Canon EOS R50って?
今年3月に発売されたEOS R50は、小型軽量でありながら、初心者でも簡単にシーンに適した撮影を楽しめる機能が満載のミラーレス一眼カメラ。
撮影が難しい逆光や夜景などのシーンでも、カメラまかせでより豊かな表現ができる「アドバンス A+」や、自動で明るさや色合いの異なる複数の画像を撮影でき、画づくりの違いを楽しめる「クリエイティブブラケット」、さまざまなアングルでの撮影が行いやすい「バリアングル式液晶モニター」など、さまざまな機能が、撮影をサポートしてくれます。片手でも取り回しやすいコンパクトさながら、APS-Cサイズのセンサーを搭載し、動く被写体も逃さずキャッチする優れたAF被写体検出など、性能も抜群。ビギナーも本格派も満足させてくれる、今大注目のカメラです。
イベントでは、EOS R50本体に加え、軽量コンパクトな標準ズームレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」と、テーブルフォトでも使いやすい単焦点のマクロレンズ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」を一人ひとりに用意。ボディーとレンズはイベント終了後、そのまま18日間、参加者の皆さんに貸し出ししました。
参加者7名がそろうと、キヤノンスタッフの谷岡さんと野口さんによるサポートを受けながらの開封&セッティングタイム。しばらくの間“相棒”となるEOS R50に、皆さんさっそく釘付けになっています。
“時を止めるフォトデザイナー”茶々さん登場 「大ファンです!」
この日のために、はるばる秋田から東京入りをしてくれたフォトグラファーの茶々さん。参加者を前に、「初めてのオフラインのイベントでちょっと緊張しています。皆さんと楽しく撮影できたらいいなと思っています」とはにかみながらのごあいさつ。
憧れともいえる茶々さんを前にすると、参加者の皆さんの表情はぱっと明るくうれしそうに。「茶々さんの大ファンで、今日を本当に楽しみにしていました!」と最高の笑顔を見せてくれた人もいて、会場は有意義な1日になりそうな予感でいっぱいに。
自己紹介タイムでは、「素敵なテーブルフォトを撮れるようになりたい!」とイベント参加への意気込みを話してくださった皆さん。実際に、料理家、ワイン輸入会社に勤め撮影をされている人、テーブルフォトを仕事にしたいと思っている人など、今回のイベントを実生活や今後の人生に生かしていくという明確な目的を持って臨む人もいました。
基本を知って応用する! テーブルフォト講座
イベントは茶々さんによるテーブルフォト講座からスタート。EOS R50で撮影した作品を載せた資料をモニターに表示しながら、テーブルフォトを撮るための「撮影の準備・撮り方」「構図の決め方」「カメラの設定方法」の3部構成で説明していきます。
「撮影の準備・撮り方」では、理想の写真を手に入れるための、
・イメージを大切にした被写体決め
・テーブルセッティング
・副題となる小物の選び方
・撮影場所のアドバイス
など、日々テーブルフォトを撮影、発信している、引き出しの多い茶々さんならではの実践的な話が満載。
突然スキルアップはできないこともしっかり踏まえ、自然光で撮れる晴れの日が撮影にオススメであること、大きいものから順に置いていくとフレームの隙間を埋めやすいということ、被写体として魅力的な湯気や粉糖は背景が白いと写らないこと、など、なるべく簡単に素敵なテーブルフォトを撮るための基本的なコツもしっかり伝えられます。
「構図の決め方」では、茶々さんも使うことが多いS字構図、日の丸構図、三分割構図、C字構図をはじめに紹介。C字構図はメインの被写体だけでもおしゃれに撮りやすいなど、それぞれの利点を丁寧に説明していきます。同時に、この4つを押さえることでバリエーションを増やしていける応用の解説があり、皆さん熱心に聞き入っていました。
「カメラの設定方法」では、粉糖をふっているシーンのシャッタースピードや、アングルごとのおすすめの撮影モードなど、テーブルフォトならではの設定を紹介。
「イメージに沿う表現を追求するには、ピントやボケ、明るさなどを意図して決めていく必要があるため、テーブルフォトではマニュアルモードでの撮影がオススメ」と話す茶々さんは、F値とシャッタースピード、ISO感度の関連性と数値設定の考え方を解説し、実際にマニュアルで撮影ができるよう参加者を導きます。
