ベルギー3日目
10:00 ゲント美術館で修復中の「神秘の子羊」を拝見
初期フランドル絵画の最高傑作と言われる、ファン・エイク兄弟作の祭壇画「神秘の子羊」。
元々は、聖バーフ大聖堂の祭壇画ですが、現在ゲント美術館で祭壇画の一部の修復作業が行われており、その様子が一般公開されているので見てきました。
この「神秘の子羊」は、なんと約600年も前に描かれた祭壇画で、フランス軍に取られ、ナポレオン失脚とともにベルギーに返されたり、第一次・二次世界大戦を含む7回にわたる盗難にあい、その長い年月の中で様々な困難を潜り抜けて現存しているそうです。
子羊のいるメインのパネルの修復は2020年に終終了の予定で、再び祭壇画が1つとなり、聖バーフ大聖堂で公開されることが決まっているそうです。
ファン・エイク記念年として、ゲント美術館では、20点ほどしか現存しないヤン・ファン・エイクの作品のうち、約半数が展示される「ヤン・ファン・エイク:視覚の革命」展が2020年2月1日~4月30日の間、開催されます。
11:30 Le BotanisteでBowlランチ
ランチはベジタリアン・レストラン『Le Botaniste』で。
ベルギーのゲントは知る人ぞ知るベジタリアンの町。
地元のグループが始めたキャンペーンに、公共サービス、企業、レストランなどが賛同し、「木曜日はベジデイ」を掲げているそうです。
このレストランでは様々な種類のボウルが提供されていますが、味噌仕立てで日本食に近い味付けのものがあったり、キムチが入っていて韓国料理に近い味付けのものがあったり、アジアンテイストのものが数多くありました。
器も有田焼が使われていて、和食器を洋風に使う技に驚き。
この日はとても暑かったので、お店の特製レモネードがフレッシュで身に沁みました。
13:00 聖バーフ大聖堂で「神秘の子羊」を鑑賞
先ほど、ゲント美術館で修復中の一部を見た「神秘の子羊」の祭壇画の全貌が飾られるのがここ聖バーフ大聖堂。
残念ながら、本物は撮影NGですが、その祭壇画の大きさには圧倒されました。
2020年には修復されている一部が戻され、再びひとつの祭壇画になるそうです。ぜひその迫力を味わってみてください。
15:00 ベルギー王立美術館・古典美術館
ベルギー・王立美術館へピーテル・ブリューゲルの絵画を見にきました。
ピーテル・ブリューゲルの生涯については、詳細が残っておらず謎めいている人だそうです。16世紀に活躍したとされる画家で、没後450年を記念して現在ブリュッセルでは様々な催しが行われています。
こちらの絵画は『半逆天使の墜落』、善と悪を主題に天使と堕天使の戦いが描かれた宗教画で、人間に動物や魚、虫などを組み合わせたクリーチャーが独特。初めて見た瞬間はその組み合わせが少し気持ち悪いように見えるのですが、1つ1つを見ていくとなんだか愛らしいものもいたりと、ブリューゲルの魅力に引き込まれてしまいました。
17:00 ブリュッセル芸術の丘
ここは「芸術の丘」というその名の通り、美術館が立ち並ぶ地区で、丘の上からは美しい庭園越しに、ブリュッセルの街を一望することができます。庭園の片隅ではオープンエアでチェスを楽しむ人々もいました。
17:30 BEYOND BRUEGEL
画家ピーテル・ブリューゲルの没後450年の記念年を祝って、今春オープンしたBEYOND BRUEGELへ。
ここでは、ブリューゲルの絵画をプロジェクションマッピングにした展示が行われており、数百年前の絵画が動くという不思議なアート体験をすることができます。
ブリューゲルの描くクリーチャーが動く様子はインパクト大!実際の絵画を見た後に訪れると、描かれた世界に溶け込んだような気分で楽しめます。
18:00 ホテルHilton Brussels Grand Placeにチェックイン
芸術の丘からもほど近く、街の中心に位置するホテルで、街歩きにも最適!
ホテルの内装もとても美しく、何泊もしたくなる素敵なホテルです。
18:30 DANDOYでブリュッセル・ワッフル
ちょっと遅めのおやつタイムに、グランプラス近くの老舗菓子店『MAISON DANDOY』でブリュッセル・ワッフルをいただきました。
スタンダードの、ブラウンシュガー&クリームと、ストロベリー&チョコレートを1つずつオーダーしました。
ワッフルは想像以上にサクサクで、食べた感じも軽くてびっくり!
クリームがたくさん乗っていてもペロリと食べちゃえます。
今回はディナー前だったので、みんなでシェアしたけれど、ディナー前じゃなかったら1人で1つ食べたかったくらい!
ブリュッセル・ワッフルだけでなく、クッキーやマフィンも購入できます。
パッケージが可愛いので、お土産におオススメです!
19:00 AUX ARMES de BRUXELLESでムール貝ディナー
ベルギーでのラストディナーは、ブリュッセルの名店『Aux Armes de Bruxelles』で。
名物は鍋いっぱいのムール貝!
セロリと白ワインが一緒に蒸してあり、目の前で蓋を開けてもらうと美味しい香りが広がります。ムール貝はふっくらと仕上がっていて、セロリの香りがほどよく移り、割とあっさりとしているので黙々と食べられる美味しさ!!
食べ方にもルールがあり、空になったムール貝の殻をトングのように使って、新しいムール貝の身をつまんで食べます。
付け合わせはお約束のポテト。
ここのポテトは揚げ方もこだわりがあり、2度揚げにすることで外側サクサク、内側ホクホクの食感になるんだそう。
ムール貝でお腹いっぱいになりつつも、ポテトが美味しすぎてたくさん食べてしまいました。
他にも、小エビのクリームコロッケやムール貝のエスカルゴバター焼きを食べて大満足♡
ベルギー4日目
9:30 アーケード街でベルギーチョコレートショップ巡り
ヨーロッパで最も古いショッピング・アーケードといわれるギャルリー・サンチュベール。
様々なお店が並びますが、今回はベルギー発祥のチョコレート屋さん巡りへ。
日本でも大人気のピエール・マルコリーニや、Neuhaus、そして100周年を迎えるMaryなど、アーケードを少し歩いただけでたくさんのチョコレート屋さんに出会います。
Maryでは、自分にも友達にも嬉しいパッケージが可愛いチョコレートをget。
11:30 Eglise Notre Dame de la Chapelleへ
ブリューゲルが結婚式を挙げた場所であり、死後は埋葬された場所でもある『Eglise Notre Dame de la Chapelle』。
ブリューゲルが結婚式を挙げて埋葬されたEglise Notre Dame de la Chapelleではブリューゲルの絵画に登場するキャラクター達が実際に人形になって教会中に隠されていました。
その人形を探しながら教会の中を巡って楽しめるのですが、教会って神聖な場所だから近寄りがたいけれど、こういったイベントがあると身近に感じられるので、とても素敵な取り組み。
14:00 オランダへ
ベルギーからオランダへ!
旅はまだまだ続きます。
美しい町並みと美食に癒された3泊4日の旅でした
今回訪れたベルギー・フランダース地方の町並みは、色使いもどこかシックでとても素敵でした。
ヨーロッパの古い建物や町並みは一見同じように見えますが、それぞれに歴史があって、そこに文化が加わり、たとえば看板1つをとっても国によって使ってる色やフォントが違ったりするのでとても興味深いです。