yuco
トラベルブロガー 1983年生まれ、茨城県出身。観光PR、企業SNS用の広告写真撮影、イベント現場での動画撮影・編集など多岐にわたり活動中。流行に敏感で、世界で流行っている写真加工や動画のスタイルをいち早くキャッチし、実践している。GENIC WEB で100回にわたり「yucoの加工レシピ」を執筆。
愛用カメラ:Nikon Z 5
愛用レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S 、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Q.インスタのリールを上手に作るコツを教えて!
A.リールの特徴を理解して!素早い切り替えとリズムが大事
Point 1:冒頭に見どころを!そこから0.3~0.5秒くらいのテンポで切り替える!
目をひくような、タイトルなどの文字を入れるのもおすすめです。
「リールは超短尺動画や静止画をテンポよくつないだものが好まれる傾向にあります。始まりの1~2秒で続きを見るか判断されてしまうほど、パッパッとスライドされてしまうので、冒頭の映像はキャッチーなものに。時系列で素材を並べたり、見どころを最後に配置したくなると思いますが、リールは一番の見どころを最初に配置するのがGOODです。とはいえ長く見せすぎないように。内容や素材にもよりますが、0.3~0.5秒くらいの素材(インスタ内でも短くできます)をつないでいくとおしゃれに見えやすいです」。
Point 2:音楽のリズムに合わせた編集にする!
テンプレートを使用した編集画面。「コマごとに秒数が出てきてそこに素材をはめるだけで、簡単に音楽に合わせたリールが作成できます」。
「使用したい音源を最初に決めて、そのリズムに合わせて編集すると、テンポがよいリールになりやすいです。リール編集に慣れていない人はテンプレートを使用すると簡単におしゃれになるのでおすすめ。他の人のリールを見ているとき、アカウント名の上に『テンプレートを使用』というマークが表示されていたら使用できます」。
Point 3:引きや寄りなどいろいろな画角で撮影しておく!
「どれだけテンポよく短い動画をつなげても、同じような画角が続くと退屈なリールになりがち。同じ場所でも全体を写した引きの画角、寄りの画角を撮影しておくと飽きないリールになるのでおすすめです。カフェなら店内の全体を引きの画角で撮影、美味しそうなフードのビジュアル(断面やシズル感など)を寄りで撮影、人が入る場合は、全身が写る引きのシーンと手元や足元など寄りのシーン、景色なら壮大さが伝わる全体の様子と花や植物などの寄りのシーン、など、どんなときでも引き寄りで素材を撮影しておくことを意識してみてください」。
Point 4:水平垂直を意識して撮影する。
グリッドを表示したiPhoneの参考画面。
「リールのようなテンポのよい動画では、水平垂直な映像・写真はパッと見たときに綺麗に見えるのでおすすめです。もちろん角度をつけた素材を入れるのも素敵ですが、なぜかおしゃれにならないなと思ったときは、水平垂直を意識した素材でリールを作ってみて。私は、スマホやカメラの画面にグリッド線を設定して撮影しています。これがあるだけで建物や人物を水平垂直に撮影しやすくなるのでおすすめです!」。
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流行りのリールを知っておくのも重要!
「私は、Instagramの発見タブのリールを定期的にチェックしたり、フォローしている人のリールのフィードからランダムに色々なリールを見たりしています。よく使われている音源や流行りの編集スタイルを知って真似することで上達するし、新しいひらめきも生まれます。気になったものはコレクションに保存しています」。
GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】yuco/Q.インスタのリールを上手に作るコツを教えて!
GENIC vol.67
7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。