イベントはコハラさんによるポートレート講座からスタート!
人物写真をより魅力的に、バリエーション豊かに撮るための話満載のポートレート講座は、コハラさんが実際にEOS R7で撮影した作品をモニターに表示しながら、1点1点に隠された撮影ノウハウを披露していく形で進みました。
ストレートに被写体を写すことも多い人物写真は、どこか似たような写真になりがち……。そんな多くの人が抱える悩みに応えるように、コハラさんは「反射やガラス越しに撮ってみる」「背景にもちゃんと気を使ってみる」「違和感を作り出す」など、ポートレート写真の幅を広げるための具体的な視点やテクニックの話を展開。早くもイベントのハイライトを迎えているかのように、皆さん熱心に聞き入っていました。
その上で、「まとめると、試してもらいたいポイントは1つだけ!!」とコハラさん。それは、"モデルとの距離感にバリエーションをつけること"でした。
"1回の撮影で写真集1冊作れるくらいのバリエーションを撮る"というのをコハラさん自身も意識しているそう。例えばバストアップなど、多く撮りがちな距離感に固定されていると思ったら、意識して頭を切り替え、撮っていない距離感で撮っていくようにするんだとか。なるほど!ぜひみなさんも試してみてください。
またポートレート講座では、実際に使ってみて感じたEOS R7の魅力ついても、作品をもとにお話しいただきました。「素直な色味」「微妙にぶらして撮ってもいい写真になる」など、たくさん感じた魅力の中でも、特に肌の質感や衣装などに見られる「ディテールの素晴らしさ」に、コハラさんは最も感動したそう。カメラによって差が出やすい逆光での撮影においても、EOS R7は抜群の質感やディテールを表現してくれたそうです。
参加者からは「プロの方から使い心地や実際の撮影時の感覚を生で聞けたのはよかったです!」という声や、早速「これまで抱いていたCanonの印象が変わりました」という声もあり、皆さん撮影ワークショップへと向け、テンションがぐんぐんと上がっているようでした。
EOS R7で実写!に向けて、基本のカメラ操作を紹介する「基礎講座」
ポートレート講座の後には、Canonスタッフの谷岡さんに、より詳しく具体的に、Canon EOS R7の紹介をしてもらいました。EOS R7の魅力を伝えつつ、撮影体験をよりスムーズに存分に楽しんでもらえるよう、ポートレートモードや瞳検出AFなどの設定もしっかり説明。実際にカメラに触れながら、熱心に「読み聞き」する参加者の姿が印象的でした。
ここでは、コハラさんが魅力の一つにあげた「色味」についての補足もありました。
Canonは人がイメージとして記憶した色=「記憶色」の表現を大切に、例えば白米なら"おいしいごはんの色"を目指すような色づくりをしているそう。実際にイベント後、「撮って出しの色のきれいさに感動しました。肌の色や植物の緑など編集を加える必要がほとんどなく、理想の色になりました」「見たままの色を写し出せるので、これまであった、"なぜか思ったように撮れない"が少なかった気がします」など、色を絶賛する参加者の声も多く届きました。
しっかり説明を受け、操作方法を理解した状態で、いよいよ撮影タイムへ!レンズは、RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMと、単焦点レンズRF35mm F1.8 MACRO IS STMを用意しました。
モデルさんも参加!講座内容を踏まえ、ポートレート撮影へ!
