撮影欲を掻き立てる！保存建築「KITTE 丸の内」

JR東京駅、丸の内南口より徒歩１分。地上38階建ての高層ビル「JPタワー」は、1933年に開局した旧東京中央郵便局を一部保存・再生した複合ビルです。地下１階から地上６階は「KITTE（キッテ）」という商業施設で、2013年３月のJPタワー誕生とともにオープンしました。KITTEの名前には「切手」と「来て」の２つの意味が込めらています。

KITTEの内装をデザインしたのは、建築家・隈研吾。各フロアにテーマがあり、福岡県久留米市のナラ材、北海道旭川市のサクラ材、愛知県西三河地方の三州瓦など日本各地の素材を使用。KITTEのコンセプト「にっぽんらしさと、あたらしさを」に沿った空間が演出されています。

１階の三角形の吹き抜け空間（アトリウム）は、３面のうち、１面は保存部分、２面は新築部分となっています。天井のボールチェーンは、再生前にあった八角形の柱と同じ位置に、同じ形で吊るされています。当時の面影が随所に生かされているところが、KITTEの魅力の１つです。「光の柱」をイメージしたボールチェーンは、ガラスの天井から差し込む光に反射し、館内を美しく演出しています。

KITTEには地下１階～地上６階の７フロアに100近くの店舗が入っていて、中には東京大学の博物館が入っていたり、かつての様子を一部再現した旧東京中央郵便局長室があったりとショッピング以外にも見どころ満載です。６階には隣接する屋上庭園「KITTEガーデン」があり、東京駅丸の内駅舎を一望できます。景色も良く開放感があり、撮影にもおすすめ。白い壁に黒いサッシが映えるKITTEの外観も、撮影欲を掻き立てます。

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