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ときめき大作戦/夏南の法則Vol.148

大屋夏南<連載コラム>第2月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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ときめき大作戦/夏南の法則Vol.148

「ときめきを、大事にする」。

何度も聞いたことのある言葉だけど、本当にそれができている人はきっと思っているより少ないんじゃないかな。

私自身も最近になって、ようやく“ときめき”が何なのか、少しずつわかってきた気がします。

たとえば、朝起きてコーヒーを淹れるとき。お気に入りのマグカップで飲むだけで、なんだか1日がうまくいくような気がする瞬間。仕事の合間に窓からさす光が綺麗で、「あ、今日もいい日だな」って思うとき。

そんな風に、自分の中の小さなセンサーが「これ、いいな」って震える感じ。それが私にとっての“ときめき”なんじゃないかなと思う。

若い頃は、「誰かにどう見られるか」とか「正解っぽいもの」を選ぶことに必死で、自分の“ときめき”よりも“評価”の方を大事にしていたように感じます。

でも今は、自分が好きって思えるものや時間にちゃんと向き合って、「これでいい。」じゃなくて、「これがいい。」を選びたいと思ってる。

自分の“好き”を選び取るのって、それなりに勇気が必要です。自分の感覚に自信が持てなかったり、コミットしきれなかったり、心をソワソワさせる要素をたくさん含んでいる。

そのうえ、何度か失敗を繰り返してみないと掴めない感覚のジャンルで、なかなか手強い。ただ、それでもちゃんと向き合ったら、間違いなく私たちの人生を豊かにしてくれます。

たぶん、ときめきっていうのは「幸せになろう」とするんじゃなくて、「もうすでに幸せだった」って気づかせてくれるスイッチなんだと思う。

あがる待受画面や香りのいいボディソープ、お気に入りのペンや美味しいチョコレート。

派手じゃなくても、小さくても、自分の心が震える瞬間を、ちゃんとキャッチする。そうやって毎日がいつのまにか、宝探しみたいになってるような感じ。

これからも忙しい日々の中で、自分の感度を鈍らせずにいたいなと思う。

素敵な1ヶ月でありますように♡

プロフィール

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、スタイルブックや旅エッセイガイドを出版するなど幅広く活躍中。

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