天才建築家とも呼ばれる、アントニ・ガウディ。
サグラダ ファミリア、グエル公園、カサ ミラ、とバルセロナで訪れたいガウディスポットはたくさんあるものの、他とは一風変わった体験ができると評判なのが、ここ「カサ バトリョ」です。
繊維製造業者であったバトリョさんの家を、ガウディがリフォームしたもので、建物全体のテーマは「海」。
外壁に使われている「トランカディス(タイルの破片)」が、ガウディの作品を象徴しています。
当時は、大きな窓が特徴的なことから「あくびの家」、窓に並ぶ石柱の形から「骨の家」などと、人々に呼ばれていました。
建物の中心部は5階までの吹き抜けで、海をイメージさせるブルーのタイルで装飾されています。
天井からの光でブルーが薄く見えてしまわないよう、上に行くにしたがって濃いブルーのタイルが使われていたり、窓の大きさを小さくしていくことで、より深い海にいるように感じさせるなど、目の錯覚を利用した、とても興味深い作品です。
一風変わった体験とは、このAR(拡張現実)を使ったビジュアルガイドのこと。
入場時に渡される、スマートフォンのような機器を館内にかざすと……、実際には置かれていない家具などが出現し、当時の様子を見ることができるんです。
また、亀などの海の生物が泳いでくることも!
館内の至るところにARマークがあり、このビジュアルガイドが楽しめます。
ヘッドフォンもついており、日本語チャンネルがあるので、作品の説明もしっかり楽しむことができます。
なんと現オーナーは、チュッパ・チャップスの創業家というカサ バトリョ。
日没から深夜1時までは、ライトアップされた姿も楽しめます。
カサ バトリョ(Casa Batlló)/バルセロナ<スペイン>
住所:Passeig de Gràcia, 43, 08007 Barcelona, スペイン
10:00~18:00
定休日:月、火
入場料:25ユーロ(当日入場券。事前予約で割引あり)
アントニ・ガウディの作品たち
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