プロトラベラーaiaiにインタビュー！初のトラベル本への思いや秘話をたっぷりお届け

GENIC WEB編集部：
aiaiさんにとって初めての著者本となる『GENIC TRAVEL vol.04「Wander in MOROCCO」』が発売されました。
どのような経緯で、本を出されることになったのですか？

aiai：
所属している事務所から本を出版してみないか、と話をもらったのがきっかけです。
はじめてモロッコに行ったのは、2014年の春です。モロッコに魅了され、何度も訪れるくらい大好きな国になりました。
モロッコにはいろいろな表情があり、キュンキュンしてしまう魅力がたくさんあります。モロッコの感動や楽しさをぜひ表現したいと思い、トラベル本『GENIC TRAVEL vol.04「Wander in MOROCCO」』の出版につながりました。

実は、モロッコではなく、別の都市で書いてみては？！という提案もありましたが
私の中では、絶対モロッコ！！でした。

GENIC WEB編集部：
本を出版するならモロッコのトラベル本にしたい！という思いをプレゼンしたそうですね。

aiai：
そうなんです。モロッコとは？なぜモロッコなのか？や、本の中身のアイデアを事務所にプレゼンしました。
論理的に説明したり数字やデータで分析するのが苦手なので、苦労しました。
でも改めてモロッコについてきちんと考え、向き合えて良かったです。

GENIC WEB編集部：
モロッコのトラベル本を出せると決まったときは、どんな気持ちでしたか？

aiai：
すごく嬉しかったです！！
その反面、本を作ることは未知の世界だったので、不安もありました。
スケジュールもタイトだったので、ホントに自分にこんな膨大な作業ができるのか･･･心配でした。

GENIC WEB編集部：
様々な国・街を訪れているプロトラベラーaiaiさんが本を出すなら「絶対モロッコ！！」とまで思われた、モロッコの魅力と、どうしてモロッコだったのかを教えてください。

aiai：
マラケシュやシャウエンのような異国情緒たっぷりな街、サハラ砂漠や山の自然の魅力、お買い物や美容など、モロッコは１つの国でこんなにも違った表情があって、女の子にとって、たまらない魅力がたくさんあると思っていました。
男性ももちろんですが、女の子に特にオススメしたい国だなと！！

GENIC WEB編集部：
モロッコは、旅先としてだけではなくインテリアやファッションもモロッカンスタイルとして人気です。

aiai：
はい。わたしのお友達でも、アパレル業界の子、感度の高い子、さらには普段あまり旅に行かないような子などから、頻繁に「モロッコ行ってみたい！」という声を聞くようになりました。

でも皆が口にするのは、バックパックじゃなきゃいけないのかな？治安はどうなんだろう？…と、女の子にとってハードルが高そうなイメージでした。
不安要素がたくさんある国だとも思います。初めは、自分もそうでした・・・。

しかし、実際に行ってみたら「本当に来て良かった！」ことばかりで、むしろモロッコにハマってしまったくらい。
もっとみんなのモロッコへの旅の不安が解消されればいいのに！と思ったのがモロッコの本を出すきっかけです。
「モロッコをもっと身近に感じていただける本」「モロッコへの旅を安心させてあげられる本」を作りたい。と思ったからです。

GENIC WEB編集部：
モロッコのトラベル本の出版が決まったのは、aiaiさんがモロッコの旅から帰国されたタイミングだったそうですね。

aiai：
そうなんです。モロッコから帰ってきたばかりだったんですが、「インスタと変わらない」本にはしたくなく、妥協せず、読者にちゃんと見てもらえて、そして満足していただける本にしたいと心から思い、さらに2回モロッコに行きました。

モロッコでは、英語で撮影許可を取って撮影したり、その場所や物について現地の人に聞き込みをしたりしました。
自分で、しかも海外で撮影の許可取りや話を聞いたりなんて、なかなか経験することはできないと思うので、とても良いお勉強にもなりました。

お友達と一緒に行ったモロッコ旅だったので、お友達にあまり迷惑になりすぎないように配慮したり･･･いろいろな神経を使いましたが、とても良い体験になりました。
ホントにお友達にも感謝です。

GENIC WEB編集部：
『GENIC TRAVEL vol.04「Wander in MOROCCO」』の制作過程では、aiaiさんはどのようなことをされたのでしょうか。

aiai：
テキストや写真選びはもちろん自分でしたのですが、本の構成・デザイン案から出しました。
イラストレーターさんや紙の種類も選ばせていただきました。
見てくださる方の気持ちを考え、ちゃんと見やすいか？どんな情報が必要か？などと思いを巡らせながら、眺めているだけでも楽しいように写真やデザインにこだわり、旅先で役立つ情報も載せてます。
情報メインのページも、オシャレさやわくわく感を忘れないようにこだわりました。

