一度は降りてみたい駅「下灘駅」
下灘駅は愛媛県にあるJR四国予讃(よさん)線(愛称:愛ある伊予灘線)にある無人駅です。下灘駅に降り立つための電車は1時間に1本程度しかありません。
しかし、電車を降りれば目の前いっぱいに瀬戸内の海が広がり、この絶景を求めて全国から多くの人が下灘駅にやってきます。
下灘駅へは電車だけでなく、車で行くことも。駅の横にある駐車場には数台程度しか停めることができません。駅から徒歩約5分のところにあり、約20台駐車可能な、下灘駅臨時駐車場の利用がおすすめです。
レトロな駅舎もかわいい
昭和10年に下灘駅が開業した時から変わらない、木造の駅舎。瓦葺きの屋根に入り口の三角屋根。レトロな雰囲気がとてもいい味を出しています。
今は無人駅ですが、かつては有人駅でした。
駅舎の待合室からも美しい眺めが。
下灘駅はJR「青春18きっぷ」のポスターの撮影地として、1998年~2000年に3年続けて使用されました。
この待合室からの眺望は、1999年のポスターに。
ベンチの先に広がる青い空と海
駅のホームにあるのは屋根付きのシンプルなベンチのみ。そのベンチの先には空と海の青い世界が無限に広がります。目の前に広がる絶景を見ながら、何も考えずにボーッと過ごす時間は最高です。
現在は国道378号の整備により、駅と海の間が道路で隔てられていますが、かつては道路がなく「日本で一番海に近い駅」でした。
駅のホームにある四角いミラーも特徴的。映る景色や電車を写真に収める人も。
電車を入れた写真にチャレンジ
せっかく駅に来たのなら、電車の入った写真を撮りたいところ。下灘駅を通る電車は1時間に1本程度なので、事前に時刻表をチェックしておきましょう。
電車がホームに停まっている時間はそれほど長くないので、電車が来るまでに構図を決めておくとスムーズです。
週末を中心に1日に4本運行する、赤い車両の観光列車「伊予灘ものがたり」に出会える可能性も。残念ながら、伊予灘ものがたりは2021年12月にラストランを迎えます。今のうちに伊予灘ものがたりの勇姿を目に焼き付けておきましょう。
下灘駅は夕日の名所としても有名
下灘駅のホームからは太陽が沈む様子が見られ、夕日スポットとしても有名です。
おすすめの時期は、ホーム正面の海に夕日が沈む5月〜8月頃。極上のサンセットタイムを堪能できます。
毎年9月第一土曜日には、下灘駅のホームにて「夕焼けプラットホームコンサート」が開催されています。美しい夕日とステキな音楽のコラボレーション。1986年に始まった歴史のあるイベントで、地元の小学生や、オーディションを勝ち抜いた実力あるアマチュアミュージシャン、プロアーティストなどが出演します。
手で押して渡る、珍しい踏切も
下灘駅の近くにはちょっと変わった踏切があります。
自ら遮断機を押して踏切を渡るのです。こちらは歩行者専用で、とても小さな踏切。
帰りの電車の時間まで、または日が沈む時間までの間、下灘駅周辺を散策すると他にも面白い発見があるかも。のどかな街を散歩して、ゆったりとした時間を楽しんで。
下灘駅の目の前には、土日限定でオープンするコーヒースタンド「下灘珈琲」があります。オープンエアなカフェスペースに座って目の前に広がる景色を楽しみながら、美味しいドリンクを満喫できます。
下灘駅(しもなだえき)/愛媛<日本>
愛媛県伊予市双海町大久保
<行き方・アクセス>
電車:JR四国予讃線「松山駅」から普通電車で約50分
車:伊予ICから車で約30分
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