写真展 Chikashi Kasai × Kaho Kogure “second hand” が東京 飯田橋で開催。「ダンスと写真は融合出来るのか、ひとつの作品になり得るのか。」

はじめて小暮香帆さんのダンスに触れたとき、あまりの素晴らしさに、しなやかで颯爽とした彼女の表現に魅了され、一気に写真を撮ってみたいという衝動に駆られた。ダンスとは動きのなかで光を放ち、時間の流れと共に跡形もなく消えていく。光を閉じ込め、動きと時間を止め、形として残っていく写真行為とはどこまでも真逆である。はたしてダンスと写真は融合出来るのか、ひとつの作品になり得るのか。僕が長らく疑問に抱いていたことへの答えを小暮さんと一緒に探したいと思った。そんななかで生まれたのが『second hand』です。
もうひとつ。この作品を展示するなら、絶対に飯田橋のRollがいい。この作品にはあの空間、静寂が必要だった。この度それが実現することになったのは、嬉しく思う。ぜひあの空間で作品を体感して欲しいです。お待ちしてます。

── 笠井爾⽰

写真とダンス。常に引き合う互いの表現は、はたして出会うことができたのでしょうか。追求し続けた私たちの2年間の軌跡を、是非見て頂けますと幸いです。

── ⼩暮⾹帆

身体表現の世界において第一線で活動を続ける笠井家（実父の叡、実弟の禮示と瑞丈、実弟それぞれのパートナーでもある浅見裕子と上村なおか、プロデューサーで実母の久子）の中で、ただ一人写真表現を選び、これまでにダンサーの撮影を避け続けてきた笠井爾示が、3年前に小暮香帆のダンスを目の当たりにし、その身体表現に心撃たれ2年の月日を経て撮り溜めてきた本作は、カチッカチッと音を立ててシャッターを切り続ける笠井と、身体の音を鳴らしながら動き続ける小暮による、まるで時計の秒針のようにグルグルと回り続けてきた2人の瞬間的セッション！

── Roll 紹介文より引用