menu

【リレー連載#2 嵐田大志】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ#PENのある生活

コンパクトで高機能、おしゃれなミラーレス一眼カメラとして人気の「OLYMPUS PEN(オリンパス ペン)シリーズ」 。今回は、人気のPENシリーズに加わった最新機種「OLYMPUS PEN E-P7」で、12名のフォトグラファーにそれぞれの日常を自由に表現していただきました。フォトグラファーからフォトグラファーへ、カメラをつなぐ、リレー形式でお届けします。
2人目は、6151さんからバトンを受け取ったフォトグラファー嵐田大志さんの登場です!

  • 作成日:
  • 更新日:

【リレー連載】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ #PENのある生活

目次ページはこちらです。

嵐田さんにとっての日常とは?

「撮影に行こう」というモチベーションから沸き起こる出来事のすべてが“日常”だという嵐田さん。日常を撮ることは、日記を書くような感覚なのだそう。「子供たちが思いもよらない言動や表情をしたときはもちろん、逆にごく普通の言動も撮っておきたくなります。僕にとって写真は、記録であることが第一。日常のなかには取るに足らない出来事が圧倒的に多いですが、人は思いのほか忘れる生き物。取るに足らないことでもしっかり撮っておくと、数年後、数十年後に見返したときにその意味が大きなものになると考えています」。そんな嵐田さんに、すぐそこにある日常をPEN E‐P7で撮り下ろしていただきました。

フォトグラファー・嵐田大志がPEN E-P7で切り取った日常

赤い日傘が差し色になる、近所のふとした風景

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.8 焦点距離 25.0mm シャッタースピード 1/4000秒 F値 f/1.8 ISO 100 カラープロファイルコントロール

ご家族や都市の風景をフィルムライクに写し出す、優しく温かな写真に定評のある嵐田さん。記録として写真を撮りながらも、絵的に一番こだわるのは“色”で、好きな色や色の組み合わせを見つけるようにしているそう。「このときは赤い日傘と木々の緑の対比がきれいだったので、とっさにシャッターを切りました。日傘のインパクトが強いので、あえて画面の右端に配置。PEN E-P7のカラープロファイルコントロールで空の青を濃くしています」。今回の写真はすべて標準画角の交換レンズM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8(単焦点レンズ)で撮ったとのこと。「自分の視点に一番合った、使い慣れた画角。とても素直でクセのない描写。小さな筐体(きょうたい)で、解像感も必要十分。カメラに付けても軽くコンパクトなので、付けっぱなしにしておける最適なレンズだと思います」。

何かドラマが始まりそうな予感がする“階段”で

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 焦点距離 25.0mm シャッタースピード 1/640秒 F値 f/1.8 ISO 200 カラープロファイルコントロール

あじさいが見頃の時期に、ご家族で出かけた府中市郷土の森博物館にて。「妻のワンピースと同じ色のあじさいがたくさん咲いていました!これは階段と周りの緑が美しいと感じて、娘を抱っこする妻を撮った1枚。階段は何かドラマが始まるような予感がするので、好んで撮る場所です。PEN E-P7は絞りやシャッタースピードを設定する画面で色合いやコントラストまで調整できるのが便利。足元の木漏れ日がちゃんと写るようにコントラストを弱めにしました。なお、マイクロフォーサーズのアスペクト比は4:3ですが、縦位置で撮ったときに落ち着いた感じがするのが好きです。3:2だと間延びした印象になることがありますよね」。

前ボケを意識してあじさいのボリューム感を表現

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 焦点距離 25.0mm シャッタースピード 1/2000秒 F値 f/1.8 ISO 200 カラープロファイルコントロール

府中市郷土の森博物館は約1万株のあじさいが園内を彩る「あじさいまつり」で有名。「あじさいの花のボリュームが多い場所を、探して撮影しました。地面に着きそうな勢いで咲き誇るあじさいをチルト式の液晶モニターを俯瞰の位置にして、地面の色との対比、前ボケなどを意識して撮っています。PEN E-P7にはファインダーがありませんが、明るい場所でも見やすいモニターのため、困ることは一度もありませんでした」。

あじさいの花のなだらかなボケで奥行きのある写真に

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 焦点距離 25.0mm シャッタースピード 1/640秒 F値 f/1.8 ISO 200 カラープロファイルコントロール

嵐田さんにとって、日常を撮る=双子の息子さんと娘さんの成長記録。「お花を“いい子いい子”している娘を撮りました。やや対角線上に、娘とあじさいを配置。お気に入りのワンピースのデザインがわかりやすい距離感とアングルを意識しながら、背後にかけて花がなだらかにボケるようにして、奥行きを出しています。M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8のボケはクセがなく、このように前景と背景で異なるボケ量(距離の違いによるボケ量の違い)が混ざってもつながりが自然なのがいいですね。カラープロファイルコントロールでオレンジの彩度を少し下げて、肌色が落ち着いた雰囲気になるよう狙いました」。

走って追いかける子供の躍動感のある一瞬を捉えて

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 焦点距離 25.0mm シャッタースピード 1/250秒 F値 f/1.8 ISO 200 カラープロファイルコントロール

両サイドにあじさいが咲く小道で。「娘がお兄ちゃんたちを追いかけているところです。あじさいの花がちょうど対角線のようになるポジションで撮っています。躍動感を出すために、娘の足が地面に着くか着かないかの瞬間を選びました」。色調はPEN E-P7のカラープロファイルコントロールで調整。「フィルムカメラで撮ったようにしたかったので、グリーンの彩度が低めに出ることが多いフィルムらしく仕上げるため、グリーンの色を抑えめにしています。あじさいの青だけが浮いて見えないように、同様に青の色も抑えました」。

