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【福地桃子の立ちより話】第5回:紫陽花通り 編

福地桃子<連載コラム>第2・第4金曜日更新
福地桃子がうつしたあらゆる世界
いきものたちとの時間を記録したコラム

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第5回:紫陽花通り 編

六月になり、雨の日が続いています。
今朝は窓を開けていたせいですこし肌寒かったけれど、そんなところもなんだか好きです。

柔らかい光のなかにときどきある透明を見つけ、またのんびりしてしまいます。


六月六日は紫陽花の日というらしいです。

もうすぐ満開。少しずつ準備をする姿が愛らしいです。

お気に入りの散歩道には紫陽花がたくさん咲いていて、まさに紫陽花通り〜〜
この時期になると紫陽花祭りとこっそり名前をつけて観察して歩きます。

先日、長い撮影が終わり、
遠くに住んでいる友人を訪ねる旅がしたいなぁと、ふと考えました。

東京を離れ、その土地に馴染んでいく自分のからだに起こる変化を感じるのがとても好きです。

着るものをあまり持っていかず、現地で調達することもあります。






普段から決してものがない状態がしっくりくるといった訳ではなく、どちらかというと家の中は好きなものに囲まれてちょうどよく散らかっているのが好きかもしれません。


以前とある雑誌でインタビューをしていただいた際に、整理整頓について考えたことがありました。
私にとって… そもそも整うというのは何をもって整った状態なのか、人によってそれぞれがこだわりを持っている部分なのかなと思います。



風通しが良い空間を常に保てていたら気持ちがいいだろうと、器や木の丸椅子など定期的に模様替えをして、風通し良くを大切にするようになりました。

シンプルなデザインを好む綺麗好きの母もよく模様替えをしています。

母は「おいしいご飯を食べたいから仕事をする。掃除が好きで掃除しているわけじゃない。朝起きたままの状態ではなく、リセットされたお布団に入るとき気持ちが整う」と言っていて、母らしいと思いました。

 
モノを選ぶときには流行り廃りのないものを選びます。いつまでも大事にしていたい気持ちは変わらない、と言いつつ、一度買ってみたけれど今は必要ないと感じたら、別の必要としている人のところに渡っていくことも素敵だなぁと思います。人が手放して、別の人が魅力を見つけて。
うれしいが連鎖していっていったらいいなと思います。

福地桃子

1997年生まれ、東京都出身。姉にカメラを借りたのをきっかけに写真を撮るようになり、カメラ歴は5〜6年。
2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』に夕見子役で出演して話題に。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、日本テレビシンドラ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(是枝裕和監督)日本テレビドラマ『それってパクリじゃないですか?』などに出演。
今後は、NHK BSプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』をはじめ複数の作品に出演予定。

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