総建築費1409億円のカラフルな夢のような世界へ
大阪ベイエリア、USJの対岸でひときわ目立つ存在感を放つ、現代アートのような2つの建物の正体は、大阪市のゴミ焼却場と下水汚泥処理場
「舞洲工場」と「舞洲スラッジセンター」は200~300mの距離にあるので一度に訪れることができます。
自然環境と共生することを目指した舞洲のシンボルとして、外装デザインを重視して建てられた2つの建築物はどちらも、オーストリアの建築家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーの作品。この2つの建築物のデザイン料だけでも約6600万円、総建築費は約1409億円というのだから驚きです。
フンデルトヴァッサーは、ジブリの宮崎駿監督にも影響を与えたことでも有名で、自然との調和を目指した建築で知られています。
水色煙突の方はゴミ焼却場「舞洲工場」
2001年に建築された「舞洲工場」。水色の煙突の頭頂部に、金色のミラーボールのような球体が設置されているのが特徴です。
自然界に直線や同一物が存在しないことから、各所の形状に意識的に曲線が用いられていて、いたる所に植栽が施されています。
壁を彩るオレンジや赤のストライプ模様は、ゴミを焼却する炎をイメージしています。
ゴミ処理場と聞くと、”臭い”が気になりますが、ハイテクな設備で臭いの処理は万全。高温の炎で臭い物質を焼却してしまうため、施設内でも臭いはしません。鼻に手を当てながら撮影するなんて心配は無用です。
青い煙突の方が下水汚泥処理場「舞洲スラッジセンター」
2004年に建築された「舞洲スラッジセンター」は、下水を処理したあとに残る汚泥を処理する工場。消化・溶融・炭化等を行い、発電や消化槽の加温(温水器)の燃料や、埋め戻しなどの建設資材、石炭の代替燃料として有効利用しています。
バリバリ現役で活躍している施設ですが、撮影スポットとしても人気。どの時間帯に行っても楽しめますが、マジックアワーを狙うのもおすすめです。
色彩豊かなタイルの柱にも注目。一つひとつが違うデザインになっていて、こだわりを感じます。
アートや建築好きにおすすめしたい工場見学
「舞洲工場」と「舞洲スラッジセンター」ともに外観だけでも楽しめますが、施設内に入れる工場見学もおすすめ。
惜しみなくお金をかけた建築だけあって、美しいモザイク装飾や美術館のように凝った展示物など、見応え充分です。
どちらも、施設内の見学は予約が必要ですが、舞洲工場には予約しなくても見学できるオープンデーがあり、 舞洲スラッジセンターでは施設内の一部を開放している時間帯があります。
舞洲工場/大阪府<日本>
舞洲工場 基本データ
<住所>大阪府大阪市此花区北港白津1-2-48
<TEL>06-6463-4153
<焼却工場の見学>
月曜日~土曜日(祝日・休日を除く)
見学時間帯:1日3回(10時~/13時~/15時~)
※所要時間:約1時間30分
※事前に電話での予約が必要。詳しくは、大阪府の舞洲工場のページをご確認ください。
<駐車場>見学者用駐車場あり
入場料
無料
行き方・アクセス
<バス>JR ゆめ咲線「桜島駅」から北港観光バス「舞洲アクティブバス」で「環境施設組合前」徒歩すぐ
<車>阪神高速道路5号湾岸線「湾岸舞洲出口」から約5分
舞洲スラッジセンター/大阪府<日本>
舞洲スラッジセンター 基本データ
<住所>大阪府大阪市此花区北港白津2-2-7
<TEL>06-6460-2830
<汚泥処理施設の見学>
毎週月曜日・水曜日・木曜日・金曜日(年末年始、祝日を除く)
第2土曜日(祝日と重なっている場合は、第3土曜日)
※見学可能曜日でも、年末年始、祝日と重なっている場合も見学ができません。
見学時間帯:10時~/13時15分~
※所要時間:約2時間
※事前に電話での予約が必要。詳しくは、大阪府の舞洲スラッジセンターのページをご確認ください。
※申込は先着順です。
<駐車場>5台(無料)
入場料
無料
行き方・アクセス
<バス>JR大阪環状線「西九条駅」から大阪シティバス81系統で「アミティ舞洲」徒歩2分
JRゆめ咲線「桜島駅」から北港観光バス「舞洲アクティブバス」で「環境施設組合前」徒歩5分
<車>阪神高速道路5号湾岸線「湾岸舞洲出口」から約5分
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