日の丸構図で落ち着いた和の雰囲気を強調

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 焦点距離 25.0mm シャッタースピード 1/60秒 F値 f/1.8 ISO 200 カラープロファイルコントロール

古民家スタジオにて撮影したもの。「昔ながらのレトロなかき氷機を、あえて手前に影が落ちる逆光のポジションで、ガラス器の質感や模様にも注目しながら撮りました。落ち着いた雰囲気にマッチする日の丸構図で、一番見せたいかき氷機を中心に配置。縁側を背景に庭の植物を後ボケにすることで、奥行きを出しています。露出の判断が難しいシーンですが、PEN E-P7のダイヤルは指がかりのよいポジションにあり、露出のコントロールも簡単、直感的に自分の撮りたかったイメージで撮れました」。

子供たちの凸凹感が愛おしい、何気ないワンシーン

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 焦点距離 25.0mm シャッタースピード 1/60秒 F値 f/1.8 ISO 250 カラープロファイルコントロール

こちらも古民家スタジオの縁側にて。「小6と2歳児の大きさの違いによる凸凹感がなんとも愛おしい1枚。かき氷を食べていた3人の子供たちが、並んで座っているところをすかさず撮りました。撮影のために指示したわけではなく、気が付いたら自然とこのように座っていたので、そっとカメラを向けて撮影。本人たちも撮られたことを気づいていないと思いますが、そんなふとある一瞬を収めたい家族撮影にも最適なカメラだと感じました」。

自宅の窓から望む都会の空はザラついた質感に

絞り優先 レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 焦点距離 25.0mm シャッタースピード 1/160秒 F値 f/1.8 ISO 200 カラープロファイルコントロール

嵐田さんの作品は都市の“普段”の姿を独自の視点で見つめて、切り取る写真も印象的。「こちらは自宅の窓からの定点観測。新宿・渋谷方面を望む1枚です。ブルーの空の中にちらちらと混じるピンクがきれいでした。PEN E-P7は見た目もかわいいので、部屋に飾っていたのですが、ふと窓の外を見て、あ…!と思った瞬間に撮影できる手軽さもいいですね。手ぶれ補正も強力で、この写真は片手で持って撮ったのですが、暗いシーンにも関わらず手ぶれはありませんでした。編集で粒子をやや粗めにして、ザラザラとした質感に仕上げています」。

嵐田大志さんが「OLYMPUS PEN E-P7」を使ってみて感じたこと

今回、初めてPENを使用したという嵐田さん。使ってみての印象は?「見た目がクラシカルでかわいいのはもちろん、軽量コンパクトで子供連れのお出かけにピッタリ。デザインはモチベーションに直結しますが、PEN E-P7はデザインがとても良いのでテンションが上がりますね。街中でのスナップは大きなカメラだと悪目立ちしてしまいますが、気後れすることなく撮影ができます。撮影時の色調整機能が豊富で、シャッターフィーリングが気持ちいい!交換レンズもいずれも軽く、“今日は使わないかもしれないけど持っておこう”という気持ちになれました。思っていた以上にシステム全体が小さくて軽いので、超広角から望遠まで小さなバッグひとつでいけます」。そんな嵐田さんが一番気に入った機能は?「カラープロファイルコントロールです。色調をカメラ内で個別調整できる機能は初めて使ったのですが、便利で驚きました。青空を濃く出したいときに個別で青の彩度を上げられるのは、全体の彩度を上げるだけでは真似のできない芸当ですね。普段は最終的にLightroomで色調調整していますが、撮影時から完成型に近いイメージで撮れるのは大きいです」。

嵐田大志

フォトグラファー 1977年生まれ、大阪府出身。カメラ歴15年。東京を拠点に家族写真やスナップを撮影。国内のみならず海外のメディアにも写真を提供している。著書「デジタルでフィルムを再現したい」、「カメラじゃなく、写真の話をしよう」(ともに玄光社)が発売中。

嵐田大志 Twitter
嵐田大志 Instagram

次は写真家 国分真央さんの登場です。

嵐田大志さんがPEN E-P7をバトンタッチするのは、フォトグラファーの国分真央さん。嵐田さんに国分さんの印象をお聞きすると……、「国分さんはご自身の頭のなかにあるイメージを写真に投影されている方だと感じています。深い藍色のお写真が特に印象的ですね。ご自身が表現されたいことにブレがないところが素敵だと思います」とのこと。次回、その国分さんがPEN E-P7で切り取った日常写真をお届けします!

国分真央さんの記事を読む

国分真央

写真家 1990年生まれ、東京都出身。カメラ歴15年。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年東京から山梨に移住したことをきっかけに、現在はフリーランスの写真家として活躍中。書籍や広告、CDジャケットなどの撮影と、活動の幅は多岐に渡る。

国分真央 Twitter
国分真央 Instagram

【リレー連載】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ #PENのある生活

目次ページはこちらです。

リレーに使用したカメラ「OLYMPUS PEN E-P7」商品情報

「OLYMPUS PEN E-P7 ボディー」
オープン価格
カラー:シルバー/ホワイト

「OLYMPUS PEN E-P7 14-42mm EZ レンズキット」
オープン価格
キット内容:
ボディー(シルバー/ホワイト)
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
※装着されるレンズはボディー色ホワイトの場合はシルバー、ボディー色シルバーの場合はブラックとなります。

OLYMPUS PEN E-P7の紹介記事を読む
「OLYMPUS PEN E-P7」の購入はこちら
もっと詳しく知りたい方はこちら
次の記事