目次
- 海岸線の美しい西伊豆は絶景ビュースポットの宝庫
- 1日目:堂ヶ島〜松崎
- 主要駅から新幹線で三島駅へ
- 三島駅からバス旅をスタート!
- 三島駅で『東海バスフリーきっぷ』を購入
- 「西伊豆特急バス」で「堂ヶ島」への移動もスピーディーに
- 堂ヶ島に到着!まずは「堂ヶ島食堂」で腹ごしらえ
- バスに再び乗り込み「松崎」へ
- アートな街並みが広がる松崎町散策
- 歴史ある「なまこ壁」
- 「伊那下神社(いなしもじんじゃ)」で千年イチョウのパワーを感じる
- 松崎町散策を楽しんだらバスで再び堂ヶ島へ
- 「堂ヶ島遊歩道」で天然記念物巡り
- 西伊豆の美しさに浸れるホテル「il azzurri(イル・アズーリ)」
- 2日目:黄金崎〜修善寺温泉
- バスで「黄金崎(こがねざき)」へ
- 「黄金崎クリスタルパーク」でガラスの美しい世界にうっとり
- 黄金崎からバスで「修善寺温泉入口」へ
- 静岡のわさびを堪能するそばランチ「禅風亭なゝ番(ぜんぷうていななばん)」
- 温泉街にある癒し空間「竹林の小径(ちくりんのこみち)」
- 地名の由来にもなっている「修禅寺」
- 自由気ままに修善寺温泉街散策を楽しむ
- お店の隅から隅までが干ししいたけの「しいたけのお店『こめや』」
- バスの時間までに立ち寄りたい「ジオカフェGAIA(ガイア)」
- 修善寺温泉発のバスで「修善寺駅」へ
- 新たな発見がいっぱいな西伊豆バス旅
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海岸線の美しい西伊豆は絶景ビュースポットの宝庫
2人が旅したのは、伊豆半島の西側、駿河湾に面する「西伊豆エリア」。海岸線の美しい景色や感動的な夕日を求めて、多くのフォトグラファーたちが訪れる場所です。有名な景勝地が多いだけでなく、街歩きや温泉も楽しめるので観光スポットとしても人気。豊かな自然の恩恵を受けた名物グルメも魅力です。
1日目:堂ヶ島〜松崎
主要駅から新幹線で三島駅へ
まずはバス旅の出発地点となる三島駅まで、東海道新幹線「こだま」で向かいます。東京駅からは新幹線で約1時間と気軽に行ける距離にあり、品川駅や新横浜駅、名古屋駅などの主要駅からアクセスできます。どんなバス旅になるだろう、どんな出会いがあるのだろう、と初めてのバス旅にワクワクが止まりません。
三島駅からバス旅をスタート!
三島駅に着いたら、いよいよバス旅のスタートです。今回乗車する東海バスは、静岡県東部の伊豆半島を巡る路線バスで、豊かな自然に恵まれた伊豆の美しい風景の中を走ります。車窓から見える、伊豆の雄大な景色も見どころの一つです。
三島駅で『東海バスフリーきっぷ』を購入
三島駅の南口改札を出て、駅前の「東海バス三島駅前営業所」で『東海バスフリーきっぷ(全線)』を購入します。このきっぷで東海バス全路線が乗り放題(※)に!何回でも乗り降り自由で、さらには伊豆にある約50か所の施設での割引特典付きというお得なきっぷです。大人4,900円の「2日券」と、5,600円の「3日券」の2種類あり、今回は1泊2日の旅なので2日券を購入しました。
※定期観光バス、高速乗合バス、沼津駅~沼津市立病院線、特定施設契約バス(熱海自然郷、天城東急シャトルバス、ダイヤランド)、コミュニティバス(せせらぎ号、清水町循環、長泉・清水循環)は利用できません。
「西伊豆特急バス」で「堂ヶ島」への移動もスピーディーに
まずは「西伊豆特急バス」に乗って「堂ヶ島」を目指します。『東海バスフリーきっぷ』があれば特急料金も不要。時間短縮もでき、全座席が背もたれとヘッドレスト付きのハイバックシートで、快適なバス移動が期待できます。西伊豆特急バスは西伊豆エリアの名所を網羅しているので、土地勘がなくても安心です。
のどかな田舎の眺望とトンネル潜りを繰り返しているうちに、雄大な駿河湾が目の前に見えてきます。美しい海をのんびり眺めながら移動できるのも、バス旅ならでは。進行方向に向かって右側の車窓から海が綺麗に見えます。最初の目的地、西伊豆町にある堂ヶ島は、伊豆屈指の景勝地です。海食を受けた島々や断崖、海食洞などが見られ、景色の美しさから「伊豆の松島」ともいわれるほど。
