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プロフィール
Valerie Phillips
写真家 ニューヨーク生まれ、ロンドン在住の写真家。その活動は、高く評価されている写真集の出版から企業のコマーシャルワーク、そしてZINE制作までと多岐に渡る。活動初期より10代の少女や若い女性のリアルな日常に焦点を当てており、ガーリーフォトの旗手として世界的に知られている。ストリートカルチャー、アメリカーナ(アメリカの原風景)、ZINEカルチャーを自由にミックスすることで生まれる彼女の作品は、ざらついた質感がありながらグラフィカル、そして感情に対してどこまでも正直な、独自のスタイルを築き上げている。
収録作品の一部と解説をご紹介
ガーリーフォトの旗手として名高い写真家ヴァレリー・フィリップスの最新作は、2000年代初頭の空気をそのまま閉じ込めたスクラップブックのような一冊です。
本書には、2000年代初頭に出版されたモニカ、レイシー、コートニーの3人の少女を被写体にした、今や入手困難となっている名作写真集の制作過程で生じた未公開写真やコンタクトシート、ミニラボプリント、コピー、切り抜きなどをスクラップブックにコラージュしたものが収録されています。
ニューヨークのアパートの一室から、果てしないアメリカ中西部へのロードトリップ。その旅路で見つけた「美しき奇妙さ(beautiful weirdness)」が彼女独自の美学で綴られた、思春期、旅、自由、そして生の輝きの鮮烈なポートレートです。
飾られた美しさはいらない。消毒された理想の女性像もいらない。ヴァレリーが本能のままに撮り続けるのは、いつだってそこに生きる少女たちのリアルな姿と彼女たちの何気ない日常の輝きだけ。そこに浮かび上がるのは、エモーショナルで少しざらついた、不完全なありのままの美しさ。
ある評論家は、彼女のレンズが捉えた世界をこう評します:「ヴァレリーは、外見も振る舞いも目的も、社会の既成の枠組みに大胆に挑む被写体の、生のままの真の核心へと深く切り込んでいる。彼女は若い女性たちの生活に身を投じ、彼女たちの情熱、夢、憧れを記録することで、あらゆるステレオタイプや決まりごとから抜け出し、自由になっているのだ」
『Candy Cat Head』は、少女時代のあくなき好奇心、デジタル時代にあってなお失われない物理的な出会いの手触り、そしてアナログのコラージュとデジタルの写真が交差する、ヴァレリーの長年のテーマが集約された一冊です。本書は私たちに、誰かとのつながりや思い出、そして「私たちが日常をどう記録していくか」について、見つめ直すきっかけをくれるでしょう。
── Valerie Phillips の写真集「Candy Cat Head」プレスリリースより
Valerie Phillips 写真集「Candy Cat Head」情報
発売:2025年12月
定価:11,000円(税込。本体10,000円)
ページ数:240ページ
判型:A4変形
サイズ:210 × 260 mm
仕様:ソフトカバー、並製本、フルカラー
テキスト:日本語、英語
部数:250部限定 ※全てエディションナンバーとサイン入り
ISBN: 978-4-9914484-0-9
発行:MARGINAL PRESS
取扱い店
2025年12月16日(火) 新代田のflotsam booksにてプレリリース
12月19日(金)〜12月21日(日) TOKYO ART BOOK FAIR MARGINAL PRESSブースにて販売
12月23日(火)以降順次、全国の書店にて販売
flotsam books
イベント情報(サイン会)
TOKYO ART BOOK FAIR(MARGINAL PRESSブース)
TOKYO ART BOOK FAIR
開催日時
2025年12月20日(土) 16:00~17:00
入場料
前売り券
オンラインチケット(日時指定)
大人1,000円+発行手数料165円(税込)
小学生以下無料
当日券
1,200円
※販売は各日16時まで
※予定数に達した場合はその時点で終了
会場
東京都現代美術館
- 〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2番出口から徒歩で9分
都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」A3番出口から徒歩で13分
東京メトロ東西線「木場駅」3番出口から徒歩で15分または都営バスで「東京都現代美術館前」下車
都営地下鉄新宿線「菊川駅」A4番出口から徒歩で15分または都営バスで「東京都現代美術館前」下車