四国八十八ヶ所霊場巡りのスタート地点「霊山寺」
仁王門
霊山寺の入口にあたる「仁王門」。一番札所の名にふさわしい、巨大で立派な山門です。
仁王像の前には、お遍路装束を身にまとったマネキンが佇んでいます。
放生池(ほうじょうち)
仁王門をくぐると、「放生池」があり、右手に大師堂、左手に多宝塔が見えます。
放生池の上には石橋が架かっていて、優雅に泳ぐ錦鯉を観賞したり、エサをあげたりして楽しむことができます。
(鯉のエサは本堂で100円で購入可能です。)
池にはカメラに収めたくなる金色に輝く6体の童子たちも。
童子たちが祈り見つめる先には、地蔵菩薩が鎮座しています。
本堂
大師堂や多宝塔より先に、まずは、参道の一番奥にある「本堂」をお参りするのが、スタンダードな参拝順路。
本堂には、地蔵菩薩三尊像や釈迦像などが祀られています。
霊山寺は、本堂の天井に吊り下げられた灯籠が有名。
天井を埋めつくさんばかりの灯籠がぼんやりと燈され、幻想的な光景を目にすることができます。
灯籠に見とれて忘れがちですが、見る角度によって違う表情を楽しめる天井画も。
本堂の神秘的な美しさは圧巻のひとことですが、撮影に夢中になりすぎて他の巡礼者の迷惑にならないようにご注意を。
お遍路には、ろうそくを1本、線香を3本立てて、お賽銭、納札を納め、読経をするといった参拝方法があります。
なによりも気持ちが大事とはいえ、参拝手順や作法をしっかり学びたい人は、四国八十八ヶ所霊場会に公式に認められた「公認先達」から巡礼のレクチャーを受けることをおすすめします。巡礼グッズ販売店での紹介や、タクシーガイド、ツアーがあるので探してみて。
多宝塔
600年近い歴史を持つ「多宝塔」には、五智如来(ごちにょらい)が祀られています。
1582年の長宗我部元親による兵火と、1891年の火災で多くの堂宇が焼失してしまいましたが、この多宝塔は両方の災難から逃れた貴重な建物です。
内部は見ることができませんが、建物自体に存在感があり、どの角度から撮っても趣があります。
霊山寺には他にも「縁結び観音」や「十三仏堂」「三鈷松(さんこまつ)」など、見どころがたくさんあります。
珍スポット要素のある、キャラクター感のある不動明王像や、児童公園に置いてありそうなパンダ像、一休さんをデザインしたような看板なども要チェックです。
四国八十八ヶ所霊場巡りとは?
今から約1200年前の弘仁六年(815年)に真言宗の開祖・弘法大師により開創されたと伝えられている「四国八十八ヶ所霊場」。
古来、人間には88の煩悩があるといわれています。四国の八十八ヶ所のお寺を巡礼することによって、煩悩が消え、願いがかなうと信じられてきました。
「四国八十八ヶ所霊場」は1番から88番まで。全行程は約1460kmあります。
お遍路の巡り方にルールはないので、どこから始めてもどこで終わってもいいのですが、札所の番号の順番で巡る、"順打ち"と呼ばれる方法が一般的です。
88番から反対回りする"逆打ち"と呼ばれる方法は、ご利益が3倍になると伝えられていますが、道標が少なく、ルートが分かりにくいため、上級者向けと言われています。
四国霊場第1番礼所 霊山寺/徳島県<日本>
四国霊場第1番礼所 霊山寺 基本データ
<住所>〒779-0230 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
<TEL>088-689-1111
<参拝時間>7:00~17:00
<駐車場>無料あり(普通100台/バス10~20台)
<宿坊>なし
行き方・アクセス
<車>高松自動車道「板野IC」から約5分
<電車>JR四国 高徳線「板東駅」から徒歩で約10分
<バス> JR四国 鳴門線「鳴門駅」から徳島バスで「霊山寺前」下車すぐ
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