の公園に落ちていた薔薇に、霜が降りている様子を撮影。「冬は花がないので、枯れた花や木の実を見ることは私にとって大きな癒し。まわりに雪が積もっているといっそうかわいらしく、落ちている様子は雪の上の飾りみたいでいいなと、いつも思います。この日は枯れた薔薇がポツンと落ちていて、粉雪が積もっているのかと思ったのですが、よく見ると霜でした。咲いている花よりも、落ちている方がなんだかかわいいなと思って撮った1枚です。今年は霜が降りることが多かったですが、いつも出会えるわけではないので、霜がついた写真が撮れそうな時はすかさず撮影に出ます」。
【Shooting】
「逆光が眩しくて、いつもより多めにシャッターを切りましたが、液晶モニターで見ながらだと撮影しやすかったです。雪の質感や薔薇に降りた霜を鮮明に撮れると思い、レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PROをセレクトしました」。
美しいリフレクションに飛び込んできた水鳥の泳跡波までキレイに
【Scene】
石狩に向かう途中に通る札幌市内の川で。「普段は車で通りすぎるだけなのですが、OM-5を使いたくて川沿いを散歩してみました。川の隅には氷が張っていたり、川霧も見えた美しい朝で、ほっそりした木の並びがかわいいなと思いながら撮影。この写真は途中で水鳥がやってきた瞬間です。風がなく、川が穏やかだったのでリフレクションがとてもキレイで、水鳥の泳跡波(えいせきは)も美しく見えました」。
【Shooting】
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIのレンズを使用。「リフレクションを広く入れて撮りたかったので広角側で撮りました。OM-5で撮ると、ぱっと見た時に色がキレイ!と感じることが多いですね。この写真も透き通るようなクリアな発色が美しいと思います」。
滲む太陽や優しい空を奥行きたっぷりに写し出す、枯れ野花越しのサンライズ
【Scene】
降り積もった雪と枯れたノラニンジン越しに、朝日が昇っていくシーン。「朝5時半に到着した時、雲はなかったのですがどんどん出てきて、朝日は見られないかもと思いつつも待っていると、姿を見せてくれました。これは6時40分くらいに撮った写真。雲の間から出てきた朝日が滲んだ感じで、空の色も美しかったです。ノラニンジンはどこにでも生えている植物ですが結構好きで、冬の植物は貴重なので写り込ませたくなります。ここはよく撮影に来る場所で、キツネや鳥の群れに出会えることも。日によっては朝日が見られないこともありますが、自然相手の撮影だと思うようにいかない、それを含めて魅力的なのかもしれませんね」。
【Shooting】
「この写真で特にOM-5で撮ると色がキレイに出るなと感じました。しっかりとした発色でいて、優しい感じですね」。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIをセレクト。「雪が深く、撮りたい場所に近づけないことが多いので普段から望遠レンズはマストですが、このレンズがこんなにコンパクトで撮りやすいことに驚きました。今回は機会に恵まれませんでしたが、動物を撮る時にもよさそうです」。
朝日を浴びる雪と枯れ枝のコントラストが生み出す日常の光景を繊細に
【Scene】
自宅から車で20分ほどの、いつも朝日を見に行くスポットで撮影。「朝日を見るのが好きでよく出かけますが、空の様子はその時々で違うので思うようには撮れません。この日も雲が多くて諦めかけていましたが、雲の間から姿を見せた太陽が少し滲んでいるように見えて、そこから差した光が素敵でした。気温マイナス9度の寒さの中の撮影でしたが、雪と枯れ花と朝の太陽のコラボレーションが美しかったです。ここで朝日を浴びて、撮影して帰るのが週末の朝の定番」。
【Shooting】
「太陽が昇る前に到着したいので朝5時出発。できれば暗いうちに星空も撮れたらと思っていたので、広角から望遠まで自在に撮れるM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIをセレクトしました」。朝の光を浴びて露わになった雪の表面感や繊細な枯れ枝のディテールまでしっかりと再現。「発色も美しく、細部までキレイに撮れたなと思いました」。
しんしんと降る雪の中を走る電車のかわいさを絵本のワンシーンのように
【Scene】
友人と出かけた美瑛の人気スポット「赤い屋根のある丘」で。「これは反対側に見える眺めです。私は有名な場所よりも、人が撮らない場所の方が好きなので、むしろこちらの景色に惹かれました。キレイだなと思って眺めていたら、突然一両の列車が来て。雪の中を走る列車がかわいいなと思い、慌てて撮った1枚です」。
【Shooting】
「急に列車が現れ、一瞬だったのでこの1枚しか撮れなかったのですが、とっさにシャッターを切っても、優秀な手ぶれ補正によりブレずにしっかり撮れて、気に入っています。雪が降る中での撮影でしたが、OM-5は耐低温性能にも優れているので安心して撮影できました」。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIを使用。「この1本で広角から望遠まで撮れるので、さまざまなシーンで突然のシャッターチャンスにも対応できるのが便利です」。
雪の日の極寒の中で切り取った、透き通るように美しい流氷の青さ
【Scene】
「昔よく友人に会いに行っていた網走まで、写真好きな知人と日帰りツアー。息子に流氷を見せたいという思いもあって、写真を撮るようになって初めて行きました。あいにくの雪の日で青空と流氷を撮りたいという願いは叶いませんでしたが、寒いからこその透き通るような美しさ!流氷の水色があまりにもキレイで見惚れました。紋別の海に接岸してすぐの頃に見に行ったのですが、温暖化の影響で氷が薄くなってきていて、いつか見られなくなってしまうかもと少し切ない気分に」。
【Shooting】
「近くも遠くも撮りたかったので、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIのレンズをつけっぱなしに。水色の美しさがそのまま再現できたと思います。この日は雪で風も強く、手袋をしていても手が痺れるほどの寒さでしたが、手ぶれ補正も優秀なOM-5のおかげで手持ちでもキレイに撮れました。防滴や耐低温設計は雪国の撮影では心強いですね」。
