写真家・鍵井靖章による、海中世界の「精霊」を色鮮やかに捉えた写真集「MELUSINA」が発売。MELUSINAの世界を楽しめる写真展も開催

写真集のタイトル「MELUSINA（メリュジーナ）」は、フランスの伝承に登場する水の精霊の名前。ヨーロッパの各地に伝わる人魚伝説の起源になっています。
地上にはない自然の造形美や海の中に広がるマクロの宇宙が、水中ライトに照らされ鮮やかに現れます。鍵井靖章が捉えた海の精霊たちの世界を楽しむことができる一冊です。

ずっとずっと生き物たちの傍で生きてきた。
人に話しかけるよりも、海の生き物たちとの心の対話を試みた時間の方が長いかもしれない。それほど海という大きな生き物にずっと魅了されてきたのだ。
ある人が言った。「鍵井さんの写真に写っている美しい魚は、一つ一つが全てMELUSINAなんですよ。『人魚』という俗っぽいものではなく、一つ一つが精霊なんです」そんな嬉しい助言で、この写真集のタイトルが決まったのだ。
常に変化を求めていた私の写真は、優しいトーンのものから海の記録写真など多岐に渡る。しかし、今回の写真集では、私が水中写真を始めた頃の手法を用い、ストロボや水中ライトを活用することで、海中世界と生き物たちが持つ優美な色彩の表現に挑戦してみた。なぜなら、色彩の再現性に優れたPHOTOGRAPHERS’ ETERNAL COLLECTIONなら、私が海中で知った地上にも負けない色彩を皆さんに届けてくれると確認したから。
この地球に存在するもう一つの素顔、MELUSINAの世界へようこそ。

鍵井靖章

写真集の印刷・製本は、キヤノンの業務用フォトプリンター「DreamLabo 5000」を使用し、広い色再現や精細な解像感、暗部の階調表現による立体感を追求。鍵井靖章の作品を余すことなく堪能できます。

第一線で活躍する写真家たちが捉えた美しい瞬間を、美しいままに保存し、時を超えて分かち合うための写真集「PHOTOGRAPHERS‘ ETERNAL COLLECTION」。その写真集の中から選りすぐった渾身の作品を展示。特別に写真集には掲載されていない未収録作品も展示されます。
写真家たちが人生をかけて撮影した美しい瞬間を間近に感じられる写真展です。

2023年3月22日（水）～4月1日（土）10:30～18:30

キヤノンギャラリー銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座3-9-7

都営地下鉄「東銀座駅」A7、A8出口より徒歩2分
日比谷線「東銀座駅」A2出口より徒歩3分
銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A12出口より徒歩3分

2023年4月18日（火）～5月6日（土） 10:00～18:00

キヤノンギャラリー大阪
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島３丁目２−４ 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F

＜電車＞地下鉄四つ橋線「肥後橋」駅、京阪中之島線「渡辺橋」駅直結
地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅から徒歩で約5分
JR東西線「北新地」駅から徒歩で約8分
JR「大阪」駅から徒歩で約11分

1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中写真家としての活動を開始。3.11以降は、震災を経験した海に生きる生命を記録し続けている。主な写真集に『unknown』『ダンゴウオ　海の底から見た震災と再生』、『wreath』などがある。2013年、2015年に日経ナショナルジオグラフィック優秀賞を受賞するなど受賞歴多数。TBS「情熱大陸」にも出演。