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【街の被写体、それぞれの視点:10】SHUN <日常に潜む"ちょっといいな">

光、人、風、感情。その日、その瞬間にだけ作り出される、偶然性を多分に秘めた路上の光景を、自分なりのテーマで切り取るフォトグラファーたちがいます。どこか遠くに出かけなくても、撮りたくなるシーンはすぐそこにある。
そんな気づきをくれる、多彩なストリートフォトグラフィーをご覧ください。街が紡ぐ物語の一部です。
10人目は、柔らかな光と彩りを切り取るフォトグラファー、SHUNさんです。

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SHUN

フォトグラファー 東京都出身。2017年より関東を拠点に活動を開始。"飾りたくなる優しい写真"をテーマにフィルムカメラ、デジタルカメラでストリートスナップや風景、人物撮影を行っている。キヤノンフォトハウス銀座にてフォトブック展示中。
愛用カメラ:Canon EOS R5、Leica M5
愛用レンズ:Leica SUMMICRON-M f2.0/50mm、Leica Tale-Elmarit-M 90mm/f2.8

日常に潜む"ちょっといいな"

部屋に飾りたくなるような優しい写真を残したい

「コロナ禍で活気のない築地に、ポツンと置かれた自転車が印象的で。フィルムのライカで撮影したのですが、レンジファインダー式でパララックスが生じること、ピントを含めてフルマニュアルで合わせるため、集中してシャッターを切りました。1枚1枚丁寧に時間をかけて撮影するスタイルが好きです」。

「鏡に反射した景色に非日常を感じ撮影しました。背景を生かすために、人が横断歩道を横切っているタイミングを狙いました」。

毎日カメラを持ち歩き、身の回りの景色を撮ることで写真撮影の腕が上達するのではと思い立ち、ストリートスナップを撮り始めたというSHUNさん。
「点と線のパターンや、光と影、色彩の組み合わせなど、自分が直感でいいなと思ったシーンを撮ることが多いです。また海外旅行が好きなため日本で海外のような異国を感じるシーンを見つけるとつい撮ってしまいます。中でも今回は、自分が思う“日常に潜むちょっといいな”と思う写真をセレクトしてみました。部屋に飾りたくなるような優しい雰囲気の写真が好きなので、見ていただく方にもそう感じてもらえたら嬉しいです」。

写真は自身の分身のようなもの。正解も不正解もないからこそ自己表現を楽しめばいい

「背景の緑と少年のキャップ、Tシャツの色の組み合わせが心地よく感じた1枚。マニュアルフォーカスレンズであえてピントを曖昧にすることにより柔らかさと非日常感を演出」。

横須賀のバスケットコートで撮影。
「フィルムカメラで撮影したので写真のトーンは柔らかさがあると思いますが、シュートが決まるか否かの緊張感を切り取りたいなと思いシャッタータイミングを狙いました」。

「どこか海外の公園のような雰囲気を感じる写真にしたかったので、フィルムカメラで撮影」。

「札幌にあるガソリンスタンド。オレンジ色と1本の木の緑の組み合わせが心地よかったので撮影。柔らかい光が差していたのも目を惹いたポイントです。どこか懐かしい雰囲気を出したくフィルムカメラを使いました」。

SHUNさんの写真を通して感じる優しい雰囲気の正体とは?
「写真撮影をする上でこれを撮ろうといった何かしらの主題が存在するケースが多いかと思いますが、副題の構成色や構成要素を少なくすることで、落ち着いた優しい雰囲気を作り上げることができると思っています。また、フィルムの場合独特な柔らかい質感があり、その質感が好きなのでデジタルカメラで撮影した際もフィルム風にレタッチしていることもその理由のひとつだと思います。写真は自身の分身のようなものだと思うので、自分がどうありたいか、人にどのように見られたいか、その時の心の在り方で雰囲気も変わると思います。だからこそ善し悪しも、正解・不正解もない。自分の撮った写真で自己表現を楽しむことが大切だと思います」。

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GENIC vol.63 【街の被写体、それぞれの視点】
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.63

GENIC7月号のテーマは「Street Photography」。
ただの一瞬だって同じシーンはやってこない。切り取るのは瞬間の物語。人々の息吹を感じる雑踏、昨日の余韻が薫る路地、光と影が落としたアート、行き交う人が生み出すドラマ…。想像力を掻き立てるストリートフォトグラフィーと、撮り手の想いをお届けします。

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