本橋成一プロフィール
1940年東京・東中野生まれ。1960年代から市井の人々の姿を写真と映画で記録してきた写真家・映画監督。1968年「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回太陽賞受賞。以後、サーカス、上野駅、築地魚河岸などに通い撮影し発表。写真集「ナージャの村」で第17回土門拳賞、映画「アレクセイと泉」で第12回サンクトペテルブルグ国際映画祭グランプリを受賞するなど国内外で高い評価を受けている。
ロベール・ドアノー プロフィール
1912年パリ郊外のジャンティイ生まれ。エコール・エスティエンヌで石版を学び、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。自動車会社ルノー社のカメラマンなどを経て、1939年フリーとして活動を開始。特にパリの庶民たちの日常をとらえた写真で高い評価を得て、ニエプス賞(1956年)、フランス国内写真大賞(1983年)など受賞多数。1994年逝去(享年82歳)。
同じテーマでの優れたルポルタージュを残した二人の作品による展覧会
写真や映像は、相手に対する想いとイマジネーションだ。
本橋成一
相手をこよなく愛してこそ、写真を撮ることが許されるのだ。
ロベール・ドアノー
このたび田川市美術館では「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展を開催いたします。
本橋成一は東京に生まれ、50年以上にわたり、写真と映画によって、揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録してきました。一方ロベール・ドアノーは、パリや自身が生まれたパリ郊外を舞台として、常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきました。生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュを残しています。そして、それぞれに第二次世界大戦による混乱を経験した二人は、慎ましくも懸命に生きる人々の営みの中に、力強さと豊かさを見出し、失われゆく光景とともに写真に収めてきました。
多くの対立、紛争の絶えない現代において、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語を通して、生きることの豊かさについて考える機会となれば幸いです。
田川市美術館
ショート動画①(作品紹介)
「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」ショート動画①
インタビュー動画(アトリエ・ロベール・ドアノー代表、本橋成一)
「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展 インタビュー動画
ショート動画(来館者へのメッセージ)
「本橋成一とロベールドアノー 交差する物語」ショート動画②
展覧会「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」情報
開催日時
2023年12月8日(金)~2024年1月28日(日) 9:30~17:30
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入場料
大人 800円
大学生・高校生 600円
中学生以下 無料
会場
田川市美術館
〒825-0016 福岡県田川市新町11-56
行き方・アクセス
<バス>
福岡市地下鉄空港線「天神駅」七隈線「天神南駅」、西鉄天神大牟田線「西鉄福岡駅」直結、「天神高速バスターミナル」から特急バスで約1時間30分、バス停「石炭記念公園口」下車、徒歩で約8分
<電車>
平成筑豊鉄道伊田線・糸田線「田川後藤寺駅」からタクシーで約8分
JR九州日田彦山線・平成筑豊鉄道田川線「田川伊田駅」からタクシーで約6分
関連イベント
映画上映会 (本橋成一監督作品)
開催日時
「アラヤシキの住人たち」(2015年、117分)
※本橋成一監督による登壇あり
2023年12月9日(土)13:00~
「アレクセイと泉」(2002年、104分)
2023年12月23日(土)14:00~
「ナージャの村」(1997年、118分)
2024年1月21日(日)14:00~
会場
田川市美術館AVホール
料金
無料※要観覧券
定員
約40名(先着順)
※申し込み不要
・上映30分前開場
※イベント内容は変更となる場合があります
担当学芸員によるギャラリートーク
開催日時
2024年1月7日(日)14:00~
会場
田川市美術館展示室
料金
無料※要観覧券
- 【お問い合わせ先】
- 田川市美術館
- tagawa-art.jp