世界のあらゆる“奇妙なもの”を撮影し続けてきた写真家 佐藤健寿。山陰地方での撮り下ろし作品を含む「佐藤健寿展 奇界/世界」が鳥取 米子で開催

これまで世界120カ国以上を巡り、ありとあらゆる「奇妙なもの」を対象に、博物学的・美学的視点で撮影と執筆活動を行ってきた佐藤健寿。多様な文化や建築、自然が生んだ奇景、奇妙に見える風俗を持つ人々など、尽きることのない探究心を通して撮影された未知なるものは、見る人に多くの驚きと発見を与え、好奇心をかき立ててきました。
アメリカのエリア51からはじまった佐藤健寿の奇妙な旅は、20年の節目を迎え、美術館ではじめての大規模個展が開催されています。

世界中に散らばる不思議な物語の数々を「居住」、「奇景」、「廃墟」、「宇宙」、「信仰」など12のテーマに分類し、本展のために書き下ろされた佐藤健寿の解説とともに紹介します。“奇妙”とは、そして“普通”とは何か。ひたすら何かを生み出し、創り上げていく人間の途方もないエネルギーや想像力を、是も非もなく見つめ続ける佐藤健寿の眼差しが感じられます。

2021年に刊行された写真集『世界』より、過去20年間で120カ国以上を巡った佐藤健寿の旅人としての“記憶”を切り取ったような作品を展示します。漠然とした抽象的な意味の大きな「世界」。人間一人ひとりが持つ小さな「世界」。佐藤健寿の捉えた「世界」が、大小さまざまな「世界」をゆるやかにつなぎ、新しい「世界」を提示していきます。

ガーナのある村でつくられた全長３メートルにも及ぶ飛行機型の棺（ひつぎ）や、ブルガリアで行われる幸福と繁栄をもたらす奇祭に用いられる鬼の面、美しい文様が施されたパプア・ニューギニアの仮面など、その土地の文化を立体的に感じられる展示です。

世界中を旅する傍ら、日本各地の撮影も精力的に行っている佐藤健寿。本巡回展では、各開催美術館の地域において佐藤健寿が興味をもった対象を撮り下ろした新作を展示。「新たなる発見の旅とは、まだ見ぬ景色を探すことではない。世界を見る新たな目を、見つけることだ。」と『世界不思議地図』の序文で佐藤健寿が引用した言葉に語られるように、見慣れたはずの日常風景がどこか違って見える、そんな鑑賞体験が堪能できます。

2023年2月までの間に訪れた数か国の中で特に印象に残った場所、風景、人々を最新作として展示。テレビ番組や雑誌で取り上げられ、話題となった作品の数々が迫力の大型プリントで会場に登場します。

2024年4月7日（日） ～ 5月26日（日）10:00～18:00 ※入場は17:30まで
休館日：水曜 ※5月1日、8日は開館

一般・高大生 1,300円
中学生以下 無料

米子市美術館
〒683-0822 鳥取県米子市中町12

＜電車＞
JR西日本「米子駅」から徒歩で約15分または市営バスでバス停「市役所前」下車すぐ

“サトウ ケンジ”さんは無料で入場可能（要証明）

次の期間、該当者は当日料金より100円割引※割引重複利用不可

・4月7日（日）～4月14日（日）
“サトウ” さん・“ケンジ”さんウィーク ※要証明
・4月15日（月）～4月22日（月）
ティーチャーズ ウィーク（鳥取・島根の教職員）※要教職員証
・4月23日（火）～4月30日（火）
シニア ウィーク（65歳以上）※要証明
・5月12日（日）～5月19日（日）
ベイビー ウィーク（乳児連れ）

日時：2024年5月11日（土）14:00～15:30
場所：米子市文化ホール イベントホール（米子市末広町293）
講師：佐藤健寿
定員：150人
料金：無料※要申込 本展観覧券または半券が必要

未就学児といっしょに美術館で作品鑑賞する時間を、会期中の毎週月曜日に設定。
小さな子どもといっしょに気兼ねなく作品を鑑賞でき、小さな頃から美術館及び美術に親しむことが目的。

日時：会期中毎週月曜　10:00〜12:00
対象：未就学児とその家族（父母、祖父母の方など）
申し込み：不要 本展観覧券が必要