場所を移し、実際の撮影はカフェと屋外の2箇所で実施。モデルのくわはらひなたさんも参加してくれました。
カフェの撮影でコハラさんが手本の場所に選んだのは……なんと隅っこの壁!次には床の提案も。デザイン性の高い黒いソファも、そのもの自体を見せずにあくまでシックな背景となるよう、アングルを工夫しぐっと寄った撮影を指南。目移りしてしまうような素敵な内装のカフェにおいて、シンプルで美しいポートレートを撮ってみせるコハラさんに、目を丸くする参加者の姿もありました。
一方で、背景をきっちりと写真の構成要素として生かす場所選びや、構図をはじめとした画作りのノウハウも伝授してくれました。皆さん撮影バリエーションの幅がぐっと広がるのを、身をもって実感しているようでした。
それからは、各々も撮りたい画を想像しながら、モデルのくわはらさんに「ここに座ってもらってもいいですか」「この本を持ってみてください」などのリクエストや、楽しい話で大きな笑顔を引き出すようなコミュニケーションも見られるようになっていきました。
プロのモデルさんを前に、最初は遠慮がちに撮り始める姿も見られましたが、そこはやっぱり三度の飯より写真好き!すぐに撮影に熱中になっていく参加者たちの姿がとても印象的でした。
カフェでの撮影が終わり、外へと繰り出します。
光も背景のバリエーションもさまざまにある屋外では、より意識的な視点や切り取り方を学びます。また、比較的じっくり撮るカフェでの撮影に比べると、屋外はもう少し機動力を発揮していく必要があり、それにより「お気に入りのポイントは機動性です!撮りたい瞬間にパッと出してすぐ撮れる。AFが優秀でした」「もともとCanonのフルサイズ機を愛用していましたが、AF性能の観点でAPS-C機のイメージが変わりました」といった声が聞かれるように。EOS R7の強みをより感じるポートレート撮影となりました。
一緒に撮影をしながら、撮った写真をコハラさんにその場で見せてアドバイスをもらったり話を聞いたり、オフラインのイベントならではの魅力を堪能しながら、あっという間に過ぎていく撮影体験。予定の2時間は、すぐに終わってしまいました。
この日撮った写真の中からお気に入りの1枚を発表。互いの刺激にも!
再び講座会場へと戻り、撮った作品の講評へと進みます。この日撮影した中で一番のお気に入りをセレクトし、ドキドキの発表へ。皆さん、作品を選ぶ瞳は真剣そのもの!
発表がはじまると、コハラさんがそれらの作品を見ながら、素晴らしいと感じた点をそれぞれコメントしていきます。作品の魅力から視点・発想まで、そして撮影時に感じた撮影への姿勢まで、事細かに評してくれました。
この頃には参加者の皆さんもだいぶ打ち解けた様子で、会場は和やかな雰囲気。同じ場所で一緒に撮っていても異なる表現に、刺激を受けているようでした。
簡単な質疑応答の後、「EOS R7、最高!」というコハラさんの締めの言葉に会場は爆笑と賛同に包まれ、大充実のイベントは終了となりました。
イベント終了後、希望者は会場に並んだCanonのプリンター体験も。手軽にキレイな写真プリントを楽しめる「SELPHY CP1500」と、フィルムライクにスクエアサイズのシールプリントができる「SELPHY SQUARE」で今日撮った写真をプリントしつつ、会場を後にする皆さんの笑顔が印象的でした。
EOS R7で撮った、参加者たちの写真
イベントで使用した機材は、そのまま30日間、皆さんに貸し出されました。参加者それぞれがEOS R7で撮影した作品を紹介します。
「ブラインドから差し込む光がきれいで、モデルの白川うみさんにそれに当たるように座ってもらい撮影しました。強めの自然光でも目に入る光がきれいに撮れていて、光と影を含んだお気に入りの1枚に。EOS R7は小型ながらもグリップが深く、片手で操作しやすいボタン配置ですぐに撮影できます。AFの速さも素晴らしく、自分が意図した位置へノーモーションでフォーカスしてくれる感覚でした」(ましゅーさん)
「祖母の玄関に置いてある鉢植え。ちょうど鉢植えの部分にだけきれいに日が当たっていて、思わず撮った1枚です。明暗差が大きいシチュエーションの中、潰れることなく花の色もきれいに写っていました。またマニュアルモードで撮影しているのですが、R7は操作しやすいダイヤル配置で、ストレスなく画を決めてシャッターボタンを押せるのが、とても気持ちいいカメラだと感じました」(中里広海さん)
