目次
プロフィール
小財美香子
写真家 1994年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。中学時代に祖父の影響でフィルム写真を撮り始め、ライフワークとして風景写真を撮り続ける。現在は、雑誌、web、アーティスト写真など様々な媒体で活動中。
私が生まれた冬の雪景色も、夏の緑の濃さも、秋の少し寂しい空気も。
母と父が過ごしていた時間を知りたくて、その道をたどりました。
展示作品の一部と解説
この度、渋谷区初台 Open Roomにて、写真家・小財美香子による個展「しらない」 を開催いたします。小財美香子は、雑誌やWebをはじめとする様々な媒体で活躍し、おとぎ話、カネコアヤノ、グソクムズ、崎山蒼志、TOMOOなど、数多くのアーティスト写真やジャケット写真も手がける写真家です。その傍ら、パーソナルワークとして風景写真を撮り続けてきました。約4年ぶりの個展となる本展では、2017年から2023年にかけて、両親がかつて旅した北海道を訪ね歩き、撮影を重ねた作品群を発表します。
小財が2歳のとき、彼女の母は病気で亡くなりました。いちばん古い記憶の中に、母の姿はありません。幼い頃、母のことを知りたいと思い家族に尋ねると、みんな少し悲しげで、幼心にそれ以上は聞けなかったといいます。そんなある日、父がふと「母と二人で、夏休みにキャンプをしながら北海道を回ったことがある」と話しました。
それからしばらくして、屋根裏部屋に置かれた段ボールの中から見つかった、若い二人が旅の途中で記したノート──道内をめぐる旅行記──。
訪れた場所、二人が思ったこと、挟み込まれた写真。どれも、自分が初めて知る父と母の姿がそこにありました。
冬の雪景色、夏の緑の濃さ、秋の少し寂しい空。それらは個人の記憶を越え、なぜか懐かしくも感じられる“しらない”風景の現在形です。かつて在ったはずの旅の痕跡と、いまそこにある光や空気が交わる瞬間に、時間が幾層にも重なりあう感覚が静かに浮かび上がります。
寒さが深まる季節に、そっと心をあたためるような写真展です。ぜひこの機会にご高覧ください。
── 小財美香子 個展 「しらない」 プレスリリースより
小財美香子 個展 「しらない」 情報
開催日時
2025年12月12日(金)~2026年1月17日(土) 12:00~20:00
休廊日:日曜、12月28日(日)~1月4日(日)
※イベントに応じ不定休
入場料
無料
会場
Open Room
- 〒151-0061 東京都渋谷区初台1-39-12 初台富士ハイライズ1F
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
京王新線「初台駅」南口から徒歩で1分
イベント情報
レセプション(トークイベント)
同世代二人の写真家によるトークイベント
開催日時
2025年12月12日(金)19:00~21:00
※トークは19:30~予定
料金
入場無料+1ドリンクオーダー
出演者
小財美香子、小林真梨子
小林真梨子
写真家 1993年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学入学をきっかけに写真を始め「楽しいこと」を追求しながら写真を撮っている。現在はフリーとしてフォトグラファーだけでなくキャスティングやイベント企画など多岐に渡り、活動中。写真集『ふれる、ゆれる。』(2017)『SPROUT ALBUM』(2020)。
トーク+ミニライブ
開催日時
2026年1月12日(月・祝)19:00~21:30
料金
3,000円+1ドリンクオーダー
出演者
後日発表