堂ヶ島に到着!まずは「堂ヶ島食堂」で腹ごしらえ
2時間ほどバスに揺られて「堂ヶ島」バス停に到着。お腹も空いてきたところで、この旅最初のお食事です。海に面したロケーションにあり、店内の窓から堂ヶ島が望める漁師カフェ「堂ヶ島食堂」へ。バス停から歩いてすぐでアクセス抜群。地元食材をふんだんに使用したボリューム満点なメニューをお手軽価格でいただけます。
看板メニューの「俺のぶっかけ丼」は、新鮮な魚介のブツ切りとメカブ、玉子をご飯の上にかけて食べる、豪快なご当地どんぶり。普通サイズでもご飯と具がたっぷり、小鉢や味噌汁も付いて、さらには自家製ところてんの食べ放題まで、心もお腹も大満足です。幸先のいい旅の始まりに気分が高まります。
堂ヶ島食堂は、漫画「ゆるキャン△」の中で登場する「西伊豆食堂」のモデルとなっていて、聖地としても人気のお店。店内では、ゆるキャン△グッズを購入することもできます。
堂ヶ島食堂 基本データ
<住所>〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2045-3
<TEL>0558-52-0134
<営業時間>11:00~16:00(LO 15:30)
<休業日>木曜日(不定休あり)
<駐車場>無料(16台)
行き方・アクセス
<電車>JR「三島駅」から東海バス西伊豆特急バスで1時間45分「堂ヶ島」バス停から徒歩すぐ
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約1時間5分
バスに再び乗り込み「松崎」へ
パワーチャージしたところで、西伊豆巡りの再開です。次は各停バスに乗って隣のバス停「松崎」へ。松崎までの道中でも海の景色が見えるのですが、あっという間に到着するので、見惚れすぎ注意です。
アートな街並みが広がる松崎町散策
歴史ある「なまこ壁」
松崎町といえばの「なまこ壁」。建物の壁面に平瓦を貼り、「目地」と呼ばれる継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗ったその形が、海にいる「なまこ」に似ていることからなまこ壁といわれています。江戸時代に防火、防風を目的として普及しましたが、今では全国でも希少な存在に。松崎町にはなまこ壁の建造物が今も190棟ほど残っており、昔の人の知恵や工夫をじっくりと観察することができます。
なまこ壁は、遠くから見ると角張って見えるのですが、近くで見ると丸みがあり可愛らしい形をしていて、そのギャップに心をくすぐられます。
なまこ壁の建物が石畳の小径沿いに立ち並ぶ「なまこ壁通り」は松崎町を代表する風景の一つで、白と黒のコントラストが美しい壁が続きます。
なまこ壁通り 基本データ
<住所>〒410-3611 静岡県賀茂郡松崎町松崎216
(近藤平三郎生家)
<TEL>0558-42-0745(松崎町観光協会)
行き方・アクセス
<電車>JR「三島駅」から東海バス西伊豆特急バスで1時間50分「松崎」バス停から徒歩で約14分
または「松崎」バス停から東海バスで約2分「商店街口」バス停から徒歩で約2分
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約1時間10分
「伊那下神社(いなしもじんじゃ)」で千年イチョウのパワーを感じる
なまこ壁通りのすぐ近くには山の神・海の神を祀っている「伊那下神社」があります。境内で圧倒的な存在感を放っているのは、樹齢約1000年の大イチョウ。県の天然記念物に指定されていて、他の2本と合わせて"親子イチョウ"として親しまれています。大イチョウは落雷により裂けたものの今もなお成長し続けていて、その立派な姿や生命力に心打たれます。
朱赤と緑のコントラストが美しい境内を歩くだけでも心が浄化されるよう。両端にある鯛のオブジェが可愛らしい橋は、渡ると良いことが起きそうな気分に。
