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【表現者が撮る東京 #13】平岡雄太(YouTube クリエイター)

様々な分野で活躍中の写真を愛する表現者たちが捉えた“東京”をクローズアップ。
#13では、日常の美しい一コマや愛を感じる瞬間を切り取る、YouTube クリエイター、平岡雄太さんの伝えたい東京、そして東京への想いに迫ります。

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平岡雄太

平岡雄太 株式会社ドリップ代表取締役 / YouTube クリエイター 1990年生まれ、大阪出身。大阪大学卒業後、ヤフー株式会社に入社するため上京。2017年退社し、株式会社ドリップ(https://drip.co.jp) を創業。YouTubeチャンネル「平岡 雄太 / DRESS CODE.」を開設。
愛用カメラ:Zeiss Ikon

❝いろいろな顔を持つ多面的な街、東京❞

「東京でもっとも心惹かれる場所、浅草寺。いろいろな人が願い事を持って集まる神社には、他の観光地とは違う一種の緊張感のようなものがある気がします」

「大阪に生まれ、就職を機に上京した僕にとって、人やモノが溢れる刺激的な街、東京は戦う場所であり挑戦の場所です。慣れ親しんだ大阪を離れ、単身で東京に来た当時の僕の心には、不安と希望が混じり合った感情がありました」

平岡さんの東京のイメージを凝縮した、渋谷ハチ公の壁前での1枚。「同じ場所にいろんな人が集まっていて、それぞれが干渉することなく別のことをしている。良くも悪くも人に干渉しない懐の広さが現れているかなと思います」

「スーツ姿のまま石段に登り、カメラを構える後ろ姿がかっこいい。好きなことをしている人は、凛として素敵だなと思いながらシャッターを切りました」

東京は戦う場所であり挑戦の場所

「それから6年。東京で様々な人と触れ合い、わかったのは、東京にいる多くの人が自分と同じように帰るべき故郷を持っているということ。そしてその上で、東京という舞台で戦っていることでした。
そう気付いてからは、東京は挑戦する人が集まる場所なのだと思うように。もちろん上京当時のようなある種の緊張感は依然としてありますが、一方で挑戦する人を受け入れる東京という街の持つ懐の広さのようなものも感じています」

「外出が難しくなってから、家で写真を撮ることが多くなりました。大好きなカヌレと紅茶で、おうち時間を少しでも楽しく」

「写真から会話が聞こえてきそう。2人の関係性が垣間見える、愛に溢れた写真だなと気に入っています」

“仮暮らし”の人が多いことが、街の変化に寛容で、他人に対して適度に無関心、という東京の特性に現れている気がするという平岡さん。常に変わり続ける街とそこにいる人々、街によっていろんな顔を持つ東京の多面性に魅力を感じるそう。

❝これからも東京で暮らしたい。自分の可能性を信じたいから❞

「近代的な建物と歴史的建造物、下町情緒が混じり合う風景は東京ならでは。もちろん僕の地元にも下町はありますが、こういう古き良き下町情緒は東京っぽいなと感じます。昔よく行った谷中の駄菓子屋、まだやっているのかな」

「東京駅をバックに自撮りするお兄さんを見て、警備員さんは自分が撮られていると思ってピシッとしているのかなぁと想像しながら撮影。自由に想像を膨らませられるのも写真のおもしろさです」

「街から人がいなくなったときに、東京の活気がずいぶん失われた気がしました。これまで僕自身も、東京は人が多すぎるなんて漏らしていましたが、そんな東京が嫌いではなかったことも事実。人がたくさん集まっていて、その分、チャンスもたくさん集まっている、それが東京で暮らすもっとも大きな理由です。これからも東京で暮らしたいと思います。まだ自分の可能性を信じたいから」

「やっぱり兄弟って似るもんだなぁと微笑ましくなった1枚」

「寒気の中にも、少しの暖かさを感じた3月の昼下がりに代々木で」

平岡雄太 Instagram
平岡 雄太 Twitter

GENIC VOL.55【表現者が撮る東京】
Edit:Yuka Higuchi

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テーマは「TOKYO and ME 表現者が撮る東京」

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