マニュアルモードの撮影は難しそうと敬遠していた参加者も、茶々さんの丁寧でわかりやすい説明に、ぐっと興味が出てきた様子。皆さんにとってテーブルフォトの世界が広がっていくだろう予感に満ちた瞬間でした。
基本のカメラ操作を紹介する「基礎講座」
茶々さんによるテーブルフォト講座の後には、Canonスタッフの野口さんが、実践に向けたCanon EOS R50の設定方法やオススメ機能などを紹介していきます。
「EOS R50はAPS-Cサイズのセンサーを搭載し、小型軽量のボディーの中に高性能な機能を入れています。 “ふだんがもっと、愛おしく。”をキャッチコピーに、何気ない日常がかけがえのない記憶になったらいいなという思いを込めています」という言葉から、講座をスタートした野口さん。それからEOS R50の特徴を説明し、以降は茶々さんが紹介した内容を実践で試すことができるように、カメラの設定や使い方を詳しく紹介していきます。
F値やシャッタースピード、ISO感度の設定方法、構図に役立つグリッド線の表示の仕方、また「料理」モードもあるスペシャルシーンモード(SCN)についてなど、内容は実践的。参加者も実際にカメラにさわりながら、カメラの操作に慣れていきます。
講座では、静止画だけでなく動画についての紹介もされました。多くの情報を正確に伝えられること、疑似体験が可能で感情移入がしやすいこと、記憶に残りやすことなど、動画そのものの魅力の紹介から、動画撮影のコツ、そしてEOS R50の動画撮影のオススメ機能や設定まで、簡潔かつわかりやすく解説され、皆さん動画への興味がむくむくとわいてきているようでした。
撮影ワークショップ、スタート!
会場には、実際にテーブルフォトを楽しむためのワークショップスペースを用意。ここまでの解説を生かしつつ、茶々さんと一緒に撮影を楽しみます。
イベントでは、茶々さんのスキルとセンスを生で見られることに、皆さんワクワク!小物の選別やテーブルセッティング、そして撮影まで、先頭を切って撮影を始める茶々さんに、視線が集まります。
参加者の皆さんも茶々さんに続き実践!EOS R50の軽さやバリアングル液晶モニターを生かして、さまざまなアングルで被写体に向き合う面々。撮影となると表情は真剣そのものです。
構図やセッティングのアドバイスを受けたり、撮った写真を見てもらったり。「前ボケなら白い花のほうがいいかな、ビビッドな花は副題として使うとよさそう」など、茶々さんの何気ないアドバイスで、写真が変わっていくのを実感。参加者同士の交流も生まれ、オフラインイベントならではの楽しみを満喫します。
動画撮影にも挑戦!
EOS R50は、従来機種(EOS Kiss M2)よりも色再現性に優れた4K動画を撮影できます。手持ち撮影の手ブレを補正する「手ブレ補正動画モード」や画面の傾きを補正する「自動水平モード」、カメラから一番近いものにピントを素早く切り替える「レビュー用動画モード」など、エントリーモデルでありながらハイクオリティな仕上がりになるサポート機能が満載。基礎講座に続き、撮影ワークショップでは、実際にEOS R50での動画撮影を体験してもらいました。
再生時に1/4倍速のスローモーション動画となるハイフレームを「入」にして、とろりと垂れるはちみつやクッキーからしたたるミルクを撮影。他にも、スマートフォンではなかなか表現しづらい美しいボケ感や、カメラは固定したままで動きの少ない被写体でも動きを表現できるピント送りなど、印象的な動画が簡単に撮れるカメラの機能や撮影テクニックを体験していきます。
背景が暗い場所では、粉糖をふるうシーンの撮影も。茶々さんのテーブルフォト講座も実践でしっかり生かされました。
主催者の予想をはるかに超えて、EOS R50での動画撮影は大好評。「写真だけでなく、動画のワークショップがあったのがとてもよかったです!」「これまで苦手意識があった動画に挑戦できるようになりました」「動画への挑戦欲が出ました!」といった、動画に対する声が多く集まりました。貸し出し期間中も動画の撮影をした方が大半で、「商品開封動画を撮影したのですが、ピントが合うのがとにかく速く、感動しました」など、EOS R50の動画性能の高さにも、皆さん感激したようでした。
こうして、大充実のEOS R50体験イベントは終了に。
