身近な日常をストレートに捉えた写真のスタイル
2013年、MEMは牛腸茂雄没後30年の個展を開催。10年後の2023年、牛腸没後40年を節目に改めて構想、企画されたのが「『現代ストレート写真』の系譜」です。
牛腸茂雄の写真も含め、当時議論された“コンポラ写真”と呼ばれたスタイルや現象の正体は何であったのか、そして作品をそう呼ばれた当事者たちは、どういう考えを持って写真を撮っていたのか。穏やかな目で身近な日常をストレートに捉えた写真は、体制批判と闘争を展開していた当時の評論家、写真家から厳しく批判された一方で、同時代的に同様の表現が多く生まれ、表現の拡散する今日にあっても共感を持ち脈々と受け継がれています。
今回の写真展は1970年前後に一斉に興り、注目された写真のスタイルが、ある時代桑沢デザイン研究所に在学した学生、助手、教師たちの不思議な縁がひとつのカタリストになって発展した背景が考察致されています。
関口正夫は牛腸と「日々」という写真集を作り、佐治嘉隆は牛腸とデザイン事務所を運営、三浦和人は今に至るまで牛腸の遺した作品の管理とプリント制作に携わっています。潮田登久子はこの4人の先輩で桑沢デザイン研究所のクラスで助手を務めていました。石元泰博、大辻清司ら当時の教師の存在はさまざまな面で彼らの作品に影響を与えています。
今回、第一部は5人の写真家が主に桑沢デザイン研究所在学中に撮った写真を、第二部では卒業以降の代表作を、それぞれ中心に展示されます。
写真展「『現代ストレート写真』の系譜」情報
開催日時
第一部 2023年12月6日(水)~12月24日(日)13:00~19:00
第二部 2024年1月6日(土)~1月28日(日)13:00~19:00
※12月9日(土)と1月27日(土)はトークイベントのため16:30まで
入場料
無料
※トークイベントのみ有料
会場
MEM
〒150–0013 東京都渋谷区恵比寿1–18–4 NADiff A/P/A/R/T 3F
行き方・アクセス
<電車>JR山手線他「恵比寿駅」から徒歩で約7分
東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」から徒歩で約9分
作品集「『現代ストレート写真』の系譜」情報
判型:A5変型
頁数:200〜250ページ予定
出版:MEM
部数:500部限定
税込予価:3,300円(税込)
発売日:2024年2月予定
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- MEM
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