デザインは、カジュアルで遊び心のあるデザインにしたかったのですが、ポップで子供っぽくなってしまわないようバランスが難しく、フォントや細かいデザインの修正を何度もお願いしてしまいました。
自分の中のイメージを上手く説明するのも難しく、悩みました。

aiai：
こんなにも自分の意見が尊重され、本を作らせていただけることはなかなかないと思うので、本当に嬉しく楽しかったです。

申し訳ないなと思いながらもたくさん修正を繰り返させていただきました。
ページをめくるたびに、自分自身がわくわくできる物になっていき、嬉しかったです。

細かいところまで、見えないところでもたくさんの方が関わって、支えてくださっていて･･･
意見を汲み取っていただき、そのおかげで自分がホントに納得できる一冊ができたと思っています！

GENIC WEB編集部：
『GENIC TRAVEL vol.04「Wander in MOROCCO」』に掲載されている写真について教えてください。

aiai：
掲載されている写真の加工編集全てを自分でしました。
撮り下ろした膨大な何千枚の写真の中からセレクトして、時間があまりない中で何百枚もの写真を加工編集するのが、本を作っている中で一番大変だったかもしれません。
ページをパッとめくったときの写真の見え方で本の印象が大きく変わるかもしれないので妥協はしたくないし、でもスケジュールもかなりおしてしまって･･･
数日間は、「50秒でこの一枚完成させる」といった感じで時計の針を見ながら、とにかくドキドキしながらひたすら写真の加工編集をしていました。

『GENIC TRAVEL vol.04「Wander in MOROCCO」』打ち合わせ中のaiai


GENIC WEB編集部：
本のタイトルになっている「Wander in MOROCCO」とはどういう意味でしょうか。

aiai：
直訳すると「モロッコで放浪する」という意味なのですが、「モロッコでさまよう」「モロッコを探検しよう」といった意味を込めました。
迷路みたいな街とエキゾチックな雰囲気のモロッコなので、「wander」という言葉がしっくりきました。
また、たくさんの魅力があるモロッコなので、単純に「旅行をする」だけでなく、もっと「探検してその魅力を発見していく」「迷い歩きを楽しむ」といった意味を込めて、wanderという言葉を選びました。

GENIC WEB編集部：
『GENIC TRAVEL vol.04「Wander in MOROCCO」』でお気に入りのページを教えてください。

aiai：
Chapter１は、眺めているだけでも楽しいページを目指し、写真やデザインに一番こだわり、どのページも自分自身でわくわくするような出来あがりで、お気に入りです。
エッサウイラらしい爽やかな雰囲気を表せたかなと思います。良い意味でモロッコらしくなく、爽やかな港町なので、他のページとも差をつけられました。
「モロッコにもこんな所があったんだ」と思っていただけたら嬉しいです。

aiai：
モロッコに行く予定の人、行きたいけど不安があったり迷っている人は是非、読んでほしいです。
この本を見て、やっぱりモロッコに行きたい！とか、モロッコに行くのがもっと楽しみになった！と思っていただけたらとても嬉しいです。

モロッコは本当に魅力たっぷりの国で、１つの国でいろいろなことを見て、感じて、体験できる国です。
インテリアや雑貨、繊細な装飾や建物など、「かわいい」「美しい」「オシャレ」がたくさんあって、そういった部分にフォーカスした写真もたくさん載せているので、何かのインスピレーションにしていただけたらなぁとも思います。
この本で、そんなモロッコの魅力が伝わると嬉しいです。

また、モロッコのように日本から遠くて現地でもバス移動など長距離移動がある国では、ハードでオシャレもできない旅になるのかな？といったイメージがあったと思うのですが、「こんな旅の仕方もあるんだ」と、モロッコに限らず、新たな旅の仕方の参考にもしていただけたら嬉しいなぁと思います。

有名人やお金持ちじゃなくても、自分らしく素敵な旅ができるのだということをお伝えできたら嬉しいです！

『GENIC TRAVEL vol.04「Wander in MOROCCO」』は、全国の書店、Amazonなどで購入できます。
※書店は10/11より順次発売になります。店頭にない場合は、書店でお取り寄せも可能です。

▼単行本タイトル
GENIC TRAVEL vol.04「Wander in MOROCCO」
▼著者
aiai
▼発売日
2017/10/11