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いつかいつか症候群/夏南の法則Vol.144

大屋夏南<連載コラム>第2月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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いつかいつか症候群/夏南の法則Vol.144

先日とってもとっても遅めの、もはや春休みなんじゃないの?くらいのタイミングで冬休みを取って久しぶりに南国バリ島に行ってきました。

今回の旅は2週間半。例年の冬休みの半分くらいの期間でありながらも、心も体もふにゃーっとゆるまって自分の中にたくさんのスペースができて帰ってきました。

ここ数年はクリスマス前から1月末くらいまでお休みを取って海外で過ごしていましたが、今年は久しぶりに日本で年越しをし、年の最初の月曜日から仕事始め。

年始ってこんなに忙しかったっけ?とタスクをこなすのにいっぱいいっぱいになりながら、1月の下旬に予定していた冬休みを“時間ができたら”や“気持ちの余裕ができたら”などと言いながら、どんどん延期し続けていたらあっという間に3月になっていました。

このように「いつかそんな日が来る」という希望的観測を基にいろいろな物事を後回しにした経験は、大人なら誰しもあると思います。

でも、みなさんも知っての通り、ずっと待ってる“そんな日”は来ません。もう今年の冬休みはパスしてもいいんじゃないか?とまで考えていた私も、しょっちゅうこのパターンを繰り返していて、そのうち限界に達し、逃げ出すように休みを取ることが少なくありません。

頑張ってたらもっと頑張りたくなることが必ず出てくるし、次のステージに進んだら尚更突っ走りたいタイミングも増える。で、またそこで“時間ができたら”や“気持ちに余裕ができたら”と同じ呪文を唱え始めるのです。

最近この「いつかいつか」というマインドが私たちから多くのことを奪っているんじゃないか?と考えるようになりました。毎日好きなことばかりして過ごすのは現実的じゃないけど、来る日も来る日も未来だけのために生きてたら、自分でも気づかないうちに人生が指の間からすり抜けていってしまう気がします。

将来、何十年と時間が経ったとき「こんはなずじゃなかった…」なんてことにならないように、今、ここに生きることを諦めすぎず、今と未来が7:3くらいのバランスで物事を考えられるといい気がする。

今日という日は今日しかない。だから、やらなきゃいけないことと同じくらいやりたいことも大事にして、毎日ほんの少しずつでもいいからワクワクしたいものです。

素敵な1ヶ月でありますように♡

プロフィール

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、スタイルブックや旅エッセイガイドを出版するなど幅広く活躍中。

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