別名「サッカー神社」！モダンでアートな社殿が美しい「白山宮」

古い時代から白山宮は、名古屋市の一部から瀬戸市に及ぶ広範囲にわたる地域の総鎮守の神と崇められていた神社。正確な時代は不明ですが、境内に古墳があることから、かなり古い年代の創立とみられています。

本殿には、主祭神の菊理姫の命（くくりひめのみこと）が祀られていています。その名前から「ククリ＝括り結び合わせる」ことを使命にされている神様。恋愛だけでなく、あらゆる人やものを結ぶという御利益があります。
本殿の左横には、女性の守り神として1789年（寛政元年）に勧請された「香良洲社（からすしゃ）」もあり、古来より御利益が多く授かることができるパワースポットとして人気です。

本殿に向かう途中にある「縁むすび社」。ここには、縁むすびのご神木があり、かわいいピンク色をしたハートの絵馬で縁結びを祈願できます。

白山宮の境内には、多くの神様を祀るお社が祀られています。そのなかでも有名なのが、愛知県でも珍しい神様・足名椎の命（あしなづちのみこと）を祀っている「足王社」。
昔、飯田街道の裏街道に商人や旅人達が道中の足の安全を祈願する足名椎神をお祀りするほこらがあり、終戦前後に当宮に勧請したのが起源とされています。

2001年（平成13年）日韓共催サッカーワールドカップの年に、足の御守として、“サッカー日本代表チームエンブレム織り込み御守り”と“エンブレム絵馬”を授与をはじめたところ、全国よりサポーターが参拝に訪れるようになり、「サッカー神社」と呼ばれるようになりました。
今日では、足腰の神様としてプロスポーツ選手をはじめ、スポーツをする多くの人々もお参りしています。

曲線の美しい新社殿は、2016年（平成28年）に造営され、2020年にグッドデザイン賞を受賞しています。
社は細い木を組み合わせてつくられているので、木の隙間から洩れる陽の光や、杜からの風を感じることができる開放感のある気持ちのいい空間です。経路は一方的ではなく、多様で回遊的なものになる設計になっています。
モダンアートのような造形の社殿は、上空から見ると足袋のかたちに見えます。

御神体の背後には、「洞の参道」と名づけられた回廊式の参道があります。ヒバの木を使って組み立てられた柱の間から光が差し込む、心地よい空間です。

参道の中央付近にある「痛みとり石」は、石を撫でてから痛みのある部分に触れると治ると信じられています。

わらじのデザインの絵馬をはじめ、サッカー、野球、バスケ、バレーボールの必勝祈願絵馬もたくさん奉納されています。

本殿（香良洲神社）と足王社の間にある「稲荷社」は、赤と白のコントラストが美しい小さなお社です。
境内には、ほかにも恵比寿社、神明社などの小さなお社がたくさんあります。参道沿いや本殿の横などにあるので、ぜひお参りして、たくさんの神様から御利益を受け取ってください。

花手水（はなちょうず）とは、手と口を清めるために設けられた寺社の手水舎（ちょうずや）に、色とりどりの花を浮かべたもの。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、手水そのものの使用を控える寺社が多くなったかわりに、花手水を実施している寺社が増えています。

白山宮の花手水は、花束のようにかわいらしく飾られていて癒されます。その横にある、水槽の中をのぞくと、まるでホンモノのように泳ぐ作り物の金魚が。
訪れる時期によって、活けている花やデザインが変わります。白山宮のInstagramで更新されているのでチェックしてみてください。

御朱印は、本殿の左手にある社務所でいただけます。
「白山宮」「足王社」「香良洲社」の３種類のほか、アマビエやヨゲンノトリが描かれた御朱印、月替わり和歌朱印など、デザインの凝った御朱印が用意されています。
2020年（令和2年）5月からはじまった月替わり和歌朱印は、見開きサイズで書かれている色鮮やかな御朱印に、天皇の和歌が添えられています。過去の御朱印を選ぶこともできるので、自分の誕生月や記念日月など、思い入れのある月の御朱印をいただくことも可能です。
月替わり和歌朱印の情報は、白山宮のインスタに公開されているのでご確認を。

＜住所＞愛知県日進市本郷町宮下519番地
＜TEL＞0561-73-1818
＜授与所開所時間＞9:00～16:30
＜御朱印＞初穂料 500円
＜休業日＞年中無休
＜駐車場＞80台（臨時駐車場180台）

＜車＞名古屋高速道路・名古屋第二環状自動車道「高針JCT」から約10分
東名高速道路「名古屋IC」から約10分
東名高速道路「三好IC」から約5分
＜電車＞地下鉄東山線「星ヶ丘駅」からタクシーで15分
地下鉄東山線「星ヶ丘駅」から名鉄バス 五色園行き「岩崎御嶽口」下車、徒歩で約10分
名鉄豊田線「日進駅」から徒歩で約25分（タクシーで5分）
地下鉄鶴舞線「赤池駅」から名鉄バス「白山」下車、徒歩で約2分

※ 本記事内のInstagramの写真は、アカウント所有者より許可を得て掲載しております。