伊那下神社 基本データ
<住所>〒410-3611 静岡県賀茂郡松崎町松崎28
<TEL>090-7919-7780
<営業時間>8:00~17:00
<休業日>なし
<駐車場>あり(6台)
行き方・アクセス
<電車>JR「三島駅」から東海バス西伊豆特急バスで1時間50分「松崎」バス停から徒歩で約12分
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約1時間10分
松崎町散策を楽しんだらバスで再び堂ヶ島へ
昔ながらの建物や神社などの落ち着いた雰囲気のある松崎町の散策を楽しんだら、バスに乗って堂ヶ島へ戻ります。バスから見える西伊豆の海は何度見ても美しく、シャッターを切らずにはいられません。
「堂ヶ島遊歩道」で天然記念物巡り
全長1.5kmの「堂ヶ島遊歩道」を歩きながら、「天窓洞(てんそうどう)」とその周辺を巡ります。天窓洞は白い凝灰岩でできた洞窟で、中央にある天井が丸く抜け落ちた天窓から太陽の光が海面に差し込み、青く光ります。その神秘的な光景から"青の洞窟"ともいわれている、国指定天然記念物です。
沖合200mほどのところにある伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島からなる4つの島は通称「三四郎島」。見る角度により3つに見えたり、4つに見えたりすることからこう呼ばれています。干潮時に浜と島の間に道が現れる"トンボロ現象"が起きると、足を濡らさずに歩いて渡ることができる、全国でもとても珍しいスポットです。これは「瀬浜海岸のトンボロ」として県の天然記念物に指定されています。
堂ヶ島遊歩道では、点在する奇岩や島々などの堂ヶ島特有の景色が見渡せ、岬では、心地よい潮風の中、迫力あふれる絶景と出会えます。遊歩道の所要時間はゆっくり歩いて約60分ですが、目の前に広がる景色を楽しみながらだと、それほど長い道のりだと感じません。大海原に沈む夕日も見応えがあります。
堂ヶ島遊歩道 基本データ
<住所>〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科堂ヶ島
<駐車場>あり
行き方・アクセス
<電車>JR「三島駅」から東海バス西伊豆特急バスで1時間45分「堂ヶ島」バス停から徒歩で約4分
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約1時間10分
西伊豆の美しさに浸れるホテル「il azzurri(イル・アズーリ)」
今回宿泊したのは、「堂ヶ島」バス停のすぐ近くにある、2021年7月に開業したばかりのホテル「il azzurri」。堂ヶ島を望むロケーションにあり、コバルトブルーの海と空、目の前に沈む夕日などのドラマチックな景色を堪能できるリゾートホテルです。
全客室露天風呂付&オーシャンビューなので、プライベートな空間で目の前に広がる海を眺めながら入浴を楽しめます。時間とともに移り変わる眺望を見ながら贅沢な時間を満喫して。
部屋から見える美しいサンセットは必見。部屋の照明がいらないほどに差し込む太陽の光は暖かく、あまりの美しさに時間を忘れてしまいます。日没後のマジックアワーも見どころです。夕日と一緒に写真を撮るときは、部屋の照明を消すと、綺麗なシルエット写真が撮れます。
ロビーラウンジにある飲み物やお菓子は、自由に楽しめるフリーフロースタイル。品揃えの多さにテンションも上がりっぱなしです。部屋に持ち運ぶことも可能なので、ホテルステイを楽しむ時間がさらに充実します。スキンケアセットを持参しなくても良いほどの豊富なアメニティも、嬉しいポイントです。
夕食と朝食のビュッフェは、地元産の海の幸と山の幸が贅沢に使用された料理がずらり。西伊豆をお腹いっぱい味わえます。
il azzurri 基本データ
<住所>〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2145
