美肌温泉と国宝松江城を堪能「玉造と松江」＜広島・島根周遊旅 後編＞

美肌温泉として人気のある「玉造温泉」。1300年前から「神湯」と呼ばれ、泉質は調査により高級化粧水レベルであることが判明しています。そんな玉造の温泉街は、足湯や源泉スポットなどが点在しているので、街歩きも楽しいエリア。温泉を詰めて持ち帰ることができる「湯薬師広場（たらい湯）」では、湧き出ている源泉を自由に持ち帰ることができます。

持参したボトルなどで持ち帰るのも可能ですが、備え付けの木箱の中には200円でボトルが販売されているので、手ぶらで行っても大丈夫。持ち帰った温泉は、5日を目安に使い切るのが良いとされています。ちょっとしたお土産にぴったり。

＜住所＞ 島根県松江市玉湯町玉造
＜営業時間＞24時間
＜休業日＞無休

＜電車・バス＞
JR「玉造温泉駅」から路線バスで「玉造温泉」下車すぐ

古代からまがたまの生産拠点である玉造。まがたまは、日本最古のパワーストーンであり、あらゆる災厄を防ぐと言い伝えられています。玉造温泉で一番大きいまがたまがある「まがたま橋」はインパクト抜群！玉造温泉の象徴的な存在なので、ぜひ写真に収めて。

＜住所＞ 島根県松江市玉湯町玉造
＜営業時間＞24時間
＜休業日＞無休

＜電車・バス＞
JR「玉造温泉駅」から路線バスで「玉造温泉」下車すぐ
JR「玉造温泉駅」から路線バスで「姫神広場」下車、徒歩2分

まがたま橋の下には無料の足湯スポットがあります。ほっと一息つくのにちょうどいい気軽さ。少し熱めのお湯が、歩き疲れた足の疲れを吹き飛ばしてくれます。

こちらは玉造温泉街の中心にある足湯「川辺の湯」。温泉街には全部で３つの無料足湯スポットがあるので、足湯巡りをするのも楽しいです。川のせせらぎに耳を傾けながら、のんびりと過ごす時間は至福のひととき。

そのほかにも、餌と恋を掛け合わせて鯉の餌を投げられる「恋来井戸」や、青めのうの原石を触ると幸せになれる「まがたまの小島」など、玉造温泉街にはパワースポットがたくさん。温泉街に沿って流れる玉湯川には、まがたま橋以外にも個性豊かな橋が架かっているので、ぜひ見つけてみて。

温泉とまがたまの神様が祀られている「玉作湯神社」は、温泉街で人気のパワースポット。社務所で授かる「叶い石」を、境内にある「願い石」に触れて願い事をすると、願い事が叶うと言われています。

神社に到着したら石段を上る前に、社務所で「叶い石」を授かりましょう。袋の中には、叶い石、お守り袋、願い札（2枚）が入っています。叶い石はさまざまな種類が入っており、どんな石が出てくるかはお楽しみ。

拝殿で参拝を終えてから、真玉（願い石）へ。御神水で「叶い石」を清めた後、叶い石を願い石に当てながら願い事を唱えます。

拝殿で願い札（複写式）を書き、1枚は納入箱へ。もう1枚は叶い石と一緒に包み、自分だけのお守りの完成です。

神社の向かいの「宮橋」は別名「恋叶い橋」。橋を渡りながら玉作湯神社の鳥居を写し込んだ写真を撮れば、良縁に恵まれると言われています。

＜住所＞ 島根県松江市玉湯町玉造508
＜TEL＞0852-62-0006
＜営業時間＞参拝は時間制限なし
社務所窓口は平日：9:00～12:00　13:00～17:00／土、日、祝日：8:30～17:00
＜駐車場＞あり（無料）20台

＜電車・タクシー＞
JR「玉造温泉駅」からタクシーで5分

温泉街の中心に位置する「松乃湯」は、宿泊はもちろん、日帰り入浴やランチ、レンタサイクルなどさまざまな利用ができます。温泉は透明なさらっとした泉質の硫酸塩泉・塩化物泉。サウナやジャグジーも完備されており、日本庭園を眺められる大浴場もあります。休憩スペース、マッサージルームなども整備されていて、訪れる人が心身ともにリフレッシュできるよう配慮された、安心感のある施設。

コンセプトの違う全６タイプの客室は、出雲の文化や伝統を彷彿させるインテリアや和モダンな壁紙などが使われており、とても素敵です。どの部屋にもスタッフが作った折り紙が置かれており、ほっこりとした気持ちに。「最上階・露天風呂付パノラマスイート」は専用テラスに露天風呂付き。玉造温泉街のパノラマビューも楽しめます。

