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エストニア在住のアーティストDiāna Tamaneの個展「Half-Love」が東京 馬喰町で開催。お互いを思いやる姉妹、関係としての存在。

Photo:Diāna Tamane

ラトビア・リガ出身、エストニア・タルトゥ在住のアーティストDiāna Tamane(ディアーナ・タマネ)の個展「Half-Love」が、東京 馬喰町のkanzan galleryにて2024年2月16日(金)~3月31日(日)に開催。バルト三国以外で初の展示とでます。22歳の年齢差、住む国も母親も異なりますがお互いを思いやる姉妹であるディアーナと妹エリーナ。本展はポートレート、ビデオ、そしてディアーナからエリーナへの手紙で構成されています。

  • 開催期間:2024.2.16 ~ 2024.3.31

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Diāna Tamane プロフィール

1986年ラトビア・リガ生まれ、エストニア・タルトゥ在住。
主に写真とビデオを用い、家族や自分自身を主役にした作品を発表している。タルトゥ芸術大学(エストニア)、LUCA 芸術学校(ベルギー・ブリュッセル)、HISK ポストアカデミックプログラムで学ぶ。主な展覧会に、キエフ・ビエンナーレ(2021 年)、Survival Kit 10.1(リガ、2019 年)、第一回リガ国際現代美術ビエンナーレ(2018 年)など。主な受賞に、レ・ランコントル・ダルル著者書籍賞(2020 年)、エストニア芸術家給与(2024-2026 年)など。

物理的、客観的なものとしての存在ではなく、あくまで「関係」としてのみ存在する

Photo:Diāna Tamane

kanzan gallery

2008 年に父親の再婚相手の娘であるエリーナが生まれたときから、彼女と一緒に過ごした時間を写真に撮りはじめました。ディアーナはエストニア、エリーナはラトビアで暮らしていますが、この作品はラトビアのクルシーシという海辺の村にある一家のサマーハウスで撮影されました。日本とは異なり、旧ソ連ではこのようなサマーハウスを持つことは珍しくなく、人々は毎年夏に訪れ、野菜を育てたり、休暇を過ごしたりします。ディアーナは毎年夏になるとこの場所に戻り、妹を含む家族とともに過ごします。二人の間には22 歳の年齢差があり、住む国も母親も異なりますが、お互いを思いやる姉妹なのです。こうした遠さと近さ、つまり親密さの距離を慎重に測りながらエリーナを撮影していきます。現在まで続く撮影を通じて、「私」も「他者」も物理的、客観的なものとして存在するのではなく、あくまで「関係」としてのみ存在するのだということを教えてくれます。
今回の展示はポートレート、ビデオ、そしてディアーナからエリーナへの手紙で構成されています。そこには「森、鳥のさえずり、動物、海、太陽に感謝してください。私たちはお互いの一部であり、お互いなしには存在できないからです」と書かれています。この励ましのメッセージはディアーナと世界との関係を反映しています。一方には森、もう一方には海──これらのポートレートは思い出と愛に満ちたこのサマーハウスで撮影されました。

kanzan gallery

展示作品の別のエディションは、タルトゥ美術館のコレクションになっています。
この展覧会においては、ベルギーの出版社APEから出版され、2020年のレ・ランコントル・ダルルブックアワードで著作賞を受賞し、パリ・フォト・アパーチャー財団フォトブックアワードの最終候補に選ばれた写真集『Flower Smuggler』(2020年)も閲覧できます。
この本は家族アルバムや文書、個人的な手紙が触媒となり、感動的な自伝的物語だけではなく、社会や近現代史の適切な描写も見せてくれます。

Diāna Tamane 個展「Half-Love」情報

開催日時

2024年2月16日(金)~3月31日(日) 12:00~19:00
水~土 12:00~19:00
日 12:00~17:00
休廊日:月・火

入場料

無料

会場

kanzan gallery
〒101-0031 千代田区東神田1-3-4 KTビル2F

kanzan gallery Instagram
kanzan gallery X
kanzan gallery WEB
Google Map

行き方・アクセス

<電車>
JR横須賀線・総武快速線 「馬喰町駅」2番出口から徒歩で3分
都営地下鉄新宿線 「馬喰横山駅」A1出口から徒歩で4分
東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」1番出口・3番出口から徒歩で6分
都営地下鉄浅草線「東日本橋駅」から徒歩で6分

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