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【撮影と表現のQ&A】橋本優/Q.ライブのスチール担当ってどんな仕事?

さまざまな写真家、フォトグラファー、クリエイターが登場するQ&A企画。
「知ることは次の扉を開くこと」。
今回は、音楽とアーティストに寄り添う写真家、橋本優さんに質問です。

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橋本優

写真家、Photographer、Director 2000年生まれ、大阪府出身。ビジュアルアーツ大阪専門学校を卒業後、フリーで活躍する傍ら、音楽アーティストを中心とした撮影やアパレルブランドのLOOKを担当。またミュージックビデオの監督も行う。撮影依頼はSNSのDMやメールまで。
愛用カメラ:CONTAX T2、写ルンですなど。

Q.ライブのスチール担当ってどんな仕事?

A.アーティストが最高潮に輝く瞬間を、いかにして自分の色を乗せて写すかが問われる仕事です

撮影機材:すべて Sony α 7 lV × 魚眼レンズ/すべてアーティストCody・Lee(李)のスチール写真。
浮現祭2023 Emerge Fest. at 台湾台中清水鰲峰山運動公園。「集合写真は基本的に広角のレンズを使用します。台湾のファンの方々が音楽と共に国境を越えて歓迎している時間がとても幸せでした」。

アーティストとともに構想を練りながらアイディアを提案することも

「幼馴染のギタリストに頼まれたのがきっかけで、ライブのスチール撮影を始めました。アーティストがライブを行う会場で、写真を撮る仕事ですが、ただ撮るのではなく、アーティストが最高潮に輝く瞬間を、いかにして自分の色を乗せて写すかが問われます。僕は例えば、会場全体の照明が明るくコーディネートされている時には、アーティストの側から離れ、お客さんの後ろへ回り、会場の熱気が分かるよう、手を挙げているお客さんの後ろ姿などを写す判断をしたりします。もちろん、フォトグラファーであってもスタッフという立場を忘れてはいけないため、お客さんの邪魔にだけはならないよう心がけています。また、アーティストや事務所からアイディアが欲しいと頼まれることも多いです。参考になりそうな過去の写真や新しいアイディアを提案し、一緒に構想を練っていきます。ステージだけではなく、ファンが見られないアーティストのオフシーンを写すのも我々の仕事です」。
喜びを感じる瞬間は?
「アーティストがライブを終え楽屋に戻り、写真を見て喜んでくれた時や、ファンの方が反応をくださる時は特に楽しいし、この場に居て本当に良かったと思います」。

「Gt.Vo.の響くん。裏ではとても緊迫した空気が流れていますが、 一瞬見せてくれた彼の綻んだ表情がとても好きです。真ん中に置くと魚眼のインパクトが強くなるので、日の丸構図を意識しています」。

「アーティストがステージ前方に最も近づいて音楽を奏でているタイミングと、お客さんの熱気が伝わってくる拳が交わる瞬間。Cody・Lee(李)のテーマカラーが赤を主体としているので、写真も赤く染め上げてみました」。

「台湾のお客さんに向かってギターを掻き鳴らして歌っているのを、演者目線で撮影。モノクロで荒々しくその様子を表現」。

橋本優 Instagram
橋本優 Twitter

GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】橋本優/Q.ライブのスチール担当ってどんな仕事?
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.67

7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。

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