後日、「きっかけって本当に大事だなと思いました。イベントに参加することがなければ、動画を撮るのはもっと先だったと思います。イベントでは、各機能の使い方、そうして撮れる画を具体的に教えていただけたからこそ、撮る楽しさがありました」という声を参加者からいただきました。GENICでは、今後もカメラ体験イベントを開催予定!ぜひ、GENIC WEBやGENIC公式インスタグラムをチェックしてください。
EOS R50で撮った、参加者たちの写真
イベントで使用した機材は、そのまま18日間、皆さんに貸し出しました。日常の中で、参加者それぞれがEOS R50で撮影した作品を紹介します。
「初めてのマクロレンズ。どれだけ接写ができるか、どれだけきれいに美味しそうに撮れるかが楽しみで、とある日の朝食を撮影してみました。AFでもブルーベリーにしっかりとピントが合い、シズル感も出ました。描写がとってもクリアで、青や紫、またはちみつの色も映え、美しいと感じました。絞り優先モードで撮影しています。EOS R50は描写が美しく、撮って出しの色味が本当にきれいでした。軽いのも大事なポイントです!」(yuko_rvil)
「大好きなパフェを食べる前の、わくわくする大好きな瞬間を撮った1枚です。いいカメラを持つと、カメラを生かした撮影ができるようアングルなどを考えて撮るようになるんだと実感しました。EOS R50は少ない操作で質の高い写真を撮ることができ、とても魅力的です。初心者の私でも簡単に撮れました。SNSに写真を投稿したところ、以前の投稿から質が違うと驚かれました!イベントで構図を学べたのもよかったです」(香純)
「"春を感じるティータイム"をテーマに撮影しました。東北の長い冬が終わり、待ち望んでいた春が来てくれたことがうれしくて、春をテーマにした撮影をたくさんしています。EOS R50の魅力は何といっても軽くコンパクトで高機能でもあるところ。おでかけのお供に適しているところがとても気に入りました。今、旅行を計画していて、旅先にR50を持って行きたい!また、今回のイベントをきっかけに動画を撮るようになりました。これからもどんどん動画撮影に挑戦していこうと思っています」(Kaori)
「EOS R50の体験イベントでの1枚。初めての本格的なテーブルフォト撮影でしたが、茶々さんのスタイリングを生で見られたのは大きな収穫でした。撮影用のお菓子や小物も全てがお洒落でセンスがあって、撮っていてとても楽しかったのでこの写真を選びました。大きさや重さがネックで外出先にカメラを持っていかないこともありましたが、EOR R50を使い始めてから、今までより持っていく頻度が増えました。コンパクトで軽く、性能もいいカメラなので、女子に最適だと思います」(Mizu)
「お昼ごはんに作ったトマトソースパスタを、部屋の中で一番自然光がきれいに入る場所で撮ってみました。シーフード、トマト、黒胡椒を際立たせるためにボケ感を強めにしてみました。パスタも美味しくできて満足。EOS R50は軽くて持ち運びがしやすいところが気に入りました。出かける回数も増え、家でどんな撮影を試すかノートに書いたりもしました」(ユイタムラ)
「自宅で、オートモードで撮りました。イベントではカメラの魅力を改めて知ることができ、もっとカメラの勉強をしてまた使いたいと思いました」(一之瀬愛衣)
「先日仕事で素敵なカクテルの撮影をする機会があり、そこで撮った写真です。エンプレス1908ジンの美しいインディゴブルーが映えるように撮るのが楽しかったです。暗い中で、ジャングルのような密度があるインテリアはしっかり暗いままに、華のあるカクテルは鮮やかに、メリハリのある画になるように試行錯誤。素敵に撮りたい!と早く飲みたい!のせめぎ合いの末、バーの雰囲気がよく出た、煌びやかな写真になって満足です。EOS R50は、オートでも失敗が少なく、パパッと撮りたい時に助かるのと同時に、こだわりたい時は感覚的な操作でもしっかり設定できるので、撮っていて楽しいです」(ナギサ)
EOS R50 製品情報
EOS R50・RF-S18-45 IS STMレンズキット
RF35mm F1.8 MACRO IS STM
茶々
秋田出身、在住のフォトグラファー。2018年より写真活動を開始。深みのある料理写真と風景写真を得意とする。現在はフリーランスフォトグラファーとして様々なブランドの商品撮影を行うほか、写真教室の講師としても活動中。