八つ刻 醍醐
本わらび粉100%を使用した、できたてのわらび餅が食べられる「八つ刻 醍醐(やつどきだいご)」。注文を受けてから丁寧に作られる、あつあつでプルプルのわらび餅、その賞味期限、なんと20分。わらび餅の原料はわらびの根っこですが、本わらび粉は原料の5~6%しか取れないそうで、なんとも贅沢で儚いスイーツです。
2020年秋にお目見えした、水わらび餅「醍醐の雫」は、京都の醍醐寺に湧き出る醍醐水をイメージして作られました。美しく揺れる透明の玉は、見ているだけでも楽しい逸品ですが、こちらも賞味期限は20分なので鑑賞はほどほどに。
今回取材中に完成した新メニューは、コーヒーわらび餅。研究は重ねていたそうですが、取材したフォトグラファー6151さんがコーヒー好きということもあり、その日に商品化が決定!「51(ごいち)スペシャル」とオーダーしてみてください。
八つ刻 醍醐 基本データ
<住所>香川県善通寺市木徳町297-1
<TEL>090-9452-9872
<営業時間>金~月曜日、祝日:10時~16時
※詳細はInstagramの営業カレンダーをご確認ください。
<定休日>火~木曜日
<駐車場>8台
行き方・アクセス
JR善通寺駅より車で約7分 徒歩約20分
善通寺ICより車で約5分
喫茶カフェ テリア
昭和にタイムスリップしたような気分になる「喫茶カフェ テリア」(看板は「コーヒハウス テリア」)は、善通寺市で40年以上営業している、地元の人々に愛されている喫茶店です。窓際のソファ席エリアには柔らかい光がさし、居心地の良い空間が広がります。
手作りスイーツもランチもメニュー豊富。でも絶対にオーダーしたいのは、誰かと半分こしたくなる「セパレーションクリームソーダ」と、つられて笑顔になれるピノキオフェイスの「フルーツパフェ」。
喫茶カフェ テリア 基本データ
<住所>香川県善通寺市原田町東宮575
<TEL>0877-63-2576
<営業時間>7時半~22時
<定休日>なし(年中無休)
<駐車場>30台
行き方・アクセス
善通寺ICより車で約3分
熊岡菓子店
創業は明治29年(1896年)。「熊岡菓子店(くまおかかしてん)」は、善通寺のすぐそばで120年以上営業を続けている老舗のお菓子屋さんです。現在の建物は大正2年(1913年)に建てられたもの。時代を感じる木製のショーケースも、たまらないレトロ感!
看板商品は「カタパン(堅パン)」。小麦粉と砂糖を練って焼き上げ乾燥させた、その名のとおり、かたいパンです。歯がおれそうなほどカッチカチの「石パン」をはじめ、ショートブレッドのような見た目の「角パン」、サイズ違いの丸が可愛い「小丸パン」「中丸パン」「大丸パン」の5種類。カタパンは軍事食糧として考案されたもので、創業当時は「兵隊パン」と呼ばれていたそう。ぜひ善通寺周辺に来たらチャレンジしたい名物ですが……、取材に訪れた午後一番にはこのとおり、すべて売り切れてしまっていました。残念。
それでも、“えびせん”や“ぼうろ”など、ショーケースに並ぶ素朴なお菓子たちの数々に、ときめきが止まりません。善通寺の絵が描かれた袋を片手に、歩きながらのおやつタイムを楽しみます。
熊岡菓子店 基本データ
<住所>香川県善通寺市善通寺町3-4-11
<TEL>0877-62-2644
<営業時間>9時~16時
<定休日>火曜日(祝日の場合は営業)、第3水曜日
<駐車場>5台
行き方・アクセス
JR善通寺駅より徒歩約20分、レンタサイクル約10分
高松道善通寺ICより約10分
総本山善通寺
京都の東寺、和歌山の高野山とならぶ弘法大師三大霊跡のひとつ「総本山善通寺」。中国・唐より帰国した弘法大師(空海)が、大同2年(807)から6年の歳月をかけて建立し、父の諱(いみな)である「善通(よしみち)」をとって「善通寺」と号したと記されています。
総面積約45,000平方メートルに及ぶ広大な境内は、「伽藍(がらん)」と称される東院、「誕生院」と称される西院の東西二院に分かれています。西院は鎌倉時代に佐伯家の邸宅跡に建立されました。
