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写真家・鵜川真由子の写真展「Portraits」が、東京「PLACE M」にて開催

広告や雑誌などでポートレイト撮影を中心に活動する写真家・鵜川真由子が、写真展「Portraits」を、東京・新宿にある「PLACE M」にて、2023年8月28日(月)~9月3日(日)に開催。
展示予定の作品とともに、GENIC読者に向けた本人のメッセージ、写真展の詳細を紹介します。

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海洋ゴミを肖像写真のように残したい

“ゴミ”と呼ばれるようになった物たちから漂う人間の残り香に惹かれ、写真を撮り始めたという鵜川真由子。ゴミの佇まいを写真館で撮る肖像写真のように残したいと思い、4×5でカラーネガを使って撮影し自身でプリントしています。
茅ヶ崎を撮ったシリーズ第一弾となる今回の写真展では、約25点の展示を楽しめます。

2年ほど前に茅ヶ崎に引っ越して、海から徒歩数分の場所で暮らしています。私はそれなりに都会で生まれ育ったため生活の中に自然が存在するというのはとても新鮮であり、驚きの連続でもありました。当然ながら写真が撮りたくなり、自分が現在暮らす茅ヶ崎の街を4つのテーマに分けて撮影しています。それは『組曲』のようなものだと考えていて、今回の写真展はその第一番ということになります。
たまたま近くに住んでいた友人に誘われて始めたビーチクリーン活動。集めた漂着物を持ち帰って部屋の片隅で撮影を始めました。写真愛好家だった父から譲り受けた4×5カメラのリンホフを使ったのは、”ゴミ”たちの佇まいを写真館で撮る往年の肖像写真のように残そうと思ったからです。そしてカラーフィルムで撮って自分でプリントするまでの過程が、長い時間をかけて海岸にたどり着いたゴミたちの旅路と重なるようにも思いました。
ビーチクリーン自体は清掃の後に仲間とランチをしたりおしゃべりをするのが楽しくて続けていたようなものですが、そのくらいの気軽さでつき合えるほど身近な問題でもあります。私にとって写真は経験。傍観するよりも当事者でいたいと思っています。まだ誰かの生活の余韻が残るゴミたちが見せる、様々な表情をご覧いただけたら幸いです。

鵜川真由子

鵜川真由子写真展「Portraits」情報

開催日時

2023年8月28日(月)〜9月3日(日)12:00~19:00

会場

PLACE M
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F

Place M HP
Google Map

鵜川真由子プロフィール

株式会社松濤スタジオを退社後、アシスタントを経て独立。広告や雑誌などでポートレイト撮影を中心に活動するかたわら作品制作を続けている。またアパレルメーカーとのコラボ展の企画など、写真を通じて幅広く表現活動を行っている。2022年より写真甲子園審査員を務めている。

2010年
・グループ展「ひかり」ギャラリーアビィ
2012年
・個展「The Secret Garden」dish
2013年
・グループ展「 nice to meet you」十和田市美術館
・個展「Out of the Garden」キヤノンギャラリー(銀座・仙台・梅田・福岡)
2015年
・グループ展「Alternative!」Gallery Conceal
・個展「NY Love Stories」ニューヨーカー銀座フラッグシップショップ
・個展「Ginza Love Stories」ニューヨーカー銀座フラッグシップショップ
2017年
・個展「Rhapsody in Blue」キヤノンギャラリー(銀座・梅田・名古屋)
2021年
・個展「LAUNDROMAT」富士フイルムフォトサロン東京/大阪
・個展「WONDERLAUND」Nine Gallery/枚方蔦屋書店
・写真集「WONDERLAUND」刊行
2022年
・新鋭展「WONDERLAUND」入江泰吉記念奈良市写真美術館

鵜川真由子 Instagram
鵜川真由子 公式サイト
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