「友人と美術館に行った際に撮影した1枚です。肌の色がとてもきれいに出て、また秋の色味のある射光もしっかりと色をのせたまま捉えてくれると感じました。EOS R7は色彩豊かで色がしっかりとのった鮮やかな写真が撮れる点がお気に入り。キラキラに笑ってくれた笑顔と秋の光とがマッチして、大好きな写真です」(もりやさん)
「クリスマスに家族で出かけた昼下がり、サイドミラー越しにポーズをキメている息子をパシャリ。冬の陽射しが湾曲した窓を通ることで、車中に面白い光があふれていました。光が入り乱れた難しい環境下においてもフォーカスを合わせてくれるあたりが流石のCanon!やはり、AF性能がうわさ通り素晴らしかったです。かけがえのない1枚を撮らせていただきました」(yui itoさん)
「きれいな落ち葉を見つけたので撮影しました。レンズはRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMを使用。手元の被写体から遠い被写体の撮影までカバーできる万能なレンズなので、お借りした期間たくさんの場面で活躍してくれました。色もしっかり描写できていてお気に入りの1枚です。ボディに加えてRF-Sレンズも非常に軽くてコンパクトなので、カメラを外に持ち出す機会が増えました」(Tomoki Ishimaruさん)
「広くて美しいドーム型の石川県立図書館。階段にそって並ぶ本棚と壁、天井の特徴的な柱を、左右対称できれいな方向に切り取りたいと思い、中心に自分が写り込む形で撮影しました。建築の細部までくっきりと写り、APS-Cとは思えない画質に驚きました。ミラーレスならではの軽さも魅力で、カメラ本体はもちろん、今回使用したズームレンズは18-150mmなのにびっくりするほど小さくて持ち運びがとても楽でした」(MIZUKIさん)
「澄んだ冬の空とシャボン玉。浜辺の青空に向かってシャボン玉遊び!やってみたかった撮影のひとつでした。風が少し強く吹いていて目の前をシャボン玉が通るのは一瞬。急いでシャッターを切っていたのですが、慌てて撮っていたことが写真からは想像できないくらい、EOS R7はきれいにカラフルな瞬間を切り取ってくれていました!すぐに反応してくれる高速AFが一番のお気に入りです」(Sakikoさん)
「銀杏がきれいでした。銀杏と空、モデルさんが画角に収まるように撮影しました。動きがある写真が好きなので、銀杏を持った手を顔の前に持ってきたタイミングでシャッターを切りました。EOS R7は小さくてとても持ちやすかったです。小さいから性能はどうなんだろうと思っていましたが、機能を多く搭載していて、写りもきれいでした。カメラを今から始める人でもすぐに使えるなと思いました」(HIROKICHIさん)
軽量コンパクトで持ち出しやすく、優れたAF性能がどんな瞬間も逃さずキャッチ!
EOS R7は、高速連写を強みとするEOS RシステムのAPS-Cハイエンドに位置づけられたカメラ。高精度な被写体認識能力を実現しており、カメラがAFの対象を検出し追尾するトラッキング機能も優秀。人物だと瞳・顔・頭部・胴体の検出に対応し、安定したトラッキングを継続。強力な「瞳」検出では、横顔、顔の陰影、マスク装着時など、これまで瞳を認識しにくかったシーンでも、高精度に検出してくれるという優れもの。
30日間の試用期間を経た参加者の皆さんからは
「野鳥の撮影にも挑戦しましたが、AFシステムが優秀で野鳥の素早い動きにもしっかり対応してくれました」
「すぐに反応してくれるAF。動きのあるものを撮りたくなるような正確さと扱いやすさでした」
「起動からフォーカス、シャッターまでの感覚がとてもよく、その場の動きや一瞬の切り取りが楽しくなりました」
といったAF性能に対する絶賛の声が多数届きました。
また、
「非常に軽くてコンパクトなので、カメラを外に持ち出す機会が増えました」
「レンズや本体がコンパクトなので、出かけるときにカメラを持っていく機会が増えました」
と参加者の皆さんも太鼓判を押すのが"小さくて軽い"という点。
日頃から持ち歩いても負担にならない軽さとコンパクトさでありながら、どんなシーンも逃さずキャッチしてくれる高速連写とAF性能。まさに"捉え続ける。どこまでも、意のままに"がぴったりとハマるカメラなのです。
EOS R7製品紹介
コハラタケル
フォトグラファー 1984年生まれ、長崎県出身。
大学卒業後、建築業の職人を経てフリーのライターに。
その後フォトグラファーに転身。セクシー女優たちのデジタル写真集"とられち"シリーズ撮影担当。
#なんでもないただの道が好き 発案者。