現在は真言宗善通寺派の総本山であり、また四国八十八ヶ所霊場の75番札所でもあります。
金堂、五重塔などが建ち並ぶのが「伽藍(東院)」。
高さが約43メートルの五重塔は、国内の木造塔として3番目の高さを誇ります。創建以来、倒壊、焼失、再建を繰り返し、明治35年(1902)に完成した現在の五重塔は“4代目”。この五重塔には、他の木造多層塔とは異なるふたつの特徴があります。ひとつは五層、すべての階の天井が高くつくられ、人が立って歩けるようになっていること。もうひとつは、塔の中心を通り、塔全体を支えるはずの心柱が地面から浮いていること(懸垂工法)。心柱は塔全体を支える重要な役割を担うはずが、善通寺の五重塔の心柱は、5層目屋根裏で鎖を使って吊り下げられているだけで、それ以外の周りの部材とは構造的につながっておらず浮いているのです。この心柱の構造上の役割は未だ解明されていません。毎年、ゴールデンウィークには1階と2階の内部が特別公開され、心柱が礎石から浮いている状態を見ることができます。
「誕生院(西院)」の中心となるのは、大師信仰の聖地「御影堂」。奥殿には、空海が唐にわたる際、寂しがり心配する母のために、池に映る我が身を写した御影(おみえ)「瞬目(めひき)大師」が安置されています。木造の弘法大師像と四天王像、幼少時の弘法大使の姿をあらわした稚児大師像や両親である佐伯善通、玉寄御前の像もあわせて奉安されています。
善通寺は「善く(願いが)通る寺」とも言われています。また、弘法大使が42歳の時に開創したと言われている、四国八十八ヶ所霊場をめぐる「四国遍路」は、宗派を問わず多くの人々を魅了し続け、現在でも年間数十万人ものお遍路さんが四国を訪れています。
総本山善通寺 基本データ
<住所>香川県善通寺市善通寺町 3-3-1
<TEL>877-62-0111
<駐車場>最大収容台数:350台
利用可能時間:午前7時~午後6時
料金:普通車300円
行き方・アクセス
JR善通寺駅より徒歩で約20分、タクシーで約3分、市民バス(無料)で約8分
高松自動車道善通寺ICより約10分
出釋迦寺 奥の院・捨身ヶ嶽禅定
四国八十八ヶ所霊場の75番札所である、出釋迦寺(しゅっしゃかじ)の「捨身ヶ嶽禅定(しゃしんがたけぜんじょう)」。弘法大師が7歳のころ、「私は将来仏門に入り、仏の教えを広めて多くの人を救いたい。私の願いが叶うなら釈迦如来よ、姿を現したまえ。もし叶わぬのなら一命を捨ててこの身を諸仏に捧げる」と断崖から身を投げたところ、紫色の雲が湧き出て釈迦如来と羽衣をまとった天女が舞い降り、雲の中で弘法大使を抱きとめ救った、という伝説の場所です。
捨身ヶ嶽禅定は、出釋迦寺の境内から急坂を50分ほど上がった場所にあります。大変困難な登り道ですが、たどり着いた場所は、絶景、の一言。サンセットタイムには、目の前の景色がピンク色に染まっていく姿を眺めることができます。
連なったような2つの山、天霧山と弥谷山、瀬戸内海、瀬戸大橋、讃岐平野、そして瀬戸内海に浮かぶ島々の美しいこと。
「天空の鐘」や「黄金の釈迦如来像」も必見です。
出釋迦寺 奥の院・捨身ヶ嶽禅定 基本データ
<住所>香川県善通寺市吉原町1091
<TEL>0877-63-0073
<駐車場>
最大収容台数:普通車30台、大型車5台
料金:無料
行き方・アクセス
JR善通寺駅よりタクシーで約10分
高松自動車道善通寺ICより約10分
6151
フォトグラファー Instagramをきっかけにフリーランスに転身。風景からブツ撮りまで幅広く手掛け、国内外で企業とのタイアップ撮影や雑誌やウェブで執筆活動をする傍ら、全国でフォトワークショップを開催するなど、「写真の楽しさ」を広く伝えるための活動にも取り組んでいる。
愛用カメラ:Sony α7R Ⅲ
愛用レンズ:Sony FE 24-70mm F2.8 GM