menu

絶景収集は写真を撮り続ける理由であり旅の目的 Ryogo Urata

レンズの先に広がる世界は、時を忘れて撮影に没頭するほどの絶景だったーー。
日本を撮り続けるフォトグラファーたちが、これぞ“新・世界遺産”にふさわしいと選んだ日本の光景を紹介します。
「世界遺産に推薦したい!日本の新百景」7人目は、絶景が一番輝く瞬間を写し込む会社員で写真家のRyogo Urataさんです。

  • 作成日:

ADVERTISING

絶景収集は写真を撮り続ける理由であり旅の目的

「撮りたいと思う風景を見つけたら、その場所が一番輝く時節や条件をリサーチ。その瞬間を狙い撃ちして現地に赴きます。結果として日の出や日没など、最もコントラストが高くなる時間を撮影することが多くなっています。自分にとって絶景収集は写真を続ける理由であり、旅の目的でもあります。作品を通じて、その裏には綿密な調査や計画、撮影に至るまでの苦労などがあることも伝わっていたら嬉しいです」。

KYOTO【京都府・福知山市】

<12月>まるで水墨画の世界「夜久野高原の雲海と光芒」

「数年がかりで10回以上挑戦して、苦労の末にやっと見られた思い入れの深い場所です。雲海自体は出やすいのですが、光芒が出る絶妙な量の雲海になる日は年間でも数日しかありません。フレアが出ないようブラケット撮影を行ったり、NDフィルターを使って長秒露光することで、雲海をなめらかに仕上げました」。

NARA【奈良県・吉野郡】

<4月>肉眼でも見えるほど美しい「下北山スポーツ公園の桜と天の川」

「日本が誇る絶景、桜の美しさを最も表現できたと自負する一枚です。ここは紀伊半島の非常に暗い山中にあるので、肉眼でも天の川が見えるほど。桜が満開で池にも花筏があり、雲一つない新月の快晴で...と最高条件の日に、天の川と桜額縁のバランスが良い場所を吟味して撮影しています」。

KYOTO【京都府・与謝郡】

<5月>夜だけ見える神秘的な光景「伊根の舟屋と夜光虫」

「海のイメージが少ない京都にも、こんな隠れた絶景があることを知ってほしくて、新世界遺産としてここを選びました。夜光虫によって水面が青く光る、その神秘的な光景には心から感動します。夜光虫は植物性プランクトンの一種なので、シーズン中は毎日プランクトンの発生状況をSNSなどでチェック。さらに星が写るよう快晴の日を狙って撮影しました」。

Ryogo Urata

会社員/写真家 1998年生まれ、三重県出身。風景写真が好きな祖父の影響で高校時代に一眼レフを握り始め、大学生で本格的に写真の世界へ。現在は東京を拠点に、様々な絶景を求めて全国を巡っている。
愛用カメラ:Canon EOS R
愛用レンズ:EF16-35mm F2.8L II USM、EF24-70mm F2.8L II USM、EF70-200mm F2.8L IS II USM、SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM

Ryogo Urata Instagram
Ryogo Urata X

GENIC vol.68【世界遺産に推薦したい!日本の新百景】
Edit:Satomi Maeda

GENIC vol.68

10月号の特集は「旅と写真と」。まだ見ぬ光景を求めて、新しい出逢いに期待して、私たちは旅に出ます。どんな時も旅することを諦めず、その想いを持ち続けてきました。ふたたび動き出した時計を止めずに、「いつか」という言葉を捨てて。写真は旅する原動力。今すぐカメラを持って、日本へ、世界へ。約2年ぶりの旅写真特集。写真家、表現者たちそれぞれの「旅のフレーム」をたっぷりとお届けします。

GENIC公式オンラインショップ

おすすめ記事

バラエティ豊かな日本の風景を世界に伝えたい tsumizo

リサーチも重要だけれど、偶然の出会いも大切に Riki Shinagawa

次の記事