のどかな風景の中に突然現れる「大きな椅子」
福岡県豊前市の田畑が広がる場所に、突然現れる巨大な椅子のモニュメント。「大きな椅子」として親しまれていますが正式名称は「でいだらぼっちのすわるいす」。
草刈り作業や庭の管理、クラフト素材の販売などを行っている就労支援継続B型事業所の「森の学校」が管理している、話題のフォトスポットです。
日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』でも紹介され、ますます有名になりました。
2017年に、森の学校の理事長らが「見た人の心が和むものを作ってみよう」と、近くの知人の土地に、地域の工事で廃材となったヒノキを利用して、2週間かけて制作。
大きさは、高さ約6m、幅約3m。近くには、通常の大きさの椅子が置いてあり、この大きな椅子がどれだけ大きいかを実感できます。
大きな椅子には、実際に登って座ることができます。巨大な椅子に座っていると、まるで自分が小さくなったような感覚に。
椅子の脚の一本に複数の電柱の足場ボルトが打たれているので、そこに足をかけて登ります。椅子の周りには安全対策としてウッドチップが敷き詰められていますが、落ちないように十分に注意しながら登りましょう。
周囲には民家や大きな建物などもなく、自然に囲まれているため、写真撮影もはかどります。セルフタイマーを使っての撮影もおすすめ。
星も綺麗に見えるスポットです。大きな椅子に座って美しい星空を眺めていると、心が洗われたような気分に。まるで、別の世界に飛び込んだようです。
クリスマスシーズンには無数の電球でライトアップされた椅子の姿を見ることも。
大きな椅子の近くには駐車場が整備されています。駐車場の隣には木の小屋が建っており、森の学校の理事長からのメッセージや、訪れた人たちが書き込めるメッセージノート「夢ノート」が置いてあります。また、手作りの木のタグの無人販売がされているので、思い出に買って帰ってみては。
理事長からのメッセージによると、木のタグの売上金額より、置いていかれたお金の方が多かったとのこと。「なんだか、心がとてもあたたかくなって、まだまだすてたもんじゃないな〜生きててよかったーと思いました」というコメントと心温まるエピソードにほっこりします。
セットで行きたい!近くには「大きな机」も
カフェも併設の「もみじ学舎」
大きな椅子から約4kmほど離れたところに、旧上川底小学校の廃校跡の施設「もみじ学舎」があります。昭和を生き抜いたノスタルジックな木造校舎の前には、大きな椅子の仲間である「大きな机」が2021年に完成しました。こちらも森の学校が作ったもので、大きさは高さ約4m、幅約6m。
木造校舎と同じ鮮やかなブルーが目を引きます。
大きな椅子を訪れたなら、大きな机をセットで見に行ってみて。
もみじ学舎には「もみじカフェ」が併設されています。廃校を利用したカフェとなっており、応接室や校長室、給食室などを使っているので、昔の学校の面影が残っていて懐かしい気分になれます。
テラス席もあるので、のどかな風景に癒されながらのんびりとした時間を過ごしてみて。
大きな椅子(おおきないす)/福岡<日本>
大きな椅子 基本データ
<住所>福岡県豊前市大字下河内
<TEL>0979-84-8155(森の学校)
<駐車場>あり(無料)
行き方・アクセス
<車>九州自動車道「豊前IC」から約10分
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