<TEL>0558-52-0346(受付時間10:00~18:00)
<駐車場>あり(宿泊者無料 50台/屋外約42台 屋内ガレージ8台)
行き方・アクセス
<電車>JR「三島駅」から東海バス西伊豆特急バスで1時間45分「堂ヶ島」バス停から徒歩で約3分
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約1時間10分
2日目:黄金崎〜修善寺温泉
バスで「黄金崎(こがねざき)」へ
素敵な一晩を過ごしたホテルをチェックアウトして、バス旅2日目のスタートです。堂ヶ島から東海バス修善寺行き「W39」に乗り、「黄金崎クリスタルパーク」バス停で下車。
黄金崎は駿河湾に面した岬で、富士山の眺望のすばらしさと夕日を浴びて黄金色に輝く岩肌で知られる、西伊豆の名所の一つです。岬全体が公園として整備されていて、春になると約300本の桜が咲き誇ります。近くには海水浴場や「黄金崎クリスタルパーク」があります。
「黄金崎クリスタルパーク」でガラスの美しい世界にうっとり
西伊豆町はガラス原料「珪石(けいせき)」の産地で、かつては国内の板ガラスの一大産地であった「ガラスのふるさと」です。黄金崎クリスタルパークは、世界中の現代ガラス作品や万華鏡を楽しめるほか、オリジナルガラスアートの体験も楽しめる"見て、体験する"ガラスのテーマミュージアム。展示作品を見ていると、ガラスの色や質感、形、見せ方が作者によって違い、造り手の感情や想いを覗いているような感覚になります。固定概念にとらわれない自由な表現に魅了されっぱなし!
常設展示室の中心に設置された巨大なオブジェの影が壁に映し出され、幻想的な世界を演出しています。
万華鏡エリアにはさまざまな種類の万華鏡が展示してあります。馴染みのある筒状の万華鏡とは全く違った形状に驚き。こちらは奥のガラス部分を回して楽しむ万華鏡です。
中に入って写真や動画の撮影を楽しめる万華鏡も。「こんなにも万華鏡が楽しいなんて」と、新しい発見です。
黄金崎クリスタルパークから徒歩で約15分の黄金崎の岬には、全長約2km、所要時間約40分の「黄金崎遊歩道」もあるので、時間に余裕がある人は巡ってみて。
黄金崎クリスタルパーク 基本データ
<住所>〒410-3501 静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須2204-3
<TEL>0558-55-1515
<営業時間>9:00~17:00(体験受付 16:00まで 美術館入場 16:30まで)
<休業日>定休日なし(臨時休業あり)
<駐車場>あり(無料 普通車160台 バス10台)
美術館 料金
大人(高校生以上)800円
小人(中学生以下)400円
シニア(65歳以上)700円
未就学児 無料
行き方・アクセス
<電車>JR「三島駅」から東海バス西伊豆特急バスで1時間35分「黄金崎クリスタルパーク」バス停から徒歩すぐ
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約1時間10分
黄金崎からバスで「修善寺温泉入口」へ
西暦807年に弘法大師空海によって発見された「修善寺温泉」は、伊豆最古の温泉といわれています。空海が創建したと伝えられる「修禅寺」を中心に温泉街が広がり、飲食店やお土産店、宿泊施設、レジャー施設などが立ち並びます。少し足を延ばせば、紅葉の名所でもあり伊豆最大といわれる「もみじ林」があります。
バスを降りて徒歩で行ける温泉街の「修善寺総合会館」内には、伊豆市観光協会 修善寺支部があり、修善寺温泉や伊豆市周辺の観光案内のほか、手荷物預かりサービスも行っています。無料で利用できるので、バスを降りたらまずは観光協会へ行き、荷物を預けて身軽な状態にしてから温泉街を散策するのがおすすめです。
修善寺温泉街 基本データ
<住所>〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺838-1(修善寺総合会館)
