AYANCE
トラベルフォトグラファー 長野県出身。カメラ歴8年。Instagramで趣味の旅行写真を投稿していたことをきっかけに、写真や動画を通して旅の発信することが仕事に。観光局や自治体などの撮影取材を行うほか、コスメやアパレルなどの商品撮影も行っている。
愛用カメラ:Nikon Z 6/Z 30
愛用レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S/Z 20mm f/1.8 S/Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
Q.活躍の場を広げるためにどんな勉強をしている?
A.独学+セミナーや写真講座など積極的にインプットの機会を作る
できることを増やせば撮影時の選択肢が広がる
「これはどうやったら撮れるのか、この色はどうなっているのか、疑問に思ったら、まずは調べてやってみる。そうやってライティングやフォトショップなどを勉強していくうちに、撮影する時の選択肢が増えました」。日頃から好奇心を持って、本を読んだり、動画を見たり、セミナーに参加したり、積極的にインプットの機会を作っているというAYANCEさんは、仕事を通じて学ぶことも多いそう。
「とあるブランドのお仕事で、自分の力量をはるかに上回るものを求められたことがありました。やったことのない撮影や編集、グローバル基準の細かい指示、何度も入る修正......本当に大変で、私に務まるのかと悩む毎日でしたが、契約期間はやり切ってやる、という意地で1年続けたところ、なんと継続のご依頼をいただけて。知らなかったことをたくさん経験でき、確実に自分の糧になったことを実感しました。もともと写真は趣味で、カメラを始めた頃はとりあえずいっぱい撮っておこう、だったのが、経験を積むうちに意図を持ってシャッターを切るようになり、1枚を完成させたいという気持ちに。これまで独学でやってきて、今は旅と写真の二軸でお仕事していますが、もっと幅を広げたい、どんな状況にも対応できる引き出しを持ちたい、自分の中に理論として落とし込んでから表現したい、という想いが強くなり、この春から尊敬するカメラマン蟹江宏樹さんの講座を受けに、名古屋へ通うことに。まだまだ学ぶべきことがたくさんあるカメラの世界に、ずっとワクワクし続けています」。
Nikon Z 6IIの動画制作のお仕事で
「Nikon Z 6IIのプロモーションとして動画制作のご依頼をいただいた際に撮影した1枚。写真が好きで続けてきて、こうして愛用しているカメラのお仕事をいただけるなんて本当に夢のようです。“好きなことを続ける”というのは当たり前のようで難しいことでもありますが、誰にでもできる“可能性”へのチャレンジだと思います」。
ニューカレドニア観光局公式インスタグラマーが縁で
「数年前、ニューカレドニア観光局公式インスタグラマーに選んでいただき、その際、現地で撮影した写真や発信をきっかけに、昨年改めてお声がけいただきました。前回はInstagramableな視点を意識していましたが、今回はそれだけではなく、島のありのままの姿を切り取るように撮影。その写真は観光局や航空会社のカレンダーにも使用していただいています」。
THE BODY SHOPの商品撮影のお仕事で
「インフルエンサーPRとしてTHE BODY SHOPのイベントに参加したのを機にSNS撮影のご依頼をいただき、約2年。今ではブランドの公式HPなどにも使用していただいています。クライアントさんと試行錯誤していく中で、自分に何が求められているのかを考えながら勉強していくうちに、いろいろな選択肢を提案できるようになってきたと感じています」。
GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】AYANCE/Q.活躍の場を広げるためにどんな勉強をしている?
Edit:Yuka Hguchi
GENIC vol.67
7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。