松乃湯のおすすめは昼食付きの日帰り入浴。昼食代にプラス600円で利用できるこのプランでは、松乃湯特製の「しじみと和牛鍋」を味わえる四季会席が人気です。地元の季節の食材を使ったお料理にはデザートも付いており、ボリュームも満点。美味しいお料理と日本屈指の“美肌の湯”、ぜひ堪能してください。

＜住所＞島根県松江市玉湯町玉造1215
＜TEL＞0120-380-611
＜営業時間＞24時間
＜駐車場＞あり　乗用車100台（内、大型車10台）

＜電車＞JR「玉造温泉駅」から車（予約）で6分

歴史と自然が息づく、魅力ある街「松江」で必ず体験して欲しいアクティビティが、「堀川遊覧船」。松江城の周囲約3.7kmの堀川を、50分かけて巡ります。冬の時期は船内にこたつがあり、快適です。

50分のツアーでは歴史地区、市街地区、自然地区と３つのエリアをゆっくりと進み、全部で17の橋をくぐります。低い橋を通る際には屋根が下がり、橋にぶつからないかドキドキしながらまるで遊園地のアトラクションに乗っている気分。船頭さんが歴史を語ってくれたり、堀川音頭を歌ってくれたりするので、飽きることなく最後まで楽しめます。

遊覧船から野鳥を間近で観察できるのも魅力の１つ。季節によってはカルガモのひなや、白鳥に出会えることもあるそう。秋は松江城周辺をライトアップする光のイベント「松江水燈路」の時期に合わせて、夜間運航もあります。
船から眺める松江城や街並みはとても美しく、松江だからこそ楽しめるアクティビティが満喫できます。予約をすれば30分のぶらっとコースも運航してくれるので、予定に合わせてぜひ体験してください。

＜住所＞島根県松江市黒田町507-1
＜TEL＞0852-27-0417
＜営業時間＞9:00〜17:00（3月1日～ 10月10日）
9:00〜16:00（10月11日～ 2月末日）
＜駐車場＞近隣にあり

●1日乗車券
大人 1,600円／中学・高校生 1300円／小学生 800円
●ぶらっとコース（30分コース）
大人 1,400円／中学・高校生 1200円／小学生 700円

乗船場所

●松江堀川ふれあい広場（黒田町）
●大手前広場（殿町）
●カラコロ広場（京店）

＜車＞山陰道松江西ランプから松江堀川ふれあい広場乗船場（黒田町）まで約6km
＜電車・バス＞※ふれあい広場乗船場まで
●ぐるっと松江レイクライン
JR「松江駅」北口７番のりばから約17分「堀川遊覧船乗場」下車
●松江市営バス
ＪＲ「松江駅」より約25分「ふなつ橋」下車（北口１番のりば北循環外回りが便利）
●一畑バス
ＪＲ「松江駅」北口より約20分「ふなつ橋」下車

島根県の松江といえば、「松江城」。松江城は現存する12天守のうちの１つで、2015年に国宝に指定されました。入ってすぐの石垣やお堀、そして威厳を持つ松江城の佇まいは圧巻です。

城内には石落としや格子窓、鉄砲や矢を放つために設けられている狭間など、そのままの姿が残されており、見どころ満載です。天守閣からは宍道湖や松江の街並みを360度見渡すことができ、​​当時の人々と同じ景色を見ていることに胸が高鳴ります。

城内には広大な敷地と美しい庭園があり、興雲閣などの歴史的な建物や松江神社なども残っています。春は松江城と桜のコラボが幻想的な雰囲気を醸し出し、その景色を求めて全国から多くの人が集まるほど。城内での散策は歴史に触れるだけでなく、自然の美しさも存分に楽しむことができ、古くから愛される理由に納得。訪れる価値のあるスポットです。

＜住所＞島根県松江市殿町1-5
＜TEL＞0852-21-4030
＜営業時間＞
●天守閣入場時間
4月1日〜9月30日／9:30～18:30（受付終了 18:00）
10月1日〜3月31日／8:30～15:00（受付終了 16:30）

●本丸開放時間
4月1日〜9月30日／7:00～19:30
10月1日〜3月31日／8:30～17:00

＜休業日＞無休
＜駐車場＞あり

大人 680円
小・中学生 290円

＜電車・バス＞
JR「松江駅」からレイクラインバスで「国宝・松江城・県庁前」下車、約3分

いかがでしたか？古き良き日本の文化や伝統が息づく島根県。温泉で旅の疲れを癒し、地元の船頭さんから土地の歴史を学び、心も体も豊かになる経験が旅の満足度をぐっと高めてくれます。
２回にわたってお届けした広島・島根周遊旅。どちらも共通しているのは、旅を振り返った時にしっかりと心に残る時間が過ごせる場所だということ。広島を訪れたなら島根へ、島根を訪れたなら広島へ、ぜひ周遊旅をお楽しみください。