「全部やる」をやめてみる/夏南の法則Vol.161
少し前に読んだタイムマネジメントの本を、最近もう一度読み直しました。
タイムマネジメントの本というと、限られた時間の中でどう効率よく動くか、どうすればやるべきことをより早く終わらせて、もっと多くのことができるようになるか、という内容を想像する人が多いと思います。私もそういうものだと思っていたのですが、その本が投げかけていたのは、もっと根本的な問いでした。
そもそも、時間には限りがあるのだから、「全部できる」と考えること自体に無理があるのではないか。私たちは、できることが増えたからこそ、やるべきことも無限に増やしてしまっているのではないか、というものです。
どれだけ頑張っても、人を雇っても、やらなければいけないことが一向になくならない。むしろ、何かを終わらせるとまた新しいことが出てきて、気づけばずっと何かに追いかけられているような焦りを感じることが、私自身もよくありました。
なので、この本を読みながら思い当たることがたくさんありました。
30代に入ってから、20代でたっぷりと吸収したものの中から、自分に必要なものを選び取ったり、もう必要ではなくなったものを少しずつ削ぎ落としたりすることが大事になったと感じていました。以前よりも、自分が何を大切にしたいのか、どこに時間やエネルギーを使いたいのかが、ずっとクリアになってきたようにも思います。
それでも、情報が溢れている今の時代にいると、知らないうちにまた「あれもやったほうがいい」「これも知っておいたほうがいい」と思わされてしまう。誰かが新しいことを始めれば、自分もやったほうがいいような気がするし、もっと多くのことをしていないと、取り残されてしまうような気持ちになる。気づけば、「もっと、もっと」と、自分で自分のやることを増やしていました。
でも、どれだけ時間の使い方を工夫したところで、1日の時間が増えるわけではありません。
だったら、もっと効率よく全部をこなす方法を探すよりも、そもそも「全部やろう」としている自分の生活を一度見直したほうがいいのかもしれない。そう思って、自分にとって本当に大事なことは何なのかを改めて考えてみることにしました。
そのテーマでジャーナリングをしてみると、頭の中にあったものが少しずつ整理されていって、思っていた以上にスッキリしました。やりたいこと、やったほうがいいと思っていること、周りから影響を受けていつの間にか「やるべきこと」になっていたこと。それらを分けて考えてみるだけでも、本当に時間を使いたいものが見えてきた気がします。
全部を大切にしようとすると、結局どれも十分に大切にできなくなってしまう。だからこそ、限られた時間の中で何を選ぶのかは、時間を管理することと同じくらい大切なのだと思います。
「何をもっとできるようになるか」ではなく、「何を大切にするために時間を使いたいのか」。
これからは、そんな視点で自分の時間を選んでいきたいと思っています。
みなさんにとって、本当に大事なことはなんですか?
素敵な1ヶ月でありますように♡
プロフィール
大屋夏南
1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、スタイルブックや旅エッセイガイドを出版するなど幅広く活躍中。
