プロフィール
野村佐紀子
写真家 1967年山口県下関生まれ。1990年九州産業大学芸術学部写真学科卒業。1991年荒木経惟に師事。1993年より国内外写真展、写真集多数。
おもな写真集に、『裸ノ時間』(平凡社)『夜間飛行』(リトルモア)『黒闇』(Akio Nagasawa Publishing)『nude / a room / flowers』(bookshop M)『愛について』(ASAMI OKADA PUBLISHING)『majestic』(BCC)『春の運命』(Akio Nagasawa Publishing)などがある。
解説と展示作品の一部をご紹介
同名の写真集『Lirio』は、2024年スペイン グラナダで撮影され、翌年同・マドリッドの Fundación MAPFREで開催された大規模回顧展「Sakiko Nomura: Tender is the Night」(2025年2月6日~5月11日)で初公開された作品と、未発表作品によって構成されています。この展覧会は大きな反響を呼び、2026年3月からスペイン各地を巡回、その後ヨーロッパ各地へと巡回予定で、国際的に野村佐紀子の存在をさらに広げる契機となっています。スペイン語のタイトル「Lirio(ユリ/アイリス)」は、死者への供花であり、生者と死者を結ぶ象徴的な存在を意味しています。本作ではその象徴性を軸に、失われたものと残されたもの─そのあいだに息づく親密な記憶を、繊細に映し出しています。
編集・造本設計・出版を手掛けたのは、日本を代表する造本家・町口覚。表紙には、麻と紙を撚り合わせて織り上げたオリジナルの麻の紙布(しふ)を用い、その独特な質感に"闇に刻まれた傷が、夜明けへと導く。"という造本コンセプトを重ねるように、ふたつのデザイン(SCAR Edition / DAWN Edition)を制作しました。タイトルロゴには、スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの手書き(筆跡)に基づいて設計されたフォント「Federico」を採用。モスクワのタイポグラファー、オルガ・ウンペレヴァの手によるその文字は、抒情と静けさをたたえ、写真集『Lirio』の世界に花を添えています。
5番目の巡回先となる本展では、一部プリントを替え、全32点の額装作品を展示いたします。
闇と光、生と死、そのあわいに息づく親密な記憶。静かに問いかける作品群をぜひ会場でご体感ください。
── 写真展「Lirio」プレスリリースより
野村佐紀子 写真展「Lirio」情報
開催日時
2026年6月18日(木)〜7月20日(月・祝)11:00~18:00
休廊日:火、水曜(祝日は営業)
※入場制限やアポイントメント制となる場合があります。
入場料
無料
会場
THE BOOK END
- 〒650-0024 兵庫県神戸市北区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング 302
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
JR神戸線「元町駅」から徒歩で5分
神戸市営地下鉄海岸線「みなと元町駅」から徒歩で3分
野村佐紀子 写真集「Lirio」情報
編集・造本設計・出版は町口覚。オリジナルの麻の紙布を用いた「闇に刻まれた傷が、夜明けへと導く」という造本コンセプトのもと、中身はそのままに、表紙のデザインが異なる『SCAR Edition』と『DAWN Edition』の2つの装丁が制作されている。
発行年:2025年
サイズ:H233mm × W170mm× D22mm
製 本:ハードカバー288ページ
出版社:bookshop M