<TEL>0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
行き方・アクセス
<電車>伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」からバスで約10分「修善寺温泉」バス停下車
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約25分
静岡のわさびを堪能するそばランチ「禅風亭なゝ番(ぜんぷうていななばん)」
ランチは温泉街にある人気そば屋「禅風亭なゝ番」にて。古民家風の風情ある佇まいのお店です。このお店で特徴的なのが、そばと一緒にお盆に載せて提供される生わさび。自分でおろし金ですりおろして食べます。少し力が必要ですが、すっている時からわさびの香りが漂い、食べてみるとツーンとした感じは少なくほのかに甘さを感じます。
元祖「禅寺そば」は、いろんな食べ方を楽しめるお店の看板メニュー。まずはひょうたんの上段に入っているつゆをおちょこに注ぎ、ごまと生わさびをすって薬味と一緒につゆの中へ。途中でひょうたんの中段に入っている山菜を入れて食べ、最後は下段に入っているとろろそばで締めます。ワクワク感満載で楽しみながらあっという間に完食。残ったわさびは一緒に提供される専用の袋に入れて持ち帰りも可能です。
禅風亭なゝ番 基本データ
<住所>〒410-2416 伊豆市修善寺761-1-3
<TEL>0558-72-0007
<営業時間>10:00~15:30 L.O.
<休業日>木曜日
<駐車場>あり
温泉街にある癒し空間「竹林の小径(ちくりんのこみち)」
温泉街の中央を流れる桂川沿いの散策道、「竹林の小径」。お店が並ぶ賑わった場所とはガラリと雰囲気が違い、自然が広がる静寂な空間。空気も温度も時間の流れも、ここだけが別世界のよう。竹林の中心にある大きな円形ベンチに座って、まったりとした時間を過ごしてみて。
夜には竹林全体がライトアップされ、幻想的な空間へと変わります。円形ベンチには切り絵が影絵として映し出され、アートスポットとなります。
竹林の小径 基本データ
<住所>〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺1031-1(しゅぜんじ回廊)
<TEL>0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
<駐車場>なし(修善寺温泉街内の駐車場利用)
行き方・アクセス
<電車>伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」からバスで約10分「修善寺温泉」バス停下車徒歩で約5分
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約25分
地名の由来にもなっている「修禅寺」
弘法大師空海が開基した修禅寺は、鎌倉時代に北条氏が帰依した場所としても、源頼家が幽閉され非業の死を遂げた場所としても有名です。正式名称は「福地山修禅萬安禅寺(ふくちざんしゅぜんばんなんぜんじ)」。1200年以上続く歴史あるお寺は、入口からドンと構えた立派な建物。境内を歩いていると心が清らかになるのを感じます。
手水に温泉が使われているのは、温泉地ならでは。
修善寺温泉街、竹林の小径、修禅寺は、その歴史や文化、景観などから「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン」で2つ星の評価をもらっています。
修禅寺 基本データ
<住所>〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺964
<TEL>0558-72-0053
0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
<営業時間>8:30~16:30(10月~3月は16:00)
<休業日>なし
