甲斐まりか(MARIKA KAI)
モデル 1995年生まれ、東京都出身。タイと日本のハーフ。ドイツの学校を卒業後、イギリス・エジンバラ大学へ進学。
モデルとして雑誌などで活躍する他、近年は俳優としても活動。
出演作に映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』、ヒロインを務めた映画『sea you again』がある。
愛用カメラ:CONTAX TVS Ⅲ/OLYMPUS PEN E-PL10
インスピレーションをくれる旅
「ホワイトサンズでは、ただただ自然のパワーに圧倒された。真っ白い景色が続くので、曇り空と一体化してなんだか天国みたいな神聖な場所にいる感じに。広大な場所に行くといつも人間のちっぽけさに気づかされ、メンタルのデトックスになります」。
旅は、日常のモチベーションを上げるための パワーチャージの時間
甲斐さんが紹介してくれた旅は、テキサスとニューメキシコを巡った5日間のロードトリップ。
「いつも旅へは10日間から2週間の休みを取っていくようにしています。旅先のカルチャーをその地に住んでいる人のように吸収するためには1週間以上は必要だと思うから。一つの町だけでなく、国内を移動するのが好きですね。この旅は、題して“夏の大冒険という名のデトックス旅”。上半期頑張った自分へのご褒美と下半期も頑張るぞというモチベーション上げるためのパワーチャージの時間です」。
プライベートな夏休み。デトックスのためのロードトリップ。
「このロードトリップの出発地点、エルパソで食べたメキシカンの食堂。ローカルに人気の場所だったみたいで賑わっていたのが印象的。看板のピース、ラブ、アンドタコスがいけてるなと思って撮った一枚」。
「ロードトリップ中の景色。何時間も変わらない景色が続くことが私にとっては珍しくて逆に飽きなかった」。
「ガソリンスタンドで休憩中の時、向かい側のモーテルがカウボーイちっくでザ・テキサス感出してて可愛かった」。
「サンタフェで泊まったブティックホテルEl Rey Court。インテリアや家具がとても素敵でここに泊まるためだけにまた来たいと思える」。
「私ぐらいの高さの植物のサイズ感を伝えたくて、隣に並んで一枚。アメリカの自然はスケールがとにかく違うといつも思う」。
旅では妥協しない。 もうこの場所に来れないかもしれないから。
旅の目的に応じて、スケジュールの組み方も変えるそう。
「リラックスや友達に会いに行く目的なら何も決めずに行くし、がっつり冒険するなら入念にリサーチしスケジュールを組むのも得意。でも、妥協はしません。食べたいもの、泊まりたいホテル、やりたいアクティビティを詰め込むし、旅先ではこの場所にもう来ることはないかもしれないという気持ちを持って過ごします」。
「マーファというアーティストの集まる小さな町で朝ごはんしたカフェ。コーヒー屋さんも2個くらいしかないし、ローカル感たっぷりなお店だけど、アーティストが集まる場所なだけにオシャレ」。
「マーファに行きたかった理由の一つ。プラダのお店とそっくりな建物をアート作品として展示していて、本当に何もない場所にぽつりと急に現れて不思議な景色でした」。
フィルムで撮った旅写真からは、その場所の匂いや音が聞こえてくる。
「サンタフェのマーケットにて。町中で見かける唐辛子の飾り物はネイティブアメリカンの魔除けとして家の前などに吊るされてありました」。
「メキシコの国境の近くで。ご飯は毎日メキシカンやアメリカっぽいジャンクフードを食べていました。普段は食べないのにアメリカで食べるジャンクフードは美味しい!」。
「サンタフェからマーファへ向かう途中に寄ったTruth or Consequencesという街。日本語に訳すると、“真実か罰”という面白い名前。興味本位でぶらぶらしていたら青空フリーマケットを発見。思わぬイベントに出会うのも旅の面白いところ」。
GENIC VOL.57 【表現者たちの旅スタイル】
Edit:Yoko Abe
GENIC VOL.57
テーマは「100人の 旅という表現」。
表現者たちのオンリーワンな旅スタイルや、撮欲も満たすひとり旅、旅するように暮らす多拠点生活など、様々な旅する人とその想いに迫ります。