吉野菜百里
会社員 1978年生まれ、長崎県出身。「猫を可愛く撮りたい」という理由で一眼レフカメラを購入し、カメラ歴は14年。猫やお気に入りのカフェ、実家の祖父などを日々の記録として撮影している。
愛用カメラ:FUJIFILM X-Pro3、FUJIFILM X-T4
愛用レンズ:XF23mmF1.4 R、XF33mmF1.4 R LM WR、XF50mmF2 R WR
吉野家のCAT DATA
・サク(シンガプーラ ♂ 15歳)
写真を撮り始めるきっかけになった、おじいちゃん猫。
・ハル(シンガプーラ×ソマリ ♂ 2歳)
1歳半になってもペットショップにいて、気になって家族に。愛すべき、わんぱくキャラ。
好きが詰まった時間
猫、コーヒー、甘いもの...写真の中に“好き”を詰め込む
「生クリームが好きなハル。怒られるのがわかっていて、ちょっとずつ近づいて舐めようとしている姿が可愛くて」。
自分らしい愛猫の写真とは?
飼い主だからこそ撮れる瞬間や、表情があると思います。コーヒーと甘いものが好きで、準備すると、猫たちはテーブル付近をウロウロします。猫を含め、写真の中に自分の「好き」が詰まった一枚が撮れます。
愛猫を撮る時のこだわりは?
猫の魅力の一つが、それぞれ瞳の色が違う「目」だと思います。自然光の方が色がわかりやすいので、猫を撮るのはほぼ日中。「可愛いね」「ありがとう」と、いつも話しかけながら撮っています。
「ジブリ映画の『耳をすませば』に出てくる猫、バロンに似ていると言われたサク。いい感じに光が当たると、目のグリーンが際立ちます」。
「当時18歳だった実家の猫・ルナと祖父を、4年前のお正月に撮影。ルナは数年前に亡くなりましたが、祖父の横に待機するいつもの姿を残せてよかったです」。
飼い主だからこそ撮れる瞬間や、表情がある
「2年前に虹の橋を渡った、ねね。名前を呼んだら、ちゃんと上を向いてくれました」。
愛猫を撮る理由は?
成長記録や、日記のような感覚。2年前にもう一匹飼っていた猫が癌で亡くなりました。写真が残っているので、見るたびに撮った時のことを思い出すことができます。たくさん撮っていてよかったです。また、本来であれば私しか接しないはずの愛猫が、SNSを通じて多くの方に可愛がってもらえることがありがたいです。写真を撮ることで、友人も出来ました。私が撮る猫の写真に見る人が癒されれば、それが喜びです。
GENIC vol.66【「可愛い」が大渋滞♡愛犬&愛猫の至福フォト】
Edit:Satoko Takeda
GENIC vol.66
GENIC4月号のテーマは「撮らずにはいられない」。
撮らずにはいられないものがある。なぜ? 答えはきっと単純。それが好きで好きで好きだから。“好き”という気持ちは、あたたかくて、美しくて、力強い。だからその写真は、誰かのことも前向きにできるパワーを持っています。こぼれる愛を大切に、自分らしい表現を。