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定番に+αでおしゃれ旅に。福岡市内のアートを巡る

グルメや歴史遺産の街として人気の福岡市に、新たな魅力が誕生しているのをご存じでしょうか?ここ数年、福岡市では“彩にあふれたアートの街”を目指すべく、街のあちこちにアート作品を設置したり、身近なアートに触れられるイベントを開催したりしています。実際、福岡市内を歩いてみると思いがけない場所で、迫力のある彫刻に出会ったり、国内外問わず話題のアーティストによる展示が開催されていたりと、気軽にアートを感じられるスポットが充実しているのを実感します。そこで今回は、福岡市在住のプロトラベラーChihiroが、気負わずに楽しめる福岡市の最旬アートスポットをご紹介。福岡市の新たな魅力、アートを巡る旅へ出かけてみませんか。

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目次

プロフィール

Chihiro

プロトラベラー 福岡県出身。モデルとして活動後、アパレル関連の仕事に携わる。2017年、プロトラベラーに就任。街並みを散策しながら、かわいいモノ・ヒト、文化に触れる旅行スタイルが好きで、カフェ巡りとチルライフを愛す博多っ子。2022年8月に双子を出産。

福岡市を表現した「マリンメッセ福岡 パブリックアート」に触れる

博多湾にほど近い、福岡市随一の多目的ホール「マリンメッセ福岡」。A館とB館の間の通路に、2024年9月3日に設置されたばかりのパブリックアートがあります。インドネシアの現代美術家、エコ・ヌグロホさんが、1年かけて完成させたという迫力たっぷりのこの作品は、“ブルーミング”というタイトルの通り、トロピカルな花をまとった姿が印象的。福岡市の自然と都市の調和を表現しており、彫刻の上部の花や植物は福岡市の豊かな自然から、そして博多湾の荒波や人の顔をあしらった下部は、港を行き交うエネルギッシュな人々から着想を得ているのだそう。

高さ約5mというサイズと、色鮮やかでパワフルなデザインがあいまって、ド迫力。福岡市の魅力がぎゅっと詰まっているかのようなアートです。こちらの作品は福岡市を訪れた人に向け、アートの街としておもてなし空間を演出するために設置されたそう。それを聞くとなんだか福岡市に歓迎されているような気持ちになります。

マリンメッセ福岡 基本データ

<住所>〒812-0031 福岡県福岡市博多区沖浜町7-1
<TEL>092-262-3111
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>福岡市地下鉄「呉服町駅」から徒歩で約15分
<電車・バス>JR九州「博多駅」前、西鉄バスFのりば88番からバスに乗車、「マリンメッセ前」下車徒歩すぐ
<車>福岡都市高速「東浜ランプ」から約3分

「福岡市健康づくりサポートセンター」で、有名アーティストの野外彫刻と出会う

街のあちこちにアート作品が点在する福岡市ですが、中でも必見なのが街に溶け込んだアートとして展示されている野外彫刻。「福岡市健康づくりサポートセンター」のエントランス近くには、なんとキース・ヘリングと草間彌生という、現代アートのビッグネームの作品が設置されています。

キース・ヘリングの色鮮やかな朱赤の作品は、犬をイメージして作られたデザインで、目の前に立つとその大きさと迫力に驚きます。彼の野外彫刻は世界でも珍しいそうで、その中でもこちらは最大級の作品なのだとか。

また、キースの作品の並びには草間彌生の“三つの帽子”が。彼女の作品としては、近くの福岡市美術館に展示されている“南瓜”が有名ですが、こちらの野外彫刻作品は帽子が3つ、歩道に沿って展示されており、通りすがりに気軽に楽しめるのが魅力。カラフルでポップなデザインは、どれもひと目で草間彌生の作品とわかります。

福岡市健康づくりサポートセンター 基本データ

<住所>〒810-0073 福岡県福岡市中央区舞鶴2-5-1
<TEL>092-751-7778
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>福岡市地下鉄「赤坂駅」から徒歩で約4分
<車>福岡市都市高速「天神北」から約10分

お土産に嬉しいユニークな雑貨や文具が揃う「HIGHTIDE STORE FUKUOKA」

スタイリッシュな文具やクスッと笑える雑貨など、ワクワクするような商品の展開が魅力の「HIGHTIDE(ハイタイド)」。福岡発の文具・雑貨メーカーで、ここは本社の1階にあるフラッグシップショップです。地元でも有名な人気店で、大人が楽しめる文具店としても評判。福岡空港やLA、NYにも店舗を構えるなど、その魅力は今や県内から世界へと発信されています。

このFUKUOKA店は、ペンを中心とした機能的な文具を展開する「ペンコ」など様々なブランドの文具が揃い、さらには“ぎょうざ”モチーフのキーリングや、モダンなマグカップなどギフトに喜ばれそうなアイテムも充実。お土産探しにもおすすめのスポットです。

中にはカフェも併設されていて、コーヒーやビールが楽しめるので、散策や観光の合間にひと休みしたい、という時にもぴったりのスポットです。

HIGHTIDE STORE FUKUOKA 基本データ

<住所>〒810-0012 福岡県福岡市中央区白金1-8-28
<TEL>092-533-0338
<営業時間>11:00〜19:00
<定休日>不定休
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>福岡市地下鉄「薬院駅」から徒歩で約8分

「HIGHTIDE STORE BUNRINDO」でオリジナルのノート作りを体験

「HIGHTIDE STORE FUKUOKA」から車で約10分の場所に、福岡の活版印刷所「文林堂」とコラボした「HIGHTIDE STORE BUNRINDO」があります。こちらは古い活字や印刷機が並ぶ、どこか懐かしい雰囲気が漂う空間を使った文具店。厳選した文具に加え、「HIGHTIDE」の定番アイテムであるダイアリーが、フルラインナップで揃います。ここで楽しみたいのは、表紙や中紙を自由に選んで作れる「オーダーノート」。

このノート作りは、東京の文具店「カモキリ」の監修によるもの。表紙ひとつとっても、レザーや柄物などバリエーションが様々あり、迷ってしまいます。

1つのノートに最大4種類まで選んで入れることができる中紙は、試し書きが可能。自分好みの紙質やデザインを探すのに夢中になってしまいます。さらに表紙につけるリングの位置や色などを選び、最後に留め具を決定した後に、お店のスタッフが仕上げてくれて完成!

