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自分の常識なんてたかが知れてるわけで/夏南の法則Vol.130

大屋夏南<連載コラム>第2月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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自分の常識なんてたかが知れてるわけで/夏南の法則Vol.130

年始にニュージーランドに行ってきました。

年末年始をシドニーで過ごすのが今年で3回目となり、せっかくだから今回は少し足を延ばしてどこか違う国に行ってみない?と夫に提案したところ、シドニーから飛行機で3時間ほどのニュージーランドに行くことになりました。

ニュージーランドといえば大自然のイメージですが、ノースアイランドに位置するオークランドは大きな街で食やファッションなどカルチャー面も面白く、とても興味深い街でした。

中でも印象的だったのがいろいろな物事が調和しているところ。これはベルリンでも感じたことですが、それぞれが“らしくいる”ことが尊重されていて、それによって街全体に素敵なエネルギーが流れていました。

人種やジェンダー、宗教など同じ人間でも違う側面を持っている私たちですが、こういったことが相手を批判する理由にならない場所とそうでない場所ではやはり心地の良さが違います。

多様性があるところに行けば行くほどその差を感じるわけですが、ここ最近で行った中ではベルリンとオークランドがダントツで居心地が良かったです。

私たち夫婦は2人ともミックスで、日本とオーストラリア、もしくはブラジルという2つの文化を持って育ってきたためこういったことについて話す機会が多いです。子供の頃はそのどちらにも属していないような気持ちになることがあり、肌で感じる“違和感”みたいなものには馴染みがあります。「みんなと違う」というだけで、何か間違ったことをしているように扱われてしまうのは悲しいものです。

でも子供の頃に自分がそういう経験をしたからこそ、自分とは違う考えや文化を持った人たちについて知ろうとし、学ぶ姿勢を持つ大切さを知りました。そしてそれは自分の世界を押し広げ、成長するチャンスをたくさん与えてくれました。

「違いがあっていい」や「違いがあるからこそいい」と思えるようになったら、人生ってとっても豊かになると思うのです。そうやって自分の常識なんてたかが知れてる。って何度も感じることで、その中だけで生きるのはものすごく制限された世界で生きることになるとちゃんと気づける。

そうやって受け入れた“違い”の分だけ、自分のキャンバスがカラフルになっていく。
ニュージーランドは、もっと混ぜ混ぜのカラフルな人生にしたいなって改めて思わせてくれる場所でした。

またすぐに行けるといいな。

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、スタイルブックや旅エッセイガイドを出版するなど幅広く活躍中。

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