【勝ちに行く美容 Vol.02】杏仁部

奥村真理子<連載コラム>

奥村真理子<連載コラム>毎週金曜日更新
自らを"皮膚の変態"と呼ぶ
スキンケアマニア奥村真理子39歳が説く
勝つための美容論!

【勝ちに行く美容 Vol.02】杏仁部

ビタミンを塗りすぎると
うっかり白くなっちゃうから。

バカンス帰りで綺麗に焼けたツヤ肌に、手入れされた美髪をもつ彼女がそう言って恥ずかしそうにはにかんだ時、心底かわいいなと思った。

私は美白が好きだ。
白く透明な肌を手に入れ、将来的には軽く透けようかと目論んでいる。

だけど、それはあくまで私の個人の嗜好であり、主張であり、自分を遊ぶための方法で、
白いこと=美しいこと
と定義しているわけではないの。

インスタグラムのプロフィールに、目指す方向をわかりやすくするため
「杏仁部部長」
と書いているから、時々初対面の方に、「なんか日焼けしちゃっててすみません」的なことを言われる時がある。
そんな時は百倍すみません返しだ。

そもそも美白好きになったのは、二人目の子供の出産後に日光アレルギーになり、
海で燦燦とした太陽を浴びることができなくなったから。
日に当たりすぎると全身が赤くただれてしまうのだ。

やむなく、秋冬以外は日傘を差し、年中日焼け止めを塗る生活がスタートした。

プールサイドでは、両親が見ても気づかないレベルまで全身を隠し、タクシーの中でも、日の当たらない方へ、ぴょんぴょんウサギみたいに移動しながら座る。

不便きわまりなかったけど、慣れてしまうと生活の一部になってきた。

2年が過ぎた頃、白い肌を褒めてもらえるようになって、美白するのが楽しくなってきて、「白肌」は私の大事な個性となった。

太陽に当たれない自分を責める必要はもうなくなり、楽しいという方に気持ちが向いていった。

美容の向かう方向は、いつだって自分を幸せにするためであってほしい。

このシミがこのシワがと自分を戒めるのではなく、
こんな風になりたいとワクワクするものでありたいよね。

あの美容液を買うために頑張ろう。
今度はあの皮膚科に行ってみよう。
私はお尻を育てよう。
誰よりも美しいまつ毛にしよう。

小さな楽しみを積み重ねられる、最高の一人遊びだ。

毎日、毎日、自分遊びを繰り返すと、個性と共に小さな自信が生まれてくる。

私たち、女に産まれて良かったね。
あなたはどんな美しさを目指すの?

迷ったら杏仁部においでよ。
勧誘はしないけど、
炭酸沼の入り口でいつだって待ってるから。

恋に効く、炭酸沼の話は次のコラムで。

【勝ちに行く美容】バックナンバー

Vol.01 皮膚の変態

奥村 真理子

「趣味は皮膚」というスキンケアマニア。 様々なスキンケアアイテムを実際に利用して事実をレポートするインスタグラムは、アカウント開設からわずか8ヶ月で20,000フォロワーを獲得。
株式会社PETTERSの取締役としてアパレル会社を経営、2児の母でもある。

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