全て自分で選んだノートは、出来上がった瞬間から愛着が湧きます。中紙は追加で入れていくことができるので、ずっと使い続けられるというのも嬉しい。旅の思い出にも最適です。

HIGHTIDE STORE BUNRINDO 基本データ

<住所>〒814-0103 福岡県福岡市城南区鳥飼5-2-18
<TEL>070-2392-6150
<営業時間>月・火・木・金 13:00〜18:00
土・日・祝 10:00〜18:00
<定休日>水曜
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>福岡市地下鉄「別府駅」から徒歩で約3分

アートとカフェを同時に楽しめる「TAGSTA」

「TAGSTA(タグスタ)」は、エスプレッソスタンドとアートギャラリーがひとつになったスポット。コーヒーを飲むついでにアートに触れたり、アートを鑑賞した後にコーヒーを片手にひと休みしたりと、様々な楽しみ方ができます。

アートギャラリーはエスプレッソスタンドの奥にあり、国内外問わず選りすぐりのアーティストの作品を展示しています。訪れた日は櫻井万里明さんの「MARIA SAKURAI SOLO EXHIBITION TOUR “YES&NO-Super Summer Vacation-”」が開催されていました。(櫻井万里明さんの展示は9月23日で会期終了)

デジタルのように見えるアート作品は、すべて手描きとのことで、近づいて見てみると、リアルさがグッと伝わってきます。ポップで可愛さのある作品はタイトルやコンセプトも面白く、ついつい長居してしまいます。

エスプレッソスタンドで飲めるコーヒーはどれも本格的。また、あえて無音にしているという空間は、日常のざわめきや、コーヒーを淹れる音などをBGMとして楽しんでもらいたい、というお店のコンセプトによるもの。BGMのないカフェ空間というのはなかなかないので、なんだか新鮮です。

TAGSTA 基本データ

<住所>〒 810-0003 福岡県福岡市中央区春吉1-7-11 スペースキューブ1F
<TEL>092-724-7721
<営業時間>8:00〜20:00
<定休日>不定休
<入場料>無料
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>福岡市地下鉄「渡辺通駅」から徒歩で約5分

アートを巡る旅に最適な「CALL COFFEE」でランチタイム

福岡市発のメンズアパレルブランドによる、アートギャラリーカフェ「CALL COFFEE(コールコーヒー)」。パスタやスイーツのおいしさもさることながら、ここの最大の特徴は、クリーンで洗練されたインテリアの中に様々なアート作品が飾られており、その全てが購入可能ということ。作品はショーケースや壁など至るところに飾られ、飲食しながらアート鑑賞を思う存分楽しめます。アートな旅のランチスポットとしてうってつけです。

店内ではアート作品だけでなく、カフェのオリジナルグッズやアパレルブランドのアイテムなども販売しています。

こちらはランチメニューの中でも人気の日替わりパスタ。この日のメニューは博多のあごだしをベースに、ミルクとチーズでまろやかな味わいに仕上げられた和風カルボナーラ。あごだしの旨みがよく利いていて、モチモチと弾力のある麺は食べ応えたっぷり。

まるでカクテルのような見た目のドリンクはパッションティー。パッションフルーツにパイン、ナタデココなどが贅沢に入ったお茶で、さっぱりとした後味が旅中のひとときにぴったり。

デザートにおすすめなのが、チョコバナナパウンドケーキと泡コーヒー。もっちりとした食感のケーキは、バナナとチョコが好バランス。ビールのように上部が泡になっている軽やかなアイスーヒーと相性抜群です。また、チーズケーキも人気。プレートアートにも注目です。

CALL COFFEE 基本データ

<住所>〒812-0016 福岡県福岡市博多区博多駅南1-15-1 1F
<TEL>092-403-6510
<営業時間>10:30〜18:00
<定休日>不定休
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>JR九州「博多駅」から徒歩で約8分

街中で気軽にアートが楽しめる福岡市の旅へ

アートに目を向けるのが、新しい福岡旅のスタイルです。歩道の脇に突如現れる彫刻や、ふと入ったカフェのインテリアとして飾られている絵画など、街を歩いたりお茶をしたりするだけでアートに触れられるのが福岡市の魅力。今までどおり、定番のローカルフードや、独特の文化に触れつつも、そこに「アート」という視点を追加してみると、新しい福岡市に出会えます。かしこまらずに気軽にアートに触れる旅へ、出かけてみてください。

アートあふれる街、福岡市でアートイベント「FaN Week 2024」開催中

2024年9月14日(土)から9月29日(日)まで開催されている「FaN Week(ファンウィーク) 2024」。
期間中は、福岡市美術館や福岡アジア美術館、福岡城跡など、福岡市内の様々な会場でアートイベントが実施されています。

本記事でご紹介したスポットをはじめ、ぜひアート巡りの旅をお楽しみください。

FaN Week 2024公式サイト
福岡市の観光情報サイト「よかなび」

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