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【福地桃子の立ちより話】第2回:春の生き物 編

福地桃子<連載コラム>第2・第4金曜日更新
福地桃子がうつしたあらゆる世界
いきものたちとの時間を記録したコラム

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第2回:春の生き物 編

おはようございます。
最近はすっかりあたたかくなりましたね…


と思いきや、晴れたり曇ったり、少し寒くなる日もあったり。もうすぐ春がやってくるなぁと感じる空気はとても好きで、その時期はふしぎと背筋が伸び、どきどきした気持ちにもなるのです。
すーっと息をととのえて新学期を迎えるときの、前向きな気持ちと独特な緊張が未だに抜けないのかもしれません。

桜が咲いて散るとサクランボの実がなって、野鳥が集まるのも楽しみです。

我が家の庭にある桜の木にはメジロやインコ、たまにハクビシンが遊びに来ています。トカゲのひなたぼっこもよく見かけます。

はじめは幹が細かった桜の木が立派に育ち、春になると遠出をしなくてもお花見ができるほどになりました。
木登りをして採ったサクランボを友人におすそ分けしたら、フルーツタルトにして食べたと連絡をもらい、うれしくなったこともあります。

どれも季節が変わったら気づかぬうちに体のどこかにしまわれてしまうようなコトなのですが、もうひとつ忘れぬうちに。



日記を書くことは、写真のアルバムを整理しているときの感覚にとてもよく似ているなと思います。

こうして書くのもかならず朝起きたときで、わたしの中でうごきだすのは朝なんだろうなぁ、
と発見があったり。

忙しくしているときほど、いろんなことを思い出して振り返りますが、そうすることで自分のリズムを見つめなおせるのだと思います。


そういえば、お雑煮といえばお正月というイメージがわたしの中にもしっかりあるのですが...
お餅が大好きなので、一年中作って食べます。

「お正月に食べる」というイメージがあるからこそ、別の日に食べると、なんでもない日にお祝いしてもらったような気分になって心が彩る。こつこつと積み重なる小さな喜びがとても贅沢だなと感じます。

福地桃子

1997年生まれ、東京都出身。姉にカメラを借りたのをきっかけに写真を撮るようになり、カメラ歴は5〜6年。
2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』に夕見子役で出演して話題に。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、日本テレビシンドラ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(是枝裕和監督)日本テレビドラマ『それってパクリじゃないですか?』などに出演。
今後は、NHK BSプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』をはじめ複数の作品に出演予定。

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