石狩川越しに見える灯台を、空が優しい色に染まった瞬間を捉えた1枚
【Scene】
石狩川から、はまなすの丘公園にある灯台を撮影した1枚。「普段は札幌市内のビルに囲まれて暮らしているので、ここは広い空を見たい時やリフレッシュしたい時に行くお気に入りのスポット。夕焼けが撮れるといいなと思いながら出かけました。夕暮れ時、曇天の空に少し晴れ間がのぞき、目の前が優しい色に染まった瞬間を切り取っています。一見穏やかそうに見えますが、風がとても強く、手持ちで数枚撮るのがやっとでした」。
【Shooting】
この日の撮影で活躍したのが、ボディー内5軸手ぶれ補正機能。「とても風が強かったのですが、一発でパシッと撮れてびっくり。手ぶれ補正が効いていることを体感しました」。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 llを使用。「広い空をもっと広く撮りたいと思い、このレンズをセレクト」。
柔らかな雪の上で朝日を浴びる、凍ったしゃぼん玉を模様まで再現
【Scene】
「しゃぼん玉はマイナス3〜5度で凍るので、いけそうと思った日の朝、光がキレイな時間帯に撮ります。この日は朝のゴミ出しのついでに、カメラとしゃぼん玉セットを持って撮影に。道端に積まれた雪の山に向かってしゃぼん玉を吹いて、撮った1枚です」。
【Shooting】
凍ったしゃぼん玉にできた模様をキレイに撮りたいと思い、M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroレンズを使用。「柔らかそうな雪を選んで、地面に向かってしゃぼん玉を吹くのですが、それが難しくて。しゃぼん玉が着地した瞬間、模様が出てきたところでカメラを持って大急ぎで撮る、という一連の流れを1人でやっています。普段は、逆光気味で撮りたいと思うとピント合わせに時間がかかって、しゃぼん玉が割れてしまうことが多いのですが、このマクロレンズはピントが合いやすく、しっかり撮れました。手持ちでの撮影なので、いつもは手ぶれも気になるのですが、そこも問題なかったです。」。
naoシャボン玉
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
【Scene】
「しゃぼん玉の凍るシーンを動画でも撮りたいと思い、今日はいけるかも!と思った日の朝、撮影。
この日は、-11℃くらいまで冷え込み、風がなく、しゃぼん玉が凍るのにベストな天候で、複数のしゃぼん玉を凍らせたシーンの撮影にも成功しました」。
【Shooting】
動画でもM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroのレンズを使用。
「しゃぼん玉が凍っていく様子を動画でもキレイに写し出すことができ、感動しました!いつもしゃぼん玉撮影は手持ちで行っているのですが、凍える寒さで手が震えてしまうので、カメラを置いてしゃぼん玉を吹いてみたら、とても雰囲気ある感じに撮れて嬉しくなりました」。
naoさんが「OM SYSTEM OM-5」を使ってみて感じたこと
カメラが体の一部だったらいいのに、と思うことも多いというnaoさんにとって、OM-5の一番の魅力は小型軽量システムであること。
「毎日カメラを持ち歩いて、いつでも写真を撮りたいので、気軽にどこにでも連れて行けるサイズ感は大きな魅力。いつも撮りたいものを見つけて、とっさに撮ることが多いのですが、OM-5はそんな時もキレイに撮れて、発色も美しかったです。もっと時間をかけてOM-5と仲良くなって、使いこなすというレベルまでいきたい、と思うほど、とても楽しく写真を撮ることができました。
地元での撮影は、積雪で撮りたい場所に近づけないことが多いので、望遠レンズがマストなのですが、手持ちでの撮影では手ぶれがしやすいのが悩み。でも、今回ほぼずっと付けていた、広角から望遠まで対応できるM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 IIはとてもコンパクトで、カメラの手ぶれ補正が強力なOM-5との組み合わせは最強でした。驚くほど撮りやすかったし、散歩中、植物や風景など撮りたいものを見つけた時に、いろいろな画角を試すことができて楽しかったです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PROは明るくて、背景もキレイにボケる、楽しいレンズだと思います。
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroは、離れても近づいても、ピントが合うのが早くてびっくり。今回は天候的に出会いがなかったのですが、ぜひ雪の結晶を撮ってみたいと思いました。しっかりピントが合うので、きっとキレイに撮れると思います。
カメラの手ぶれ補正も抜群なので、引き続き動画にも挑戦したいですし、星空も撮ってみたいですし、このカメラとレンズで撮ってみたいものがまだまだいっぱいです!」。
「OM SYSTEM OM-5」商品情報
OM SYSTEM OM-5 14-150mm II レンズキット
キット内容:
ボディー(カラー:シルバー/ブラック)
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
オープン価格
naoさんのお気に入りレンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro(35mm判換算60mm相当)
最大撮影倍率2.5倍(35mm判換算)の性能により、本格的なネイチャーフォトから日常のスナップ撮影まで、いままでとはひと味ちがうマクロ撮影が楽しめます。
希望小売価格:税込44,000円
M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO(35mm 判換算40mm相当)
美しくにじむボケ質と高解像を実現した小型高性能 PRO レンズ。風景、ポートレート、スナップ、テーブルフォト等、身近な撮影領域で活躍し、多彩な表現を楽しめます。
希望小売価格:税込104,500円
nao プロフィール
北海道札幌市出身。札幌の日常写真を中心に、北海道の美しい姿を撮影し、Instagramに投稿している。