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プロフィール

酒井貴弘
フォトグラファー 長野県出身。ソーシャルメディア時代ならではのアマチュア写真活動からスタートし、2019年にフォトグラファーとして独立。人物写真を主軸に広告や漫画誌、カルチャー誌、写真集、映像など分断のない領域で活動の幅を広げている。SNSでのフォロワー数は、延べ18万に及ぶ。近作に、NGT48・本間日向1st写真集「ずっと、会いたかった」、西垣匠1st写真集「匠-sho-」など。2024年4月よりCo Agencyに所属。
愛用カメラ:Nikon Z6II、RICOH GR III、Leica M(Typ262)、FUJIFILM GFX100S
愛用レンズ:NIKKOR Z50mm f/1.8 S、Summilux-M f1.4/50mm ASPH.
Q. 昔はできなかったけど、続けるうちにできるようになったことは?
A. 短い時間でも多くの表現ができるようになった
光の使い方や構図、コミュニケーションの取り方などの工夫で、一度の撮影でも多くのバリエーションが撮れるように

なぜ思うようにできないのかを分析し、考えながらトライを繰り返すことが必要

「納得できる時もあれば、難しいなと感じる時もありますが、写真の中にその人の存在を写し撮ることを意識できるようになってから、自分の写真が変わってきたと感じるようになりました。それと同時に、昔よりも一度の撮影でたくさんのバリエーションの写真が撮れるようになったと思います。光の使い方や構図、コミュニケーションの取り方などを工夫することで、短い時間でも多くの表現ができるようになったんです。はじめは、参考にしたい写真を真似して練習をしました。それを繰り返していくことで、自分の中に定着させる。そうすると、いつのまにか自分の表現の引き出しになっているんです。とにかく、繰り返しトライを続けることが重要。思うようにいかないなと思って苦労していたことも、くじけずに繰り返しトライし続けたことで、今振り返ってみるといつの間にかできるようになっていたことも多いです。とは言っても、もちろん効率も大事。ただがむしゃらに続けているだけでは何も変わらないので、何が違うのか、なぜ思うようにできないのかを分析し、きちんと考えながらトライを繰り返すことが必要だと思います。日頃から、雑誌や写真集は参考のためによく見ています。自分だったらこう撮るなと想像しながら、自分の写真の確認をするような見方をして、ヒントをもらうことも多いです」。


GENIC vol.73【Portrait Q&A】Q. 昔はできなかったけど、続けるうちにできるようになったことは?
Edit:Izumi Hashimoto
GENIC vol.73

2025年1月号の特集は「Portrait Q&A」。ポートレートの答えはここにある
人にカメラを向けるからこそ、迷いはなくしたい。自分の写真をちゃんと好きでいたい。そのためにどうするか?「答え」はここにあります。写真家や俳優、モデルなど41名が答えた、全45問のQ&A特集です。