<駐車場>なし(修善寺温泉街内の駐車場利用)
行き方・アクセス
<電車>伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」からバスで約10分「修善寺温泉」バス停下車徒歩で約3分
<車>伊豆縦貫自動車道「函南塚本I.C.」から約25分
自由気ままに修善寺温泉街散策を楽しむ
温泉街の中央を流れる桂川にかかる5つの橋には、それぞれ夫婦円満や結婚祈願などの恋にまつわるご利益があるとされています。さらには5つの全ての橋を願いをかけながら渡ると恋が実るとも。大切な人に想いを馳せながら恋愛成就のパワースポット「恋の橋めぐり」を楽しんでみて。
ほかにも温泉街には魅力的なお店や施設がたくさん並んでいるので、ぶらり散策にピッタリ。修善寺温泉街散策で立ち寄ってほしい、おすすめのお店を紹介します。
お店の隅から隅までが干ししいたけの「しいたけのお店『こめや』」
伊豆で採れたしいたけを販売している専門店「しいたけのお店『こめや』」。商品全てが干ししいたけという徹底ぶりです。伊豆市の名産品でもあるしいたけの栄養がぎゅっと詰まっています。その中でも店主おすすめの「どんこ」は、巻きが強く肉厚で、風味豊かな味わいが魅力。2人は、旨みたっぷりな炊き込みご飯を作ろうと、お土産に購入。
しいたけのお店『こめや』 基本データ
<住所>〒410-2416 伊豆市修善寺823
<TEL>0558-72-0059
<営業時間> 8:00~18:00
<休業日>なし
バスの時間までに立ち寄りたい「ジオカフェGAIA(ガイア)」
地元産の食材を中心に使用した、安心安全なスイーツやドリンクをいただける「ジオカフェGAIA」。修善寺温泉バス停のすぐ近くにあり、バスの待ち時間に立ち寄るのに最適です。茶道経験のある店員さんに教えてもらいながら自分で点てた抹茶を飲んだり、お店おすすめのコーヒー寒天をいただいたり。店員さんもお客さんも温かい人ばかりで、優しさに溢れたお店です。
ジオカフェGAIA 基本データ
<住所>〒410-2416 伊豆市修善寺818-1
<営業時間>10:00~16:00 (18:30~21:00要予約)<休業日>木・金曜日
<駐車場>あり
修善寺温泉発のバスで「修善寺駅」へ
ジオカフェGAIAでカフェタイムを楽しんでいるうちに、バスの乗車時間に。伊豆市観光協会に預けていた荷物を忘れずにピックアップしてバスに乗り込みましょう。ジオカフェGAIAに寄る場合は、その前にピックアップしておくと安心です。
この旅最後のバス移動は「修善寺駅」へ向かう道のり。2日間ずっとお世話になったバスに愛着が湧いてきて、「もうバス旅が終わっちゃう」と思うと少し寂しさを感じます。修善寺駅からは伊豆箱根鉄道駿豆線で三島駅へ行き、三島駅から新幹線に乗って東京へ。
新たな発見がいっぱいな西伊豆バス旅
『東海バスフリーきっぷ』は東海バスの全ての路線バスで使用できるので、「このバスでは使えるのかな?」などの心配は一切無用。乗車の度に料金を払う手間もいらないので便利です。バスに揺られている時間は、ローカルな景色をのんびりと眺めながらゆったりと流れる時間に身を任せられます。
「恋人岬」や「狭間」など、つい寄ってしまいたくなるような興味をそそられる停留所の名前に、次回は必ず来てみよう!と盛り上がったりも。西伊豆エリアは、どこか懐かしく自分の故郷に戻ってきたかのような感覚になれる、温かい場所。そして、自然の偉大なるパワーや絶景に感動できる、五感をめいっぱい使って楽しめる魅力満載のエリアです。
もっと伊豆について知りたい方は
伊豆バス旅をするなら
藤井音凛(オリン)
フリーランスカメラマン 1999年生まれ、鹿児島県奄美大島出身。カメラ歴5年。看護学生時代にカメラを始め、2021年より本格的にカメラマンとして活動開始。心が揺らぐ言葉と写真を組み合わせた「オリンの世界」をSNS中心に発信中。一般の方から企業まで、それぞれの想いに寄り添いながらポートレート、商品、作品撮りなど幅広い分野の撮影を手掛ける。