山形県の北東部に位置する「銀山温泉」は、大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が並ぶ温泉街。
山桜色に染まる春、紅葉の秋、銀世界になる冬…四季折々の景色を楽しみながら湯治ができる観光地として人気があります。
日が落ちると、大正ロマンに溢れたレトロな風景が、ガス灯の明かりに包まれて一層幻想的に。
銀山温泉の歴史は、繁栄と衰退の繰り返し。
江戸時代に日本三大銀山のひとつとして栄えた「延沢(野辺沢)銀山」の鉱夫が温泉を発見したのがはじまり。やがて銀山は衰退していきますが、一部の鉱夫たちが土地に残り、湯治宿を開業して銀山温泉ができたと伝えられています。
山奥にあるため、長い間秘湯として知る人ぞ知る存在でしたが、1983年のドラマ「おしん」のヒットにより全国的に認知されました。
その後も、“金髪女将ジニーさん”がメディアに出演したり、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルと噂されたり注目を浴びましたが、東日本大震災をきっかけに観光客の数は減少傾向にありました。
そして再び、2016年頃から海外のメディアやブロガーなどが取り上げ、雪のちらつく夜の銀山温泉の写真がSNSに投稿されたことで、国内外問わず注目を集め始めました。
銀山温泉の温泉街は、30分~1時間ほどで散策できてしまうほどの大きさ。
周辺には、白銀の滝や銀坑洞、山の神神社などの観光スポットがあります。
また、少し足を延ばせば、小杉の大杉(トトロの木)や立石寺などの山形で外せないフォトスポットもあるので、効率よく撮影できるように旅の計画はきっちりと。
雪のちらつく夜の銀山温泉は、 カメラ好きの憧れ。
おすすめの撮影時間帯は21時以降。日帰りの観光客が帰って、ほぼ宿泊客のみとなるので人が少ない街並みを撮影できます。
撮影後には、温泉に入ることを忘れずに!
わずかに硫黄の香る無色透明のお湯は、体を芯から温めてくれます。
銀山温泉/山形県<日本>
山形県尾花沢市大字銀山新畑
<行き方>
電車:
山形駅から奥羽本線急行で約40分。大石田バスで15分、尾花沢から銀山温泉行きに乗り換え約40分。
仙台駅から特急バス(新庄行)で尾花沢まで約2時間。「銀山温泉」行きに乗り換え約40分。
車:
山形北ICから銀山温泉まで約1時間。
※冬季はスタッドレスタイヤ必須。
おすすめ記事
世界中のフォトスポットを地図で!
※ 本記事内のすべての個人写真は、アカウント